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ひぇぇぇ! 5時間睡眠で早起きしたら、新聞を読んでいるソファの上で気絶していた。今日も朝の10時から6コマ。これはちょっと慌てる。
というのは修辞的誇張で、実際はちゃんと最悪の事態に備えて気絶に備える目覚ましもかけてある。予備校講師の基本は時間管理。これがきちんとできてから授業が始まるんだ。と格好つけてみたがやや小走りでマックに向かうベッカム様である。
攻略センター講座は2日目。前回の効果歴然で生徒様の平均点は133点。1週前から平均で20点アップである。なんと生徒様の90%が前回より得点を伸ばしたのだ。もちろん多少は問題が簡単だったということはある(本番だったら5点から10点は伸びる感じの難易差)。しかしやり方次第で点数を伸ばすことはできるのだ。それはつまり、センターだけは普通に解いていては実力分の点数が出しにくいことにある。とくに偏差値60以下の生徒様はそうなる場合が多いのであり、そこには処方箋(=対処する方法のこと)があるのだ。受けたいやつは10月と11月に再放送があるから申し込むように。金はとるけどさ。とさりげなく大いに宣伝はここまで。
偏差値と得点が低い生徒が最前列で寝たので怒涛のチョーク投げ! ここ2回の偏差値を大声で発表し無茶苦茶にののしる(差別用語の恐れがあるので詳細略)。初顔合わせの生徒様が固まっている。しかし俺って元気だなあ。
素早く昼食へ。じゃがいも料理の店でお洒落なランチ。ランチのBGMがプレスリーの「冷たくしないで」ってすごくないか? え、知らない? そりゃそうか。じゃあダッシュで今日も本屋へ。続きを読みたかった小説と、初めての作家のエッセイと、実用書(受験関係)をゲット。ぐふふふ、今日も楽しい夜になるなあ。
3限のCクラスは文化祭の時期なのか欠席が目立ちすぎる。
「あああ、他クラスが増えてきたから授業はいいはずなんだよなあ。まあ文化祭じゃあしょうがないか。俺は国府台高校で文化祭なんかロクに出なかったなあ。みんなで頑張ろうとか、そういうの・・・(若者の心を踏みにじる発言が続くため略)」
5限からのBクラスも好調。ギュッとしまった集中力が生徒にあると、こっちもリズムが良くなる。講師ベッカムから「必要な情報を聞き取ろう」とする気迫を感じる。僕も5コマ目で疲れてきているからナチュラルハイになる。
帰宅して珍しく電話。古い友人から、古い友人の訃報(ふほう=人が亡くなるしらせのこと)。逝去は先月末のことだと聞く。線香をあげにいく日程の打ち合わせをする。何度も麻雀をやった友人。学生時代の塾講師の仲間。
こうやって僕は生きている。寝坊しそうになって、フィレオフィッシュを食べて、生徒を説教して、牛肉とレタス炒めを真剣に作って。
泣くことが供養じゃない。彼のために、そして自分のために生をつむぐこと。
追記:エッセイ59「予備校講師の実情その7」をアップしました。 |
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