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今年も「新語・流行語大賞」の季節。
このエッセイは『よびわる』創設当初から続くシリーズ。
大賞:「ワイルドだろぉ」
(スギちゃん)
たぶんそうだろうと思った。
何がって、これが大賞になることではなく、
発表されたときに初めて聞いた流行語
だったこと。スギちゃんという芸人(なのかな)も初めて見た。たぶん今年は民放TVを1秒も見なかったから、当然なのかも。さすがに大賞になると、国営放送のニュースで流れるわけですね。しかし本当に一回も耳にしたことないんだけど、実在するんですかね?
以下は順不同。
・「iPS細胞」(山中伸弥・京大iPS細胞研究所所長)
すごいことなんだろう。
ノーベル賞の記者会見って、英語で喋らなきゃいけないというルールでもあるのだろうか。学会じゃないんだから母国語でいいような気がする。ところで、この言葉の定義をちゃんと説明できる人っていますか? 僕はもちろん、できません。
・「維新」(橋下徹・日本維新の会代表代行)
はい、でっち上げ政治流行語きました。
選挙協力のためなら何でもするような人ですね、この人。どうせ分裂・再統合するんでしょう。
・「LCC(ローコストキャリアー)」(Peach Aviation、エアアジア・ジャパン、ジェットスター・ジャパン)
格安航空機って、この15年くらいときどき話題になる。
料金の不明瞭さをわかりやすくしたのは好感。しかし、今回も一過性の「流行」で終わると思う。
・「終活」(流通ジャーナリストの故・金子哲雄さん)
どういう意味?
・「第三極」(第三極を構成する皆さま)
なんだか政治ネタ多いね。
1年の後半に登場した用語が多いってことは、今年は不作の年なんでしょう。選挙が終わってみれば、パタッと聞かなくなった。だからこそ流行語か。
・「近いうちに…」(野田佳彦首相)
無事に見事な負けっぷりになりました。
解散を明言したときは「論戦」に圧勝したように見えた。なんのかんのと長期政権に持ち込んで欲しかったから残念。消費増税を決めたのは高く評価。
・「手ぶらで帰らせるわけにはいかない」(ロンドン五輪競泳男子400メートルメドレーリレーで銀メダルに輝いた松田丈志選手)
スポーツ界からムリヤリ選んでみました。
北島がメダルなしで、最後のリレーのときに言ったはず。結果が伴ったからこそ選ばれた名言って感じ。
・「東京ソラマチ」(東武タウンソラマチ)
スカイツリーの真下に広がる街の愛称。
僕の父は「物価が高くてビックリした。生ビール800円とかありえないだろ」と文句を言っていました(そういう問題か?)。常識的に「東京スカイツリー」が選ばれるべきなんだけど、これってお金が絡んで選ばれているわけですよね。
・「爆弾低気圧」(ウェザーニューズ)
急速に発達する低気圧のこと。
気象用語ではないとか。僕も4月3日に遭遇した。台風以外で予備校が休講になるなんて初めてだったかも。
今年はダメだね。
例年は「流行語」を聞いて「そう言えば・・・」と想起することがけっこうあるのに、書きたいことがほとんど出てこない。流行語は本当に流行ったかどうかじゃなくて、
振り返ってみたときに当時の世相を思い出させるもの
であって欲しい。それでも、これを書いておけば5年後くらいには懐かしさを覚えるかもしれないと期待して書いた。
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