予備校講師でわるかったな!





各ページのご案内はコチラ 

proflile 自己紹介

diary 日記

essay エッセイ

bbs 掲示板
  

Copyright (c) 2004 
takeshi nobuhara All Rights Reserved. 

essay エッセイ
あくまで個人的な非厳密ダイエット 1月15日

まえがき

 2018年9月21日から2020年10月30日まで、日記でさみだれに連載したもの。
 ダイエットに関し、何が正しく何が正しくないかは、正直なところよくわからない。僕がダイエットを意識したのは30代の半ばだったと思われる。どうしたって代謝が落ちてくるから、

このまま好きなように呑んで食べてとはいかないぞ

と意識し始めたわけだ。しかしもちろん「これが絶対のダイエット」というものは見つからず、自分なりの、

あくまで個人的なダイエット方法

を見つけるしかないのだという結論を得た。それまでにも日記に断片的に書いてきたので、これを機に僕なりの方法論(というほど立派なものではないが)をまとめておこうと連載したのだ。なお、文章のミスなどをのぞき連載当時のまま。1項目が1日の連載で、小見出しを新しく追加した。



1「太って正しい時期もある」

 僕はダイエッターである、と何度も書いた。
 大学に入ったときは太っていた。浪人生なんてのは

デブになるための最適環境

が整っているからしょうがない。受験ストレスで過食するし、運動しないし。僕は母に家事の1部(掃除機かけとか洗い物とか)を課されていたけれど、運動と呼べる行為は一切しなかった。だから太って正しかったと思う。いいですね、

太るときは必ず太ると受け入れること

が大事なんです。その逆を書くのがこの連載の目標。

 しかし、大学に入って1年で激変した。
 とにかく圧倒的に忙しくて(今からすれば可愛いレベルだが)過食するヒマはなかったし、初めての電車通学その他で体も使うようになった。丸くなっていた頬は削げ・・・はしなかったけど、体重は高校生のころと同じ数字になった。続く。


2「血筋は考えない」

 当時も今も身長は176センチ弱で、今の体重は64K前後である。
 正確な記録は残していないが、体重に関しては

20代前半から40代後半までキープしてきた

わけだ。前述の通り浪人時代はストレスで太ったにしても(最高は69Kだったはず)、その後はキッチリと体重管理をしてこれた。それなりの達成だったろうと思っている。

 血筋の問題は、多分にあるだろう。
 エビデンスは明確にされていないが、統計的に見て

デブ家系は順当に相続される

と思われる。それは体重問題に限られるわけではなく、ガンだの血管系病気だのも同じだ。ただし、古典的ながらも

環境要因説VS遺伝要因説

があるのも確かである。一般には「遺伝7割を増減するのが環境3割」なんて言われるけれど、そんなもんはアテにならない。なお、僕の父は太っていて、母は痩せていて、兄弟は太っている。続く。


3「20代は過食」

 20代前半は余裕だった。
 食べたいものはいくらでも食べた。酒はそれほど呑まなかったし呑めなかったけれど、夕方のバイトに行く前に(今でいう2回目の昼食だ)

吉野家で牛丼特盛

は普通だった。帰りには実家近くの中華料理店でギョーザをツマミにビールを呑み(大瓶2本w)、仕上げにチャーハンを食べた。代謝も良かったのだろうが、体重を気にすることなく時間は過ぎていった。26歳になる直前に独り暮らしを始めたものの、

朝から3杯飯は普通

だった。体重なんか気にしたこともない。

 20代後半も同じだった。
 年を追うごとに本業は忙しくなっていったし(やれやれ)、いくら食べても太らない。酒もだんだん強くなって、ビールなんか

1日に1,500ML呑んでいた

けれど(買い出しが大変だった)、いっさい太らなかった。午後4時過ぎに皿うどん大盛りを食べて、休み時間には菓子パンを食べて、

午後10時からは一人焼き肉

なんてこともやっていた。ピカソが若いころに「青の時代」を迎えたように、僕も圧倒的な過食時代を過ごした。続く。


4「一般化はできない」

 しかしもちろん、象は平原に帰る。
 30代になってしばらくしたころ、20代のようには食べられなくなったなと自覚した。ナインイレブン(2001年9月11日のテロのこと)の日も

