各ページのご案内はコチラ
Copyright (c) 2004
takeshi nobuhara All Rights Reserved.
|
|
石廊崎の灯台は車を止める場所から徒歩15分のところにある。
とんでもない田舎の割に、有料の駐車場がある。ざけんじゃねーとそのそばに車を止め
て歩くことにする。するとお土産屋のおばさんが出てきた。
「見に行くの? 往復で40分かな。そこ(私が車を止めた場所)、お店の駐車場なの。
帰りに寄ってね。風が強くて寒いから気をつけてね」
車を止めたのは単純に港の一部であるようにしか見えない。どのような法的根拠があっ
て「お店の駐車場」になるのかわからないが、私はカドを立てるのが嫌いなのでうなずく
。目指すものがあるのだ。
世間に広く知られるように、私は天気予報フェチである。天気図が書けるとか短波ラジ
オで気象概況を聴くとかそういうビョーキ系ではなく、単純に天気を予報するという行為
や予報の変化に強い興味関心を持つ健全なマニアである。
したがって、各地に点在する気象観測所を見るのが好きなのだ。石廊崎は伊豆の南端に
あることもあり、天気予報では必ず気温や天気が発表される場所なのだ。同じ南端という
意味では千葉県の白浜観測所も同じである(やはり私もビョーキかもしれない)。
早足で10分弱、やはり灯台の手前に観測所があった。人の気配がないところがソソル
ではないか。本当に気象をカンソクしちゃってるんだろうか。 た、た、たまらん。
ついでに灯台を見て(下らん)、素早く車に引き返し立ち去る。みやげ屋のオバハンに
は追跡されなかった。よかった。
下田(右辺下から5分の1)を通りすぎ、早咲きの桜で有名な河津の少し北にある今井
浜温泉に着く。4時半。さて温泉だ。
今回はちゃんと予約しておいたのだ。露天風呂の貸切ができるというのがウリの宿であ
る。部屋に案内される。むむ、ぼろい。築30年くらいだろうか。不潔ではないが、まあ
たとえば女性を連れてきたりしたら「失敗!」という感じだ。一人だからいいんだけどさ
。
露天風呂は2つあって、1つが貸し切り用でもう1つが男女交代制だ。もちろん貸切の
予約はしなかったので、the other oneのほうに入る。日本庭園風で6人くらいで入れる
ような広さだ。悪くないね。客が少ないのか、事実上の貸切だ。
こうなってくると貸切用の風呂も見たくなるのが人情である。入り口には貸切専用、貧
乏人は入るなという文句が書いてある。むむっとたじろぐが、そばにあるホワイトボード
(予約の名前を書くものらしい)には何も書かれていない。こうなってきたら取るべき行
動は一つである。堂々と覗くのである。
一つ間違えるとチカン行為かもしれない。しかし内側からカギがかかるシステムがある
のも確実である。ガラリと戸を開ける。
そしてそこには女性の・・・ということはなくて、同じ広さの露天風呂が広がっていた
。なーんだ。
|
|