予備校講師でわるかったな!





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桜は咲かず、されど講習は始まる 3月28日
  今日のターム(term=期間)から本格的な春期講習だ。4日分のプリントの印刷は終 わっているが、早めに校舎に入る。講師では一番乗り。ちょっとだけ早く着くことでち ょっとだけ落ち着いてスタートが切れる。凡人は地道に送りバントを重ねるのが大切だ 。


  当然のように講師の先生の数はいつもより多いのでアイサツをする頻度も増える。

飲んだくれ数学講師Bに「よっ」、
英語重鎮のU先生に「お久しぶりでございます」、
古文講師S氏に「お、2限から?」、
化学のO先生に「おお、また会いましたね」・・・

という感じ。予備校講師の勝負の季節である「春」ということもあって、それぞれが それぞれに気合を入れているように見える。


  また当然のように会話も増える。僕が授業を終えた夕方のこと。
某師 「そろそろ(生徒様に)キレました?」
僕    「・・・(キレてないぞ)」
S氏  「えっと、4限で軽く
某師 「次の授業は北風で行こうか太陽で行こうかと悩んでるんですよ」
S氏  「それは北風がいいでしょう」
某師 「やっぱそうすかね? 太陽だと寝ちゃうだろーし
僕    「北風は吹くしか能がないからなぁ」
  無茶苦茶な会話とも言える。


  初日ということで教室に落ち着きはない。
  生徒様は座席を間違えるし、教室を間違えるし(10分も経ってから気づくなよ〜) 、マイクの無線は混戦するし(市進予備校に代わって謝罪します)、まあこれも年度初 めの活気の一つかもしれない。

  2つのBクラスでは「下から押し上げタイプ」、Cクラスでは「思考プロセスの欠落 を指摘するタイプ」、Dクラスでは「答えが当たれば偉いってことじゃないタイプ」で 授業を進める。トーンに微妙な違いを作り、あるいは生徒様の表情をうかがい、あるい は生徒様の様子を無視しながら非常にユックリと慎重に進める。

「え、あれでユックリ?」

と思った君は明日も頑張ってください。どのクラスもマックススピードの5割弱でやり ましたよ(笑)。


追記:エッセイ122「竹富島激走!」をアップしました。
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