一人焼き肉をしながら店のTV映像を見ていた

ことは前にも書いたはず。僕は31歳。たまたまかもしれないが、そのナインイレブンまでは

焼き肉3人前+食後にカルビクッパ

なんてことまでやっていたのだ。体重を気にしない黄金時代だったかもしれない。

 今、僕は語ろうと思う。
 あくまで個人的なダイエットについて、である。上記のように強烈な過食時代を経て、しっかりと体重管理を意識する人生に入り、この連載を書いている時点では

40代後半で20代前半と同じ体形をキープしている

話である。そのために配慮してきたことはたくさんある。ただまあ、これを一般化できるかどうかは難しいところである。だから、この一連の話を

「あくまで個人的な非厳密ダイエット」

と名付けた。なお、この連載は終わったところでまとめてエッセイ化する。よびわる史上初だ。続く。


5「まずは運動の習慣化」

 いつごろからダイエットを始めたのか、ハッキリしない。
 このHP『よびわる』を始めた前後でそれなりに習慣化したから、逆算すれば34歳前後と思われる。特別に「太りやすくなった」というほどの意識はなかったにせよ、

ちょっと油断すると太る年齢になったな

とは思ったはず。きわめて初期の日記に「リッツ禁止令」なんてのがあるから、だいたいは正しいと思う。たとえば

>34歳予備校講師、その後を憂いてダイエットを意識すの図

といったように。人生が好調なときにダイエットをする人はいないだろう。いいですね、

ダイエットを志しているあなたは人生が不調

なんです。意外なポイントかもしれない。

 ダイエットに少し先行したのが水泳である。
 人生で初めてスポーツクラブに入会したのは2000年6月3日。動機は腰痛の緩和だったが、結果的には

運動を習慣化することが最高のダイエット

となった。ダイエッターになる前に運動を始めたのだから、先見の明があったとも言える。何もかもを同時に始めるのは難しい。続く。


6「自炊を増やそう」

 2000年6月3日に泳ぎ始めた。
 プールは自宅の目の前(当時は封印したが、道路を渡るだけなのでドアドア1分)にあり、通う苦労はなかった。今と違って雨でも行った。ダイエットを目指していたわけではないから、泳ぎに行っても

今日は300泳いだからいいかあ、あとはサウナだな

といった調子。これではダイエット連載にならないにしても、大事な布石である。

 そのころ、食事の改善が始まった。
 独り暮らしを始めた4年前から自炊はしていたが、この時期に野菜を使う料理を覚えた。今と同じでたいしたレベルではない。サラダはドレッシングを先に和えておけば旨い(減塩にもなる)とか、キンピラゴボウを作るとか、どうせマヨネーズを使うならコールスローにする、といったレベルだ。契機は

その時の彼女が料理好きだったこと

で、教えて貰いながら(お返しに別のこともアレコレ教えさせて頂きましたが関係ねえなここではw)自分でも彼女から借りた『オレンジページ』なぞ読んで実践した(今でも床屋さんに行くと進んで読んでいる)。自分で作ること、これがダイエットに欠かせない基礎になった。続く。


7「ダラダラ有酸素運動」

 運動量はゆるやかに増えていった。
 本業の仕事が減っていくばかり(やれやれ)なので、必然的にそうなった。なんて書くとバリバリモリモリ

BL系漫画的モテ系男子

みたいに筋肉を増やしていったようだが、そうじゃない。ダラダラと泳ぐことを覚えていったのだ。

 明確に覚えているのは、初めて500メートルを完泳したとき。
 泳ぎ始めて3か月後だったはず(いかに不真面目だったかわかるナ)。自分へのご褒美にゴーグルを買ったら泳ぎやすくなって、

これだったらそれなりに長く泳いでもいいかな

と感じた。いま思えば、この

長く・本気にならず・しかししぶとい運動

は僕のダイエットの基本になった。有酸素運動はすべてそういうものであるにせよ。続く。


8「清涼飲料水にオサラバ」

 食事に話を戻そう。
 まずはダイエッターになりたいがなれない人にとって耳の痛い話から入る。つまり

次からは耳の痛くない話

になるから安心するように。1つを手に入れたければ1つを手放すのが人生の原則であり、ダイエッターは3つくらい手放す必要がある。

 タブーを紹介しよう。
 もっともいけないのは清涼飲料水の摂取。あれは果糖の宝庫だからね。まして缶コーヒーなんか論外(無糖はいいかもだが、僕は砂糖を入れないコーヒーが苦手)。何かの付き合いのたぐいを除けば、

