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恐ろしいことに、ある程度の確率で夢の内容を誘導することができるようにな
ったそうだ。実験段階ではなく、普通にそういうお店が営業しているそうである
(1回3000円くらいだったかな)。
夢について語ることの危険性は誰でも語る。夢を小説に取り入れることの愚か
さを誰もが笑う。僕だってそれを語り、笑う。それでも語るべきこと。夢と悪夢
。
まず僕がここで論じたいのはその映像装置である。具体的に言えば
1、色がついているか
2、音はあるのか
3、どのくらい長いか
ということである。なんとなく初期の映画を語ることに似ているような気がする
。
まず1に関して言えば、僕の夢は白黒である。
正確には色がついていた記憶が
あまり残っていない。唯一の例外として血の色だけは赤なのだが、これはやはり
その内容に関する論証にうつるべき件であろう(移らないけど)。ある知人が
「僕は基本的に色がついていますね」
と言っていたが、なんともビックリする話である。これは「色つき」の件に限ら
ないが、他人の夢の話を拝聴すると「ななななななんだそりゃ」と思わされるこ
とが多い。
僕は「色つきの夢を見るのはキチガ×」という根拠のない差別発言を
どこかで聞かされたことがあるので、色がないことにしているのかもしれない。
2に関して言えば、僕の夢には音がない。
初期のチャップリンみたいなもので
ある。しかし唯一の例外があって自分だけが叫べるのである。このあたりからし
ても、いかに僕が自己中心的であるかが推測できるというものだ。人に聞いてみ
ると音に関しての記憶がほとんどないようだ。
3は実際に見ている時間のことではなく、夢という物語そのものがどのくらい
の長さかということである。
僕の場合は圧倒的に短いものが多い。これは(おそ
らく)覚えている部分が少ないということらしいが、時間がほとんど流れないも
のが多い。ほとんどが3分程度で終わる。言い換えれば珠玉の短編集と表現でき
るが、別の言いかえをすれば「忘れやすい」のかもしれない。これも人によって
違うようで、実際に「見た」時間はともかくとして20分くらい時間が流れる人
もいるらしい。
次に論じるのが再放送・延長の問題である。
つまり同じ夢を繰り返してみるか
、あるいはその続きを見るかということである。
前者に関しては「何回もみる夢がある」とする人が圧倒的に多い。僕もそうだ
。規則性があるということは科学的に立証される可能性があるということで、研
究者は(おそらく)このあたりを手がかりにして研究しているはずだ。ちゃんと
頑張るように。
僕の場合は「走り幅とびでどこまでも飛べてしまう」というシーンをよく見る
。カール・ルイスよろしく空中散歩で20メートルくらい低空飛行をしてしまう
のである。河合隼雄によれば
「空を飛ぶのは物語作りで、子どもほど高いところを飛ぶんですわ」(孫引きです、すいません)
となるが、まあこれくらいなら大人扱いしてもらえるだろうか。
後者に関してはできる人とできない人に完全に分かれるらしい。
僕はほぼ9割
以上の確率で(見ようとすればの前提は必要)見ることができる。「それは見た
ような気がするんじゃないの」と反論されることがあるが、トイレに行って冷蔵
庫の麦茶を飲んで時間を確認してから続きを楽しむのだからそうじゃないと思う
。ちなみに僕の父も同じだそうなので、遺伝の問題もあるかもしれない。科学的
立証をするにはあまりに少ないケーススタディではあるが。
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