各ページのご案内はコチラ
Copyright (c) 2004
takeshi nobuhara All Rights Reserved.
|
|
もともと、『ウェブアドプリ』は授業で配布する「アドプリ」を補完するために書き
たかったものだ。問題点は2つある。
1つは、城南予備校のシステムの中で「こうやって勉強しなさい」というかたよった情報
を講師が与えるべきではないという暗黙のルールの存在だ。在校生はご存知のように、
「講師間やチューターで言うことがバラバラになっていない」ことが城南予備校のウリ
である。だから僕としては「あんまり個人的にアドバイスしちゃいかんな」と考えて、
城南では初回授業を除いて「アドプリ」を配布していない。
もう1つは、城南に比べれば講師に裁量権が与えられる市進予備校でも配布枚数に制
限があることだ。つまり「字数の制限がある」わけだ。どこまでも字数を絞る必要があ
るから、気楽な冗談1つ入れられないのだ。
この2点を解決するのが「ウェブアドプリ」である。URLさえ告知すれば、そして
生徒様にPC環境と見ようとする意欲があれば、誰にも気兼ねすることなく書ける。枚
数を気にする必要もなく環境にもいい。こういうのはウェブだからできることだ。
あくまで僕自身の授業とリンクするようなアドバイス。誰に遠慮することもなく細部
をどこまでも追求しようとして書き始めた。書くだけ書いて、できるだけ削るのが文章
を書くコツではあるが、「削るのがツライ」のが本人の正直な気持ちだ。紙媒体とHP
の大きな違いは「文字数制限の有無」だから、理論的にはHPの場合なら「画面のスク
ロール」でどこまでもタテ長にできる。
書けるだけ書いて「荒い初稿」をサポーターに送ってみた。
サ「こんなに長いのか・・・」
僕「そうか? 別に平気だろ」
サ「スクロールが、あんまり巨大なのは読みにくいよ」
僕「じゃあどうする? 文章的にはまだまだ削れるけど」
サ「階層構造を工夫しよう」
僕「かいそう、浩三? 人の名前か?」
サ「はあ・・・・・・・・(深いため息)」
階層構造というのはHPのファイル(=それぞれのページ)の置き方のことである。
たとえばYahoo! JAPANを見てみると、自分が探したいジャンルごとにページが分けられ
ている。1つのHPにはたくさんのファイルがあるわけだが、全てのページを全ての人
が読むわけではない。特定の1枚のページを探して何回かクリックをするわけだ。
仮にあなたが「只見線の画像」を観たいとする。あるHPのトップ画面からその画像
を探そうとする。すると構造はこうなっている。
トップ>趣味>鉄道>JR>東北>ローカル線>只見線
こうなるとトップを開いた時点から6回もクリックしないと目的のページに行けない
。しかも、そのページを読んだあとで「よし、今度は新京成線の画像が観たいな」と思
ったら、「鉄道」のところまで戻って、さらに4回クリックする必要がある。
もちろんコンテンツが多いページの場合、ある程度は仕方のないことだ。しかし「よ
びわる」の場合はそれほどでもないので「必要なクリックの数を減らす」ことが見易さを呼び
込むことになる。
そこで結論は「できるだけFAQ方式にして、ジャンル別に分類することで1ページ
の文書量を減らそう」となった。
FAQ(フリークエントリィ・アスクド・クエスチョン)は企業のページによくある
ような「ありがちなご質問とその答え」という形式である。確かにこの形式を取るとど
こに何が書いてありそうか見当がつきやすいようだ。またまたモリモリと書き直し。
1年間を単位とするにしても、文章量が異常に多い。文字が多いと読みにくくなるこ
とは自明ではあるが、だからといって意味のない画像を入れてもしょうがない。そこで
サポーターにイラストを描いてもらうことになった。
サ「どういうのを描けばいいの?」
僕「マンガみたいなの」
サ「だから内容は?」
僕「本文にあわせてくれ」
サ「文章の中身に?」
僕「そう」
サ「あわないときはどうするの?」
僕「そこを何とかするのがプロというものだよ、きみぃ」
サ「・・・」
3月12日、開設後初の新コンテンツ「アドバイスプリント・ウェブバージョン」が
公開された。
サポーターのコメント
イラストは単純に楽しんで描きました(笑)。このコンテンツが信原君のサイトでは一番
好き。
オモシロくて為になる。いいコンテンツだと思うな。できればこれをちっこい冊子とか
にもしたいです。
|
|