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小浜島激走! 4月28日
  石垣島から高速船で25分、我々は小浜島に上陸した。2001年にNHKで放送さ れた朝の連ドラ、「ちゅらさん」の主人公エリィ(国仲涼子)の故郷である。

  ガイドブックなどによれば、交通手段はタクシーなし、バスあり、レンタカー、サイ クル、バイクありとのことである。島の端から端までは車で10分程度のようだ。アッ プダウンがきつく、レンタサイクルはオススメできないとのこと。


  上陸すると、宿の迎えの人が4人くらい宿の名前を書いたボードを持って待ち受けて いる。レンタルショップの店員も4人くらい同じようなボードを持って「客引き」をし ている。船が来るのは1時間おき程度らしい。
  さてどうするか。とりあえず一番カワイイ25歳くらいの女の子に近寄っていった( まあ、そりゃそうだよな、世の中って)。訊けばバイクは1時間800円、車は2時間 2500円。まけてもいいよと彼女は言う。意外に競争が激しいらしい。

  2艘の船から降りた客はあわせて80人程度か。僕たちと商談は成立したが、まだ全 ての客を待ちたいということで、彼女は僕に「レンタカー結(ゆい)」という看板を手 渡す。
              「これ、持っててください」
一緒に客引きをしてくれというのだ。なかなかディープだよなあ。


  バリバリにボロボロの軽自動車をゲット。ガソリン代が別口で1000円だ(これは ボリ過ぎじゃないか)。コピーなんていう文明の利器はないので賃貸証明書も手書き。 保険の説明なんてなし。少しくらい時間が過ぎてもいいよと女の子は優しい。
  事務所(野ざらし)にあったノートを覗くと、本日2月8日の賃貸は我々で2組目ら しい。昨日は8組くらい。従業員は25歳とおっちゃん(推定53歳。父親か?)だけ 。どのようにして生計が成り立っているのかはサトウキビ畑の中である。


  まずは食事へ。島の中心部にある集落へは5分程度だが、意外に道に迷う。レンタカ ー屋と共同経営しているらしい「結」だ。ソーキソバと生ビール。まあ普通だな。
  シュガーロードといわれるアップダウンの激しい道を求めて田舎道を爆走。あたりは 一面のサトウキビ畑である。それにしても道路標識というものが一切なく、もちろん信 号もない。言うまでもなく車が走っていないのだ。

  「とにかく走ればどこかに着くだろ」と走り回って、集落の中で「こはぐら荘」を発 見する。ここはドラマの中でエリィの実家とされているが、実際はただの民家らしい。感動の種類としては、
              「おお、テレビと同じだ」
となる。お決まりの記念撮影。


  またもやデタラメに走っていたら(地図なんて役に立たないのだ)「ちゅらさん展望 台」という場所に行き着く。エリィと和也君(だっけ?)が小浜島を離れる直前に結婚 の約束をした丘が見渡せる。世界の最果てみたいな丘。
  しかし展望台はいかにも最近作りました! という感じで(当然だけど)、やはり特 別なことは何もない。さあ帰りの船が出るまで17分。これを逃せば1時間半待ちにな る。間に合うか?

  展望台のそばに道路標識を発見。「展望台」「集落」「港」の3択である。港が2つ あるのか? 方向感覚がよくわからない。集落を経由した場合、1回道に迷ったらもう 間に合わない。こういうときは「一気に逆転」を狙うのが勝負の鉄則。ええいままよと 「港」方面へダッシュ。
  猛烈なスピードで(時速40K)飛ばしたら、5分で港に戻ってきた。我々は車を返 し、石垣島と往復する高速船が入港してくる。3時間くらい前と全く同じことが繰り返 される。午後4時前、まだまだ八重山の太陽は暑い。


追記:もう1度行くか? と訊かれたら、「泊まりならOK」と答えるかもしれない。 見るところがあるかないか、そんなことを超越した本物の田舎なのだ。
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