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某科目の某講師。
「推量」の意味を普通の日本語和訳にして生徒様に与えようとして、「〜だろ
う」と喋ったという。つまりメモしてくれという意味だ。
もちろん「〜」は表記上の表現で、実際には「なになにだろう」と発音した。
しかし、その生徒様はノートにこう書いたという↓。
「なになにだろう」
この講師の先生は、めったに生徒様のことを話題にしない。
しかし、さすがに思うところがあったのか、喫煙所で僕を含めて2人の講師の
前でこの事件を披露なされた。一同爆笑、ケンケンガクガク(議論が激しい様子
のたとえ)。以下、セリフ話者の主語は省略する。
「それマジですか」
「目が覚めました」
「なになにって、平仮名で書いたんですか」
「そうそう」
「『〜』じゃなくて、なになに」
「そうそう」
「なになにと、ひらがなで、文字に」
「ノートに堂々と」
「漢字では書けないだろ」
「カタカナじゃないですか」
ここで別の講師が途中参加。
「ナニナニ、じゃないですか」
「それじゃあエロいだろ」
「ナニナニって書くのもどうなのよ」
「ナニするんだ、と」
「数学でもベクトルABって、カタカナで書く奴いるんですよ」
「それは『〜』と違って、ベクトルゼミとか、ベクトルって表記が現実にあるか
らでしょ」
「でも、式で書くんですよ」
「あー」
「数学の式でベクトル、と」
「(式は)横に長いのに、ベクトル・・・ベクトル・・・ベクトル・・・てエン
エンと書き続けるんです」
「数学やめさせましょう」
「受験は中止だ」
「人間もやめるべきだ」
ここで一段落。
「しかし『なになに』はないよなあ」
「あの、『〜』ってホントは何て読むのかな?」
「2から3の『から』じゃない」
「じゃなくて一般名称」
「拗音(ようおん)、とかなかったっけ?」
「あー、手偏に幼児の幼・・・」
「あれは『きょ』とかじゃない」
「メールなんかだと、『から』で変換するね」
「ニョロニョロ〜、とか」
「そうか」
「でも『〜』はなになにとしか発音できないよなあ」
「英語ではニョロニョロとテンテンテンでセットかな」
「でも『〜』をニョロニョロとは言わないでしょ」
「説明上はたまに言うかな」
「書く言葉じゃないですよね」
「そいつ、メールとかで『〜』って書かないのかな」
「読めないと入力できないよな」
「普通の英語とか、パソコンだとチルダ(~)って言いますね」
「チルダは上の方に書くからなあ」
「書き言葉と話し言葉の区別がついてないのか」
「小2じゃねえんだから」
我々はこの話題の収束地点を探している。
「やっぱニョロニョロって読むか」
「なんかヘンだけどね、通じないよりは」
「じゃあ『なになに』はやめてニョロニョロでいけば?」
「全ての講師が『〜』はニョロニョロと発音する」
「ニョロニョロって発音しにくいよな」
「なになに、が通じないからしょうがないか」
「いや、それでもダメでしょ」
「解決しないね」
「ムリでしょう」
「あ、そうか」
「そいつ、今度は」
「にょろにょろでしょう、って書く(一同爆笑)」
ここでは笑い話にしているが、誰も本当の意味では笑っていない。
学力低下とか、そういう次元の話ですらない。ねえ誰か、この国の教育を救っ
てください・・・頼むよ〜(にょろにょろ)(@_@;)
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