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前回の鬼押し出し園は600円。黒姫高原のコスモス畑は300円。リズナブ
ルだのう。次のお題、じゃなくて目的地は戸隠高原。
戸隠高原は長野駅から北へクルマで40分くらい。黒姫高原はそれよりちょっ
と北にある。つまり南下すること20分。
ここでは戸隠ソバを食べるつもりである。
今は午後1時過ぎ、昼食は11時過ぎに食ったのでまだ空腹ではないが、ビー
ルが飲めないんだから食い倒れしてもええやないか。
観光案内書の「一番の老舗にして名店」を見つけたら「本日休業」。
人生ってこんなもんだ。気持ちはその店に向かっていたので、他の店で代用す
ることはできない。このような「融通の利かなさ」は僕が濃厚なA型人間である
ことに起因する。血液型に濃さなんかあるのかな・・・とクルマで10分の飯綱
高原へ。
ここは思い出の地である。
大学3年生と4年生のときに大学のゼミ合宿で来たのだ。教授の知り合いが経
営する「Aるむヒュッテ」というペンションで2泊3日だった。夜はのんべえの
教授と泥酔して、翌朝はキッチリとD・H・ロレンスという作家についてお勉強
だ。
えーと、文学部英文学科のゼミなので半分以上は女子でした。ロレンスはエッ
チ系の純文学です。
「靴は男根の象徴であり、ここでポールがミリアムとの逢瀬の前に靴を磨いたの
は、つまりアレの準備をしたという示唆であり・・・」
とかやってました。いやあ、楽しかったなあ・・・。
じゃない。当時は長野新幹線がなかったので「特急あさま」で上野から3時間
かけて行ったんですね。今は1時間40分。なーんか、おじさんの昔話になって
きたな。
もちろん「Aるむヒュッテ」を探す。
曖昧な記憶だし、下調べもしていな
かったが発見する。小さなペンションなので、お茶をすることもできないから外
から観察。まったく変わっていない。
満足する。もう2度と来ることはないんだろうと思うと悲しいような気分には
なる。
そういえば、このゼミの同級生の女の子とは卒業してから仲良くなったんだな
。片思いでキッチリ終わったけど、とても綺麗な人だった。いい娘だった。やっぱり、もう彼女
と会うこともないって知っている。
お次は長野駅から徒歩20分の善光寺・・・の隣にある「信濃美術館東山魁夷
館」へ。
22歳のときに初めて訪れてから、たぶん今日で6回目になる。魁夷は「絵の
持つ力」を僕に教えてくれたという意味で偉大な画家だ。
絵の向こうに何があるのか。それを考えさせてくれたのが魁夷の絵。
この美術館は季節ごとにテーマを変えて所蔵作品を展示するものの、すでに見
慣れた絵が多い。そして当然のことだけど、見慣れた絵でも感動できる。1度の
感動を与えてくれる芸術作品はいくらでもある。でも、それが複数回になること
は稀だ。1時間ちょっと。
さあ宿泊地の松本へダッシュだ。
長野→松本というのはけっこう近いと思っていた。感覚としては神奈川県なら
横浜→藤沢くらい、千葉県なら市川→稲毛くらいかなと。
ところがどっこい、クルマで2時間近くかかるのだ。今日は温泉宿に予約をし
てあるのでちょいアセル。
夕暮れの信州。
田舎道にやっとのことでコンビニを見つけて休憩。コンビニを見たのが3時間
ぶりって、やっぱ凄いよな。到着は6時くらいになるかなと宿に電話を入れてお
く。
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