予備校講師でわるかったな!





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混じりあう感情 4月17日
  去年と同じく、この春最後の体験授業だ。
  日曜日の朝は中高生が遊びに出かける時間。本八幡駅前のスクランブル交差点で自転 車にまたがったままケータイで話す高校生らしき女子。

「今? ええと、信号。え? イッパイあるとこ。 え? だからあ、イッパイあると こぉ」

  そりゃそうですけど、スクランブルとか北口とか国道14号とかの語彙はないの かねえ。ないのか、そうか。誰かが与えてあげなきゃ。


  この時期の体験授業は例年通りに参加者が少ない。人数は企業秘密なので書けないけ ど、まあしょうがないよね、春も真っ只中。
  市進予備校で体験授業の担当をさせてもらうようになって9年。思えば2年目のとき から担当していることになる。12の校舎で同時開催(たぶん)される講座の担当講師 12人の中に今年も入れたということで、悪い気分であるはずがない。

  2コマとも参加者は女の子だけだった。基礎設定クラスに紛れ込んだ正会員に聞いて みたら
「けっこうムズカシイ・・・」
と涙目だった。まあ、頑張りましょうや。


  帰宅して、先週に引き続き女子ゴルフ観戦。横峯さくらさんの初優勝。キャディー( プレイ中のアドバイザー)にしてコーチのお父さんとは仲が悪いそうだけど、やっぱり 父に感謝する気持ちがにじむ優勝会見。愛憎半ば、愛情が少し勝っているように見える 。

  ニュースを観ながら夕食。中国の反日デモは今日で3週連続。以前のエッセイ(ここ )にも書いたように、民度の問題がまだあるみたいだ。
  歴史観というのは国によって違う。中国人には彼らの、日本人には我らの(少なくと も僕の)考え方がある。しかし感情と行動を隔てるのが知性であり民度だ。幸いなこと に、日本では特別な反中行動は起こっていない。政治判断は政治家に任せればいい(し かし弱気すぎるんじゃないかとは思うけどねえ)。
  庶民にとって今大切なことは在日の中国文化を愛し、在日の中国人を愛する ことだ。あらゆる偏見を捨てて。納得できない気持ちを抱えながら、それでも。
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