各ページのご案内はコチラ
Copyright (c) 2004
takeshi nobuhara All Rights Reserved.
|
|
新聞の勧誘は地味な作業である。
もちろんY売新聞が日本一の発行部数を誇るのは、前回語ったほどの熱心な(
または熱心すぎて世間が迷惑していることにすら気がつかないほどの)勧誘活動
のおかげである。
あるときなど、僕が「要らないよ」と断ったら玄関のドアをけっ飛ばして帰っ
た勧誘員(正式名称は拡張員なんだって)までいる。ここまでくると勧誘ではなく押し売りの世界である。
警察は
何をやっているのか。少年の凶悪犯罪を取り締まる前に、こういうオッサンたち
を逮捕・監禁・離島へ島流しするなどの対策をとるべきではないのか。
もっとも、新聞社のほうも「そのあたり、まずいなかな?」とは考えているよう
である。具体的には『新聞近代化センター』という新聞社共通の団体を作り、「
勧誘員はセールス証を必ず胸につけています」などと新聞に(←笑うしかないよ
な)広告を打っている。
それにしても、と思うのは2点。
1、「近代化」を謳うということは、新聞業界はいまだに前近代なのか?
→たぶんそうだよな。
2、「セールス証」なんて本当に存在するのか?
→僕は1度も見たことないです。
少なくとも、前近代であることは事実だろう。
僕は某毎N新聞を朝刊だけ取っている。もちろんその1つの販売
店と契約しているわけだが、恐ろしいことに「近くの別のM日新聞の販売店から
も勧誘が来る」のである。
ある日、インターホンが鳴る。
「すいません、新聞はどこを取ってますか?」
新聞屋(もっとすごい蔑称を思いつきたいと心から願う)はゼッタイに自分の新
聞社を名乗らないのだ。
「はあ、あんた誰?」
「あ、M日新聞です」
こんな調子である。自分の名前を名乗ることもなくセールスが成功すると信じて
いる程度の知能の人が勤めているのであろう。
「で?」
「毎日、取ってもらえませんか?」
伏字に失敗した。
「あのさ、うちは毎日なんだよ(怒)」
「はっ、すいませんでした。がちゃん(インターホンを切る音)」
つまり、隣接する販売店同士が、どの家が自分の(この場合はM日の)新聞を
取っているかさえ把握しないで営業活動をしているわけだ。これこそ前近代であ
る。いまどき、宅配ピザなどはインターネットで予約できる時代であるというの
に、新聞販売店はいまだに高度成長以前なのか。
面倒なので勧誘員撃退の返事を考えることにした。
村上春樹は
「かんじよめないから、しんぶんいりません」
というセリフで撃退に成功したという。
しかしこれには問題があって、某A旗というK産党の機関紙の勧誘員が「マン
ガなら読めるでしょ?」と食いさがってきたそうである。
そこで僕は、その昔に曽野綾子が小説に書いていた作戦を採用した。
「ああ、俺のおじさんが××新聞に勤めてるんですよ」
とヤルわけだ。もちろんその勧誘員と話す前にそいつ(言葉が・・・)の新聞社
を聞いてから別の名前を出すわけだ。
今までのところ、この作戦は成功している。そう、取る新聞はコネで決まると
いうことを勧誘員の極道オヤジたちも知っているのだ。
この他にも
「新聞は勝手に休刊するな」 「1部売りの定価があるのに、月ぎめ
だとどの月でも同じ代金になぜなるのか」
などと言いたいことは多いがキリがな
いのでやめる。
最後に提言だ。
新聞社はあらゆる業界の慣習を捨て、宅配業者のようなサービス合戦を始める
べきだ。それにより過当競争が生まれ、業界の統廃合が行われ、職を失うものも
の増えるが、前近代から脱却できるのは確実である。
さもなくば、ホリエモン君じゃないけれど、本当に新聞そのものが世界から消
える日がやってきますよ。
追記:本当にこんなこと書いて大丈夫かな? ためしに「新聞近代化センター」
でネット検索(公式サイトがないのは当然として)したら、拡張員の恐ろしさば
かり語られていてビビりました。でもアップしちゃうけど(笑)。
|
|