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『少年カフカ』
あらすじ:
2002年9月発売の『海辺のカフカ』を宣伝するHPの書籍化。内容の中心は「カフカ」への読者による感想と、それに対する春樹の回答。
サイト開設のあいさつページやHPに使われた安西水丸のイラスト、春樹による「カフカ」の事前宣伝文なども掲載。
春樹にメールを出したことがある。全部で4通、そのうち2通は「返事」を貰うことができた。
春樹は1997年ころからHPを運営していた。それは2000年ころに終了したが、それとは別に『海辺のカフカ』を出した2002年にも一時的にサイトを運営していた。
それはある種の宣伝のためのサイトだった。『カフカ』が出版される1ヶ月くらい前に開設され、小説のストーリーやコンテンツの一部を紹介する本人自身の文章が掲載されていた。これに関しては「事前プロパガンタ(宣伝のこと)」とする批判もあったし、春樹自身もそれに対して釈明をしている。
それはともかく、メールの話である。
そのHPで『カフカ』の感想メールを受け付けるという告知がされたのだ。発売当日の午前0時過ぎにメールアドレスが公開された。メールは返事が送られてくるシステムではなく、春樹がいくつかを選んでその返事がHPにアップされるスタイル。
僕は発売前日に『カフカ』を入手し(だいたいフライングで売ってるもんですよね)、そのメルアドが公開されたことをネットで確認してから第1章を読んだ。何しろ3年ぶりに近い新作だから、もったいなくてサクサクと読みたくはないのだ。今日はこれまでにしようと思って本を閉じた。灯りを消そうとしたときに思いつく。
「このタイミングで感想を送ってもいいかな?」
PCに向かって簡潔なメールを書いた。前作(『スプートニクの恋人』)にはちょっと納得してないんだけど、期待して読んでいますよ、と。たぶん夜の1時過ぎに送信したと思う。
小説家に手紙を出したことなんてないし、そんなことをする気は全くなかった。でもまあ、せっかくの機会だしなあと出した僕のメールは結果的に一番乗りだった。
数日後、僕のメールは「一番乗り」というタイトルで掲載され、このHPをまとめた『少年カフカ』という本にもちゃんと掲載されている。ちょっと自慢話ですいません。だって嬉しいじゃないですか。
追記:この「メールのお返事」には、もう1通だけ僕のメールが採用されました。ズバリ当たったら薄謝進呈・・・じゃなくて拍手進呈です。最初の100通のうちの1つです。
追記2:このHPが開設されているあいだに、親友S君に上記の質問をしたら、1発で正解を出されてしまった。文章の裏には、ひそむ人格が見えるのかもしれない。
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