清涼飲料水を飲むのは3年に1回ほど

である。中学生のときは寝室で『ファンタ フルーツパンチ』なんぞ隠し飲んでいたのだが、キッパリ決別した。

 糖分について。
 ダイレクトに砂糖を使うのは、朝のコーヒー1杯に2グラムである。料理には使うものの、

甘味だけを目的とした砂糖摂取

はそれだけである。糖分はほぼすべての食品に入っているので、ちゃんとそれで足りるのだ。続く。


9「菓子パンは減らしましょう」

 食事の話を続ける。
 前回の話でダイエッター志望の読者様は不満を覚えたかもしれない。今回も同じなので覚悟しよう。糖分は頭脳を働かせるのに必要だ、というのは本当である。それを理由にオヤツを食べる人は多い。が、僕に言わせれば

>そんなに頭を使ってるやつ、どんだけいるの?

である。1日に1時間もスマホに首ったけになっても、頭なんか使ってないんだよね。脳医学的にどうかは知らないが、検索してLINEしてモンスター捕まえにいくとか、むしろ思考停止状態じゃん?

 読者半減の詔はともあれ。
 糖分を意識的に摂るのは朝だけ(ただしアサイチは血糖値が上がり過ぎるので良いことではない)。他に気を付けているのは

できるだけ菓子パンを食べない

こと。そりゃまあ菓子パンは美味しい料理(旨いよね、揚げたてのカレーパンとか最高!)だと思うにせよ、砂糖を丸のみしているのと変わらない。次回はダイエッターの僕が自分に許している話です。続く。


10「1日なら過食OK」

 ダイエッターでいるコツは、厳密な彼・彼女にならないこと。
 ダイエッターになりたいだけなら別だが(糖質制限・脂質制限・水分制限なんて寿命を縮めるだけ)、続けたいなら

いくぶんの甘えを自分に許すこと

が必要である。なお、この連載は「リバウンドがないかわり、ずっと続けるダイエット」について書いている。わかりやすく言うと、

>今ダイエットしているんです

というレベルの話はしていない。そんなの、高校生の恋と同じレベルじゃん(失言)。

 基本は、耐えがたい食欲を抑えないこと。
 たとえば、

>ダメだ、今はもうたっぷり食べるしかない

と思ったら食べてしまうこと。そんなのが毎日だったら考え物だが(そっち系は心療内科へ)、たまにはいいじゃないですか。失恋の基本は

>もう恋なんてするものか、少なくとも明日までは

であり、ダイエットのそれは

>ダイエットなんかやめた、少なくとも今日限りは

である。1日の過食は致命的なことになりません。1日である限り。次回もヌルい話が続く。


11「禁断のポテトチップス」

 ときには食べ過ぎてもいい。
 それが僕の「非厳密ダイエット」の基本である。ストイックになることは素晴らしいが、

若干のナルシシズムが入っている

ことも事実。『あしたのジョー』の力石徹の過酷な減量による死は美しかったが、賛美したのはホ・・・これ書くと襲われるからやめておこうね。もし世界のミシマが読んでいたら、ぜったいヌ・・・これもやめようね。

 冗談はさておき。
 僕はたまに過食する。週に5.9日ほど飲酒する習慣を持つから(アル中だってば)、たまには

食べ過ぎてもいいべえ、呑み過ぎてもいいべえ

となる。いや、そこまでならいいのだが。

 いかんのは、ポテチなのよ。
 1袋完食しちゃうのよ。酒を呑むことなんか忘れて食べちゃうのよ。『かっぱえびせん』みたいに

やめられないとまらない

のよ。ジャガビーだのじゃがりこだのも危険なのよ。揚げ菓子、最悪なのよ。それでも、それが1日だけで終わるなら問題ありません。翌日に体重を測って500グラム増えていてドン引きすればいいんです(本当に増えるのだ、怖すぎる)。次も食事の話題。


