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essay エッセイ
日本VSクロアチア 6月19日

  2006年、サッカーのワールドカップ。
  日本とクロアチアの試合。今まさに、つまり6月18日午後10時にキックオフで す。

  NHKのハイビジョンで観ています。
  あれ、いま画面下のスコア枠に「TOSHIBA」とか出てたけどいいのかな 。すぐに消えた。公式スポンサーとかそういうのですか。

  ジーコ監督、クールビズですね。
  サッカーの監督には正装の義務はないのかな。暑いし、まあいいのか。


  ここまでの予選の状況。
  全てのチームが1戦終わったトコね。

・ブラジルとオーストラリア 勝ち点3
・クロアチアと日本      勝ち点0

  上位2チームが決勝進出だから、ここはクロアチアも日本も必死なわけだ。
  負けたら予選敗退決定で、引き分けでも(勝ち点1)ほとんどチャンスはなく なる。


  「暑いから暑さ対策が・・・」

  この報道がイヤに多い。
  どっちも同じ条件でやるんだから、あんまり意味がないような気がするけど。 それともあるいは、日本は特別に暑さに弱いチームなのかしら。少なくとも、第 1戦で負けたオーストラリアなんて日本と気候が変わらないと思うけどね。


  前回、2002年のワールドカップ。
  日本の試合を観たかどうかは覚えていない。でも一つだけ覚えているのは、午 後の1時半くらいから始まった試合のこと。相手チームの名前は忘れた。

  試合が決着するまで2時間弱かかるから、普通に行けば3時半近くということ になる。
  予備校の授業が4時45分スタートだったから、決着まで観戦することはできな い。通勤時間があるからね。
  だから僕は試合を観ないことにして、いつものようにプールに行った。

  すると、予想されたようにプールはガラガラだ。
  監視員のお姉さんまで「サッカー観ないんですか」と聞いてくる。いや、別に 。最後まで観れないし、そもそもあんま興味ないし。最後まで観れないなら、い つものように泳ぐほうが大事だと思うし。そんな感じで答えたと思う。



  2006年に話を戻す。
  前半20分くらい。日本の宮本にペナルティーがあって、クロアチアのPK。こ れは、終わったか。僕の戦前予想は「先取点を取られたら日本の負け確定」であ るから。

  おっと、GK川口のセーブ。あぶねえ(・_・;)


  川口も息長く活躍している選手だよな。
  1998年のフランス大会にも出ているし、その後で楢崎に正GKの地位を取られ たこともあったみたいだけど、今回も出場。オーストラリア戦でも好セーブの連 発。まあ、それだけ日本のディフェンスラインが崩れていたということでもある 。


  前半31分、中村俊輔のFK。
  クロアチアがゴール前に壁を作るのは当然として、日本選手も2人その壁に加 わる。なんだなんだ。

  フリーキックは壁の1人である三都主に当たってからゴールラインを割る。
  中村は笑っている。なるほど、三都主がボールをよけるという作戦だったらし い。そういうセットプレーもあるんだな。


  前半35分、中田英寿のミドルシュート。
  最前線の後にこぼれた(回した?)ボールでシュートするというパターンはナ カタにはよくあるような気がする。普通の日本選手だと、もしょもしょとトラッ プしてから(ええ〜ぇとぉぉ、っていうかぁぁ)シュートを打つ感じがするけど 、この人はさすがに動きが早い。

  前回の大会と違って、ナカタは中盤より少し後ろのボランチというポジション らしい。
  前回はカンペキに司令塔の役割だったんだよな、たしか。あれはナカタ独りに 頼るという感じがあって良くなかったな。それだけ日本選手の粒が揃ったってこ とか。


  前半は残り1分。
  アナウンサー、「ゼッタイに先に失点してはいけません!」

  そりゃそうだ。無事にハーフタイムへ。


  観客席には空席がチラホラ。
  正確には、50席くらいまとめて空席ができている。それもアチコチに。完全満 席はありえないにしてもね。
  今回もFIFAの座席販売システムはまともに稼動していないらしい。98年の フランス大会でも「チケットどーする問題」があったよな。進歩ないねえ。まだ前近代やってるのかよ。サッ カーってのは、しょせんは後進国の・・・やめとこやめとこ。それにしても、チ ケット売るくらいちゃんとできんのか。


  後半当初から稲本を日本は投入。
  以下は僕が素人だから思うことなんだろうけど、一般的にサッカーの選手交代 はタイミングが遅いような気がする。運動量が異常に多いスポーツだから、もっ と早めに代えてあげても良さそうなんだけど。よく、後半残り10分で代えるなん ていうシーンがあるけど、あれって何なんだろう。


  後半6分、日本は決定的なチャンスを柳沢が逃す。
  右から回ってきたクロスボールを、右足のアウトサイドキック。簡単にゴール できるように見えるけど、あれって難しいんだよな。アウトサイドできちんとボ ールコントロールできるほうが異常なくらい。
  左足のインサイドならラクなプレイになるが、シュートには歩幅とタイミング の問題がある。だからやむをえない。一応は僕もサッカー少年だったからよくわ かる。


  残り15分。
  まだ点は入らない。クロアチアの選手がスパイク交換でピッチの外に出ている 。すごいな、あんなもの交換するほど激しいのか、プロの試合は。


  僕が小学5年生のとき、ちゃんとしたスパイクを買ってもらった。
  当時でも1万円近くしたと思う。今思えば、親が息子のためにフンパツしてく れたんだろう。

  運動靴とスパイクは段違い。
  ボールを蹴る瞬間はもちろん、走るスピードまで変わってしまう。もともと足 が遅かっただけに、ちゃんとした道具って違うんだなと嬉しく思ったことは記憶 にある。



  残り10分。
  このエッセイを書きながら、そしてワインを呑みながら観ているから、かなり 酔ってきた。きわどいピンチが日本もクロアチアも続く。ちょっとだけ日本が押 されているような気がする。
  全体にスピードが落ちているような気がするけど、日本は全てのカードを切っ てしまっている(選手交代は1試合3人まで)。解説者も「苦しい時間帯だ」を 繰り返す。


  ロスタイムは3分。
  TV画面の表示は additional time と出る。ロスタイムというのは和製英語な のかしらね。


  残り2分を切る。
  日本の足は完全に止まっている。動けているのは三都主だけに見える。あっさ り終了。引き分け。お互いに勝ち点1。最終戦は、日本はブラジルと、クロアチ アはオーストラリアと。引導は誰にも渡されず、しかし勝ち点1の両国は微妙な 立場に立った。

  ジーコ監督は「まあしょうがねえかあ(要旨)」。
  中田選手は「また勝ちを逃した」。
  川口選手は「最後は足が止まっていた」。


  最後に全体の感想。
  日本はDFの中澤がよく頑張ったのではないか。素人なりに注目しているのは DFの選手の動き。以前の代表の井沢もそうだったけど、地味に旨く守っていた と思う。

  そして最終戦。
  ブラジル相手に勝つことが最低条件。いやー、それはなかなか・・・。
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