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初日の走破距離は210キロだった。北海道では3日で780キロを激走した私だが、
大切なことは距離ではない。旅の記憶は人生の記憶なのだ。
宿を8時半に出てグイグイと北上する。1時間足らずで伊豆高原(右辺の上から5分の
2)に着く。小さな湖があって、別荘やペンションやオシャッレーなレストランや美術館
がたくさんある。軽井沢みたいなものなんですかね。
この旅で唯一目をつけておいた池田20世紀美術館に向かう。ナビがあるのであっさり
到着。まだ10時前で開館していない・・・と思ったら休館日であった。ガイドには「不
定休」などという千葉県四街道市の定食屋みたいなことが書いてあったので、警戒してい
たのだが。ちなみに、警戒というのは「やってますよーに」と祈りながらドライブするこ
とである。
どうすればいいのだ。唯一の観光がなくなってしまったではないか。
ここからなら伊東に行くならハットッヤ、の伊東まで30分もかからないだろう。昼飯
の時間でもない。記憶をまさぐる。
天城トンネル(重心のちょっと下)には行ったことがある。わさびの名産地なので「わ
さびアイスクリーム」という不思議なモノを食べたはずだ(微妙に辛いのだ)。
修善寺(重心のちょっと上)にも行ったことがある。今日の夜に会う友人がそこにある
競輪場で働いていたことがあるのだ。
私は自分に問いかけた。再訪してみたいか、君よ。否。
途方に暮れていてもしょうがないので、「重心」に位置する湯ヶ島温泉に向けて山を登
る。またまたとんでもない悪路なんだろーな。
こういう悪い予想はきちんと的中する。わさび畑のあるような場所だから、まあ人は住
んでいない=道路を整備してもしょうがないんだろうなあ。
11時過ぎに湯ヶ島に着き、やけくそで北上して修善寺に向かい、食事をする。どうし
ようもないので修善寺(という寺があるんです、当然だが)に向かう。込み入った温泉地
で車を止める場所が少ない。風情があるとまで言えないのが伊豆の温泉地の共通点である
。
修善寺は本堂改築工事中。伊豆半島全体に対して殺意を感じる。嫌がらせをしてんのか
お前らはっ!
またまた車を5分走らせて、修善寺の裏手にある梅林へ。駐車場から徒歩10分くらい
だろうか。ただの林の中をボーゼンとして歩く。観光客はいない。林の上を強風が駆け抜
けていく。晴れているけど、寒い。
梅林は予想に反して2分咲きだった。決して悪くなかった。人のいない梅林。
車に戻り、昨日と同じように昼寝。もう伊豆半島の旅は終わりだ。
追伸:しかし、こんなに観光場所のない観光地も珍しいですね。房総半島もかなりキテま
すけど、伊豆も凄かったです。温泉がなかったら何も残らないところです。でもまあ、景
色は基本的にいいので、アツアツのカップルなら楽しいのかもしれません。
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