12「条件付きで1日5食」

 標準的な性生活、じゃないや食生活について書く。
 性生活の話は面白すぎるけれど、あまりダイエットには関係ないと思う。ただし、

性生活が全体的な「健康」を呼んでくるのは事実

とは書いておきたい。ほどよく充足が理想だが実際はけっこう不足、あたりが世間の平均値ではないかと想像する。そのあたりは別の機会に。

 基本は1日4食だ。
 間食を含めれば5食。ただしそれは

1日の稼働時間=通勤を含めた労働時間が14時間を超える場合

に適用される。一般的なリーマンだと労働時間は8時過ぎ〜20時前だろうから、1割引きくらいで読むといいだろう。

 コツは、できる限り細切れ食いにすること。
 食後に満腹感を覚えるなんてのは論外で、いつも「こんなんで3時間後に空腹にならないだろうか」と心配になる程度が良い。腹7分目くらい。前項のように、たまの食べ過ぎはいいとして、それでも基本的には

ちょっと食べ足りないという切なさ

を抱えるのがダイエッターであるべきだ。次はもう少し具体的な話。続く。


13「具体的な食生活」

 では具体的に書こう。
 繰り返しがしつこいようだが、ここで示すのは

あくまで僕の個人的なダイエット

である。誰にでも使えるものではないし、誰もが自分なりにアレンジするべきだと思われる。

・朝食
 8枚切りの食パン2枚でピザトースト。具はハム1枚・卵1個・玉ねぎのみじん切り・チーズ・ケチャップ・塩コショウ。コーヒー。キャンベルのコーンスープ。ヨーグルト。ヤクルト。果物(リンゴとナシは4分の1、グレープフルーツなら半個、巨峰なら10粒、イチゴなら6粒程度、ミックスでも良い)。

・昼食1
 焼きそばか焼きうどんかパスタか、いずれでも麺類1人前。できるだけ具だくさんにはするが、特にこだわらず。

・昼食2
 1と同じ。牛丼や菓子パンを3つくらい食べるときも(あまり良くない、パンは糖分が多いうえに腹持ちしない)。夕飯まで空腹にならなければいい、が基本スタンス。

・間食1
 朝食と昼食のあいだにサンドイッチ。基本はチーズとキュウリで、8枚切りの食パン2枚。マヨネーズは3グラム、味付けは塩コショウ。空腹が予想されるときはハムも参加させる。

・間食2
 昼食2の前後、あるいはその代用とする。カステラ・パウンドケーキなどを1切れ。ときに羊羹1切れ。たまに個別包装のキットカットを1〜2枚。

・夕食
 食べたいだけ呑みたいだけ、自由に。

次回は、これらの食事で気を付けていること。続く。


14「摂り過ぎ禁止」

 この連載も中盤を越えた。
 ちょうどこの数回が実質的な山場だと思う。すなわち、ダイエットで一番効くのは食事管理という話。他の面でいくら切り詰めても(というのか? 頑張っても?)、

食事管理ができない人はダメ

ということになる。あくまで私見ではあるにしても。

 食事で気を付けていることだ。
 わりにシンプル。

塩分・糖分・脂質・炭水化物の摂り過ぎを避け、豆と発酵食品と水分を多く食べる。

これだけ。ここで「ツマンネ」と思われそうだが、実にその感想は正しいので反論もない。次回は具体的に。


15「砂糖は控えめに」

 塩分はダイエットと関係ないかも。
 酒飲みなので血圧系の病気が怖く、20代前半から注意している。刺身にしょう油をつけ過ぎない・焼きそばソースのような添付品は1割残す・塩気の強いものは野菜をあわせる、など。

 糖分はキツメに管理している。
 そのまま食べるのは、朝のコーヒーの2グラムだけ。5グラムまたは3グラムのスティック状のグラニュー糖を買い、きっちり計っている。もちろん料理に砂糖は必須の調味料だが、

あくまで下味にするのだ

というスタンスで他の調味料を使って調整している。本当は「白い食パン」もやめたほうがいいのだが、なにぶん「非厳密ダイエッター」なのでね。続く。


16「揚げ物NG、炭水化物OK」

 脂質はそれほど気にしていない。
 炒め物には普通にサラダオイルを使うし、あえ物などのゴマ油も同じ。肉や魚に含まれる量はたかが知れている(毎日のように山形牛A5とか食べるわけじゃないし)。ただしタブーは揚げ物で、

