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なぜ熱中症の危険が高い環境でやるんだろう?
もちろん夏の高校野球の話である。ここでは春の球児の花粉症対策までは講じないことにする。
スポーツとは自虐行為ではない。あくまで自発的に、心的・肉体的欲求のためにやることである。言い換えれば、そういう欲求がない人はやらなくてもいい。それはまあ多少は寿命が短くなるかもしれないが、そんなのは個人の思想・信条に任せておけばいいのだ。
話を熱中症的甲子園に戻す。
よく報じられるように、球場のグラウンドの気温は40℃を越えるほどである。もちろん甲子園は比較的風が抜ける球場ではあるが、それでもきついことに変わりはない。観客も気の毒だし、それ以前に球児には厳しすぎるのではないか。
確かにタイガースを「死のロード」(高校野球を開催している真夏の間はロードゲーム=サッカーでいうアウェイで試合をするしかなく、その3週間近い外泊続きの期間のこと)に出さざるをえないという状況はある。あるいは高校生だから夏休みにやるしかないとする意見もある。
しかし、その日程は工夫することができるのではないか。改善案はいくつかある。
1、炎天下(お昼から3時まで)では試合をしない
2、従って会期を延長し、7月末から8月25日前後までやる
3、第1試合は午前7時からやる
4、ナイターもやる
5、ナイターはタイガースに任せて、午前中の2試合に限定する
6、5の場合は会期を7月20日から8月25日くらいにする
7、出場校を32校程度に減らす
何よりも大切なのは1である。勝ち抜くほど連戦になる日程も問題だが、それより炎天下の疲労のほうがひどいからだ。
2と6に関しては「北の地方は夏休みがそんなに長くない」という反論があるだろう。しかし、甲子園に出場するために学校をサボって予選をやっている現状をどう説明つけるのだろうか? 言ってはナンだが、テレビに映る部分だけ正論を吐いてもしょうがないじゃないか。
3に関しては「選手の疲労を考えろ」と来るかもしれないが、球児が呑みすぎて12時に寝るわけではあるまい。時期的に3時に起きて5時から練習は充分可能である。あるいは「会場の警備の問題が」などというタコがいるかもしれないが、コンビニの営業を考えてみればいい。まあ規模は違うとしても、理論は同じである。
4が会期を「短く」する最善の方法だ。高校野球の進行ペースの速さを考えれば、夕方4時から2試合やっても10時にはならないだろう。
5は現実味がないかもしれない。球場の清掃、お客様の入れ替え、入場券の発売など事務的にこなせない項目が多すぎるかもしれない。
7が一番大切だ。「オラが県」という観客が少なからず存在することは認めてもいいが、トーナメントを実施するために「クジ運」で1回戦スタートか2回戦スタートかというハンデをつける意味がない。決勝まで進まないチームはいいが、決勝まで進む運命にあるチームは1試合多くなってしまう。夏の炎天下と強行日程を考えれば、決勝が全6試合の最終戦と5試合のそれではあまりにも前者が不利だ。
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