各ページのご案内はコチラ
Copyright (c) 2004
takeshi nobuhara All Rights Reserved.
|
|
もちろん発泡酒の時代は終わりに近づき、いわゆる『第3のビール』の時代に入ろう
としている。ビールに詳しくない高校生のために説明をしておくと、
・発泡酒=ビールと同じようなものだが、成分の×××を××××して、酒税を安くし
て売っている酒
・第3のビール=発泡酒と同じようなものだが、成分の×××を×××××して、酒税を
さらに安くして売っている酒
ということである。伏字の部分にはエッチな言葉が入るのではなく、詳しく論じるのが
面倒なだけである。
不景気がどこまでも続くということで、インチキしてでも安くして買ってもらおうと
いうビール会社の陰謀(いんぼう=悪だくみのこと)である。企業努力と言い換えても
いいだろう。
実は発泡酒というのはずいぶん昔、具体的には僕が高校生のころには既に存在してい
た。たしかサントリーの「HOPS(ホップス?)」という名前だったと思う。同じく
昔からあった「ノンアルコールビール」と同様に、「けっ、ビールのマガイモノかよ」
みたいな社会的位置づけだった。
しかし時代は流れ、90年代後半には僕もときどき発泡酒を試すようになった。何よ
り安い。おおまかに言えばビール1缶が230円、発泡酒が150円くらいである。毎
日3缶は基本である僕にとってはありがたいということだ。
味はやはりイマイチだ。1缶目はノドの乾きのためにスルーしてしまうが、2缶目か
らは味の荒さが目立つことは認めるしかない。でもまあ安いしなあ・・・と『1缶目は
発泡酒』の時代が1年ほど続いた。ところが事件が起こる。
某予備校の某準幹部クラスが泥酔して我が家に来たときのことである。もちろん特別
な用意はないので、「何を飲みますか? 焼酎、ウイスキー、日本酒、発泡酒がありま
すよ。発泡酒も悪くないですよ・・・」と聞いてみた。彼の一言が衝撃だった。
「いやあ、発泡酒は飲まないことにしているんです」
僕はリーマンに負けたのだ。悔しかった。節約するために発泡酒を買っていたことで
はなく、
「発泡酒なんか飲んだら負けだ!」
という気概(=予備校講師としての大切な
プライド)を僕が持っていなかったことを笑われたのだ。
そして僕は発泡酒を飲むことをやめた。小さな意地から何かが始まると信じているか
ら。
ところがこの数年、不景気のせいか品種改良、じゃないや技術改良のせいか発泡酒が
すごいブームになった。今ではスーパーの「ビール棚」の半分以上が発泡酒または第3
のビールである。・・・と書きたいところだが、今年からは「第3のビール」の戦争に
なるようだ。
発泡酒を飲むレベルの予備校講師であることを笑われて5年。今の僕は以前とは違う。へーん、試してやろうじゃん、第3のビール?
某キ×ンビールの「のど×し<生>」。
今春新発売のそれだ。なんと1缶120円程
度である。もはやこれは清涼飲料水の値段だ。
ノドの乾ききった夜。もちろん当日初の「ビール」を試飲。
宣言しよう。「第3のビール」以外の名称を誰かつけてやってくれ。じゃないや、俺
は2度とこんなものは飲まない!!
追記:他の3社のそれも全て試しました。感想は同じです。カンチューハイのほうがマ
シな気がするが・・・はて?
|
|