・家では揚げ物をしない
・豚カツは季節に1回程度
・過労でなければコロッケパンの類は買わない

としている。なお、ラーメンは多くても2か月に3回程度。ただしラーメンは脂質よりも塩分が極めて高いので気を付けましょう。

 炭水化物は必要である。
 ここを忘れないように。少し前に炭水化物ダイエットが流行ったが、

あれこそ短期的ダイエットにしか役立たないシステム

である。炭水化物はその日に動くパワーを作り出すから、摂らなければいけない栄養素である。続く。


17「ハレとケは別モード」

 だから、夜には炭水化物を食べない。
 ときどきジャガイモを夕飯に加えることはあるものの、ご飯・パスタ・パンは食べない。ただし外食するときは別で、そんなもん

みんなが食べるなら合わせておく

に決まっている。ハレとケは別モードであるのがダイエッターの基本。次からまともな話に戻ります。続く。


18「なんで体重が増えた?」

 基本となるのは体重測定。
 ずいぶん昔「体重計に乗るだけダイエット」というのがあったはずで、それと同じ考え方である。基本は

同じ体重計でチャンスがあるたびに計測する

こと。あの手の機械には誤差があるので、同じ体重計であるのが重要。僕の場合はスポーツクラブの体脂肪計。行ったときは必ず測っている。

 少しは精神論も書く。
 精神論は大嫌いだけどな。乗ってみてデブっていたら、前日を振り返ること。そこから逃げないこと。何があっても、何を思おうとも、

どうして増えてしまったのか

を真剣に考えること。ダイエットは失敗が基本だから、失敗から学ぶ精神を養うこと。なお、僕の場合は

・体重が増えるのは食事
・体脂肪が減らないのは歩行数不足

とわかっている。ではそこでどうするか? 続く。


19「平凡な秘訣」

 答えはたやすい。
 申し訳ないが、ここまで読んできて

わからない人はクルクルチョキ

である。パーには勝てるかもしれない(フォローになっているのか疑惑)。ダイエットの秘訣は1つしかない。

・運動量を増やし、食事量を減らす

 なんだそんなことか。
 そう思った人はいつまでもダイエットを完遂できないだろう。失礼ながら、そんなんでは

単語を覚える必要があるとわかっているが覚えない受験生

と同レベルである。ハッキリ言って、馬鹿。17や18のガキと同じレベルじゃあ、どうしようもないよね?

馬齢を重ねて豚になるとはあなたでしょう。

そこまで書くか、続く。


20「拭き掃除が運動量を稼ぐ」

 前回はさんざん読者様に悪態をついた。
 申し訳ない、なんてまったく思っていない。それでも、今回もついてきてくれた読者様のために、

秘訣を公開

しよう。実に平凡だが具体的で、その具体の中に真実を忍ばせるのが『よびわる』である。

 運動量を増やすのは、日常の活動である。
 具体的には家事が良い。きわめて些末なことが良い。洗濯物を畳んで押し入れにしまうとか、食器はいつも洗って干して拭いてからしまうとか、掃除機は1日1回かけるとか、キッチンを始めとした室内のあちこちに雑巾がけをするとか。わかりやすく書くと、

1日に5分もかからないタスクを3つ以上こなす

ことである。ときどき書く「1日5分の拭き掃除」は、実は非厳密ダイエットのためにやっている。ついでに部屋もきれいになるし・・・続く。


21「面倒くさいは理由にしない」

 運動量について補足するのが今回のお題。
 なにしろ、お題が「非厳密ダイエット」だから、徹底しないことを強調する必要もある。そんなねえ、徹底してたら続かないし、

続かないから何度もリバウンドしてるんじゃん・・・

なんて2回前と同じ悪態をついてみました。

 駅では階段を登ろう。
 もちろん、常にそうしろという話ではない。僕も時にはエスカレーターどころかエレベーターを使っている。しかし、「もう余力がない」と思うほど疲れていなければ

これはいい運動チャンスだなあ

と考えて日々を送るのがいい。すこし抽象的に書けば「面倒くさいは理由にしない」と言い聞かせ、何より実行することだ。続く。


22「運動の力は継続する力」

 ときどき書いている室内運動について。
 僕は腰痛持ちなので、それほどシビアなそれはできない。先に言い訳してみた。明確な記録はないにしても、おそらく『よびわる』開始以来=過去約15年ほど続けているのは

