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興味を持ったのは実に単純に宮崎あおいさんが好きだからである。
いやぁぁぁ! ロリコン!!!
という感想もあるのだろうが(あるよな)、好きというのは大空を舞うトンビのように自由な感情なのだ(しかも比喩まで下手だ)。
そうは言っても動画で彼女を見たことがほとんどなかった。
ある広告に出ている彼女の顔を見たときに、「あ、この人は雰囲気があるな」と思っただけだ。
僕はほとんどTVを観ないしビデオもDVDも持っていないから、動く彼女を観ることができなかったわけだ。
ところがこの『NANA』の宣伝のためにTBS(←この作品の協賛社のようですね)のある番組に出ている彼女を観た。うーむ、やはりイイではないか。そんなに可愛い顔じゃないのがイイ。
さてさて、この映画は同名の少女マンガの実写版だという。
ネタバレがない程度に要約する。
ロックシンガーである大崎ナナ(中島美嘉)と偶然に出会った小松奈々(宮崎あおい)。ナナはかつてのバンドの仲間であった男と別れ、その傷を抱えながら大きな舞台に立つことを目指す。奈々は遠距離恋愛をしていた彼氏を追って上京したところ。二人の「NANA」は共同生活を始める。
↑どこが面白いのかな? さっぱりわからん。
映画を観る前に情報を少しだけ探しておくと、中島美嘉さんは本当に歌手なんだそうな。ってか、おじさんゼンゼン知らないんですけど(笑)。
あおいさんが演じる奈々はハッキリ言って、とろくさくてウザったくて取り得がない女の子である。特に目的意識もなく上京し、どうでもいいような彼氏についてまわるだけである。
一方、美嘉さんが演じるナナはつっけんどんで影があっても夢がある魅力ある女性である。唄も上手だ。ロックに興味がない僕が劇中歌を聴いてもそう思うんだからたいしたものである。
それで僕がどう思ったのかというと、
「やっぱ、あおいさんはカワイイなあ・・・」
ということである。もう少し言うと、
「人間的魅力は美嘉さんがはるかに上だけど、イザとなるとなあ・・・」 ということだ。イザって何だ?
映画のストーリーは原作の漫画の前半まで全く同じだということ。
2時間足らずの作品世界で「一応の結末」が来なきゃいけないし実際に来たわけだが、これはちょっといかがなものかねえ。エンディングの美嘉さんの唄はとっても良かったんですけどね。
さて気になるのは、この原作の愛読者はどう感じたのかということである。
公開初日には、あの『セカチュー』の初日を越える(つまり日本一の)観客動員だったということだが、これはあくまで原作の魅力ということになる。
しかし公開されて10日ほど(だと思う)の今日の時点では爆発的なヒットになってはいない。要するに世間的に言えば、普通の映画と言っていいだろう。
だからこそ愛読者たちの感想が気になる。
『セカチュー』は原作と同じストーリーで予定調和の涙を持って映画も大ヒットしたわけだ。しかし『NANA』は原作と違う展開(前述のようにそれは当然なのだが)。
1、原作のほうがはるかに良かった
2、映画なりに楽しめた
僕にはわからない。だから最後に全体的な感想で終わりにする。
いわゆる楽しめる邦画である。
痛快でもないし感動も特にできないし名演技でもないし、もちろん(失礼)名演出でもない。
しかし確実に、「観てよかった」と思えるし、二人のNANAを演じた中島美嘉と宮崎あおいの存在感は光った。
でもやっぱ、あおい(呼び捨てかよ)を取るよなあ・・・としょうもない締めですいません。しょうがないな。
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