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入場料1500円の『ゴッホ展』のおはなし。
ところで、「ビンセント・バァン・ゴッホ」じゃなく
て「フィンセント・ファン・ゴッホ」だったんですね。ふーん。
竹橋の会場は大混雑だった。平日の正午前後で、入場するまで15分待ちという盛況
ぶりである(上のHPでは混雑状況を発表している)。もっとも、立ち止まって観るの
がちょっと大変という程度だからたいしたことはない。
絵の展覧会で混雑するというのは、その画家がかなりのビッグネームであるというこ
と。それだけに宣伝もたくさんやっているということはあるにせよ、中途ハンパな知名
度では「入場待ち」にまでなることはない。
僕の少ない経験では、雪舟、ピカソ、東山魁夷、そして今回のゴッホである。日本人
になじみが深いとされる印象派(ルノワールやモネなど)がそれに準じるクラスだろう
。
さてさてゴッホ。例の「ひまわり」で知られる画家であるが、僕はあまり作品を見た
ことがない。その創作活動期間の短さのわりには多作であり、たぶん現存している作品
が多いはずなんだけど、今まで機会は少なかった。
彼の個展を観るのが初めてということで、よくわからないことが多い。初期には産業革命直後の暗い絵が
多く、パリに移ってから印象派の影響を受けて明るい絵になってみたり、日本の浮世絵
の影響をうけてそれを模写するなどイロイロと変化する画家のようだ。
混雑する展覧会は、どうしてもその観客に目が行ってしまう。ほとんどはおばさんで
、たまにおじさん、ときどきカップル、固定客の美大生(かどうか知らんけど)、珍し
い意味不明のヤング(僕など)。
その感想に耳を傾けるのは当然であり、その対象がバカップルに向くのも当然である
。
男「なんかさあ」
女「?」
男「このヒト、影響受けてばっかじゃなくね?」
僕の代わりに感想を言ってくれたわけだ。
僕のイイカゲンな知識では、ゴッホは多少の問題があるヒトであったはずだ。創作期
間がたったの10年くらいで絵を1000枚近く描いていることもそうだし、画家が集
うユートピア(のようなもの?)を作ろうとして黄色い家を建てたり(のかな?)した
こともそうだ。たしか最期(さいご=死ぬ間際)は自殺だったと思う。
その程度の前知識だけで鑑賞してみたわけだ。言い換えれば、そういう(テキトーな
)前知識に真実の部分があるかどうかを探して観ることにした。良く言えば絵に賭ける執念、悪く言えば狂気のカゲを見つけたかった。
結論。よくわからなかった。そして、わからないなりに観ていくのも絵画鑑賞の楽し
みだと思う。
追記:「ひまわり」は東京展では観られません。愛知で公開だそうな(ナットクいかねえ)
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