・足上げ腹筋1日20回以上
・腕立て伏せ1日10回以上

である。もちろん「運動」としては異様に少ないし、あわせて1分もかからない。だから、みんな

>それだけかよw

と笑う。「まあねえ」と僕も答える。

 彼らが見逃しているのは。
 「15年ほど続けている」ところだ。この連載を一生懸命読んでいる(か耳ほじりをしながらか知らないけど)人は、

運動の力は継続の力でしかない

ことを認めないようである。「どれだけやったか」よりも大事なのは「どれだけ続けているか」なのだ。ここでイッパツ、恒例の読者減らしをすると、

3年も続けてない運動がダイエットに役立つと思ってるとか、ウマシカー

である。ちょっと和らげてみました。続く。


23「室内運動は5分が目安」

 室内運動は、15年近く続けている。
 毎日ではなく週に6回だ。筋肉は

1日鍛えて1日休めるのが成長させるコツ

らしいが、諸説ある。休ませないと育たないのは事実のようであれ、それは激しい負荷をかけた場合のこと。1日に数分以下ならば毎日でも構わないようだ。

 しかし、僕は週に1日だけ休んでいる。
 だいたいは酒を呑まない日。こんなことを書くとシリアスなダイエッターに怒鳴られるが、

>酒も飲めない日に運動なんかやってられっか

の精神による。こんなんでダイエット論になっていいのかという意見はあれ、なにぶん通しタイトルは「非厳密ダイエット」である。

 では、実際の室内運動量は?
 同じく正確な記録はないものの、5年ほど前からザックリ以下の通りだ。

・足上げ腹筋1日ミニマム50回(たまに20〜50回ほど増量)
・腕立て伏せ1日ミニマム13回(ときに13〜26回ほど増量)

連続してできるとも思えないので、ミニマムを基本として時間と体力があればもう少し頑張るといった程度だ。かかる時間はミニマムで1日2分、マキシマムでも6分くらい。2年ほど前からは

・スクワット1日ミニマム10回(ときに10回増量)

も加えた。何より大切なのは週6日をキープすることで、もちろん難しい。次が最終回。


24「生まれ変わってはいけない」

 最終回。
 ここまでの話をまとめよう。

オマイラみたいな豚は何をやってもムダだから、ブクブク太ってな!

おっと間違えた。ただし少しの真実はありますよぉ。

 ポイントは継続性だ。
 厳密であってはいけない。厳密であるのが、ダイエットに何度も取り組む=失敗する原因である。ダイエットは、1度そう志した以上はいつまでも(=ズバリ、死ぬまでだ)続けるものであり、そのために必要なのは

厳密さを守らないこと

がもっとも大事である。「厳密」と「継続」ほど相性の悪い組み合わせはない。

 もっと明確に言おう。
 ちゃんとやろう、しっかりやろう、そして生まれ変わった自分に会うのだ、というのが

絶望的な間違い

なのである。生まれ変わった自分は、常に新たに生まれ変わる必要を持っている。だから、パラドクシカルに生まれ変わってはいけないのだ。

具体的にどうするか?

お前は今日まで何をどこをどうやって読んで来たのだ、このブタぁぁぁぁ!

(完)


あとがき

 むちゃくちゃなエッセイである。
 真実は間違いなくあるにしても、あまり真に受けないほうが良いのも真実だろう。最初のほうで書いたように「僕はこうしている」というだけの話である。ただし、ダイエット本や栄養摂取に関する本は新書と文庫になったものだけ15年で30冊くらい読んだ(それだけかよw)し、雑誌や新聞でも「そっち系」の記事はできるだけ読んでいる。とにかく極論が多いのは、そういう読者が多いということである。

 参考にしたのは『成功本はムチャを言う』みたいな本の書名である。
 だってそうでしょう、ダイエット本ってみんなムチャでしょ。ビールは多くても1週間に1缶だとか、ご飯は麦飯に限るとか、こんにゃくゼリーで空腹をしのげとか、そんなことできるわけないじゃん。最低でも数年以上は続けられないとムダじゃんね、と考えて実践してきた。

 短期間でダイエットをしよう、なんてのが失敗の原因である。
 『今からでも間に合う共通テスト、残り2週間で完成!』なんて馬鹿本を買う受験生と同じこと。ハイティーンと同じ発想ではどうしようもない。ダイエットの最低スパンは1年と考える。1年後に体重を3キロ落とすのはそれほど難しくないし、体に負担はかからない。リバウンドもしにくいはず。

 そこで、僕が代償としてダイエットの神に差し出したものは?
 『よびわる』開始以来のテーゼは

「人は、死ぬまでは十全に時間を活かすべき」

である。書いたのは時間効果という概念のみ。

essay エッセイ  
これまでのエッセイはコチラ