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とある日の来客から、ビールの「キリン・ブラウマイスター1520ML」と「キリン・樽生一番絞り1520ML」を手土産として頂いた。
この製品がビールサーバーを必要とするとは来客も知らなかったらしい。
やむを得ずその晩は缶ビールで代用したものの、我が家には1520MLのビール缶が2つ残ってしまった。
そこでビールサーバーを探して百貨店を4軒も回るが見つからない。キリンのHPでも購入手順がわからない。即座に電話する。
「もしもし、ビールサーバーはどうやって手に入れるの?」
「はっ。お客様のお住まいの地域を・・・」
「ネット販売はしてないの?」
「申し訳ありません。店舗販売だけでして」
「だって、置いてなかったよ」
「申し訳ありません。基本的に、ビール自身を置いてくださるお店で買えるようにしておりますのですが」
「はあ(だから、なかったッつーの)」
「お住まいを教えて頂ければ、在庫を確認します」
うーむ。
イヤだけど了承して教えると、「お調べして折り返しお電話いたします」ということ。
1時間後に返信電話が来る。
僕の住所近くでは2軒で在庫が確認されたという。そんなレアもんなんですかね。「・・・店様(某コンビニ)には、3つの在庫があります!!」とのこと。そこまで電話で調べて回ったのか。それじゃあ恥ずかしくて当日に買いにいけないじゃないかと自意識過剰の僕は思う。
3日後、ビールサーバーを3219円で入手。けっこう高いな。
さてさて。恒例となった「ビリビリと破いて脱がす(包装を)」を済ませてからセッティング。
何とかかんとかをアントカかんとかにつないで、ビール缶にぶち込んでちんぴょろすぽーんとかナンとか、なかなか面倒だな。このあたりも何かに似ているなあ。今さら抵抗するんじゃないよ、わかってたんだろう・・・じゃないや。
しかし5分ほどで完了。あとはビールを注ぐだけである。
ちょぼちょぼちょぼちょぼ。
液体を注ぐボタンと泡を注ぐボタンが別にある。
居酒屋にあるようなビールサーバーとは異なり、「液イレ」と「泡イレ」は別進行である。ふーむ、泡を作るのが素人さんには難しいことを配慮したのかね。
液体を注ぐと、普通に泡ができる。
むむ。この上にワザワザ泡ボタンで泡を乗せるのかね?
むにゅむにゅ(擬音がエッチで申し訳ない)。
なるほど、クリーミーな泡が出てくる。
しかし問題がある。このサーバーにはノズル(ビールが出てくる蛇口)があって、注いだ後に少々の水漏れならぬビール漏れがするのだ。
先っぽから、チョビチョビとしたたるのである。
そのためにサーバー下部には「水受け」のようなものがあるが、このチョビチョビが実に不快である。
この、「切りたいのに切れない」という状況にどこかで出会ったことがある。それがどこでいつで体のどの一部であったのか、思い出せるようで思い出せないようでやはり思い出せるのも不快である。
「男」という漢字と関係があったような気もするし、「プルプル」または「ピッピッ」という擬態語も必要な気がする。泡とビール本体が同じノズルを経由するというものちょっと困る。
さて、ここいらでまとめに入ろうか。
泡ノズルは予想ほどのスグレモノではない。
なるほどキメ細かいことは認めるが、意外に泡自体が長持ちしない。ビールの泡は液体を保護するためにあるのだが、きちんとしたビアホールで見られるほどのレベルにははるかに及ばない。
もう少しハッキリ言うと、この程度の泡なら僕でも缶ビールで作れる。
缶ビールをグラスに泡つきで注ぐのに必要なことは時間と愛情である。適度に冷したグラス(湿度が低いほどいい)と適度なサイズの缶ビール(350MLのそれがベスト)と、小さなテクニックとビールへの愛情が適切な泡を作る。
こんなもので「おお素晴しい泡だ」なんて言っている消費者には、第3のビールでも飲ませておけばいいと思うけどねえ。ガックリ。
ま、タレなければもうちょっと評価が上がるのだが、タレるのがケシカランよね・・・(^^ゞ
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