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予備校講師との会話その6 6月25日
  他人が家を買うとなると、ネタになる。
  話している本人たちは、どうせ自分が買うわけではないから無責任な発言を楽 しむ。ここでは例を2つ紹介する。


ケース1:水槽導入

  家具は揃ったのかと訊かれた。
  まあだいたいは。あとはダイニングテーブルをどうするか、別になくても問題 ないけど。それほど広い部屋はないので、家具を増やしたくないという気持ちも ある。古文講師Sと僕。

S 「新居には巨大な水槽を、ぜひ」
僕「熱帯魚、とか?」
S 「食べられるやつです」
僕「生簀(いけす)か」
S 「新鮮な魚が食べられます」
僕「アジとか、サザエとかね」
S 「タモですくってから料理をするんです」
僕「あれって、どれくらい生きてるのかな」
S 「想像もつきませんが」

両者、沈黙。

僕「あのさ、買ってこないとダメじゃん」
S 「生きているやつですね」
僕「どこで売ってるんだよ?」
S 「ええと」
僕「貝類は生きてるの売ってるけどね、スーパーで」
S 「活魚のクルマ、ときどき走ってますよね」
僕「あー、トラックに水槽があるやつね」
S 「マンションに出入りさせるんです」
僕「隣人の目が」
S 「確実にウワサになります」
僕「活魚を仕入れているらしいぞと」
S 「何の仕事をやっているのかと」
僕「住宅用マンションなのに」
S 「定期的にアジが」
僕「管理組合で問題にされ」
S 「吊るし上げでしょうな」
僕「きみは真面目に考えているのかね(-_-メ)」


ケース2:西陽予防

  ヨシズがいいとか銀紙を貼るとか遮光カーテンだとか植物だとか。
  ガーデニングに興味があるのでちょっと会話に加わってみる。僕を入れて4人 。1、2、C、僕とおく。

1 「キュウリでしょ、やっぱ」
僕「朝顔とか、そういうイメージなんですが」
2 「ミニトマト作って」
僕「なんでですか」
2 「簡単らしいですよ」
僕「ツタとか・・・」
1 「ナスもいいんじゃない」
僕「食べ物ばっかりじゃないですか」
1 「収穫の楽しみが必要でしょう?」
僕「必要ないです」
C 「見てたってしょうがないじゃないですか」
僕「収穫が条件か。じゃあヘチマあたりで譲歩しますよ」
1 「タワシを作るのね」
僕「必要ないよなあ」
C 「食べられないでしょ」
僕「育てるのが簡単じゃないと」
2 「ブドウとか?」
僕「そんなんベランダでできるかい(-_-;)」

1 「じゃあ藤で」
僕「食べ物って言ったのはあなたでしょ」
2 「ハーブとか」
C 「パセリなんか簡単らしいですね」
1 「チコリもいいじゃない、すぐ取って食べられるし」
僕「それもどうかと思いますが」
C 「でも、ベランダにキャベツがあっても困るし」
僕「ベランダにどでん、とね」
C 「美観上どうなんですか」
僕「あなたぁ、ベランダからキャベツ取ってきて? とか」
1 「いっそのことモヤシとか」
2 「あれは室内じゃない」
僕「陽の当たらないところね」

1 「タンスで作るのはどう?」
僕「タンスにモヤシがズラリと」
C 「信原先生の家に行くと」
僕「客が人の家でタンスを開けるのか?」
C 「開けると」
1 「そこには大量のモヤシがっ」
2 「いいじゃないですか」
僕「いいわけないでしょ、だいたい、ベランダの話だろ」
C 「引越し祝いは種でどうですか」
僕「できたら校舎に持ってくのね」
1 「そうそう」
僕「『おいC、できたぞ』と講師室でキュウリの手渡し」
C 「先生の家では旨いものがなっているらしいとウワサに」
僕「きみたちは真面目に考えているのかね(-_-メ)」

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