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キレるcontext(文脈) |
6月22日 |
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先々週のアンケートのコメント集をゲットした。
>いきなりキレルからびっくりする。(3EC111←クラス名)
授業では抑揚をつけることを大切にしているが、言われてみればたしかに突
然キレだしたように見えるんだろうなあと思う。
校舎に行けば、先々週の定例試験の結果がすでに出ている。
Dクラスの最高は67.9、真ん中が62.6、最低が52.0だった(今
日の授業で伝え忘れました、ゴメン)。全体的にはまずまずだが、最低が悪す
ぎる。最低値に近い数人の名前をチェックして座席表で確かめる。52という
数値は一つ下のCクラスの真ん中より低いから、明らかに「レベル不適合」と
いうレッテルを貼る(=決めてかかること)こともできる。
しかし偏差値という一瞬の数値だけで決めるのは早計である。受験生にとっ
て、授業中はもっとも勉強がはかどる時間。その様子を観察して指導する必要
がある。
There is nothing like that refreshed feeling that one gets from
taking a bath.(入浴後のサッパリした気分が最高!)
この英文は今日のテキストの正誤問題である。といっても、すでに誤りを直
したあとの「正文」である。ポイントは1つ、 like の後ろの that の働きである
。少しでも英語を学んだ学生なら初歩の初歩、こんなのを知らないレベルで「
MARCHに行きたいんでぇ」というのは論外という項目である(正解は文末
)。
今日の「チェックするべき生徒様」をとつぜん指名する。Dクラスは指名希
望制度を採っているので、希望していない彼は死ぬほどびっくりしている。あ
わてて答える。
>同格の・・・。
論外の外の外、亜空間に消えて溶けてしまえというレベルの回答である(さ
すがにそこまで言わなかったよ)。
もちろん「その回答がなぜ的外れのハズレの外れ」なのかを説明してから、
いつもの指名希望の生徒にふる。もちろん正解。この項目は先週の授業で扱っ
たばかりであり、この4ヶ月で説明するのは4回目なのである。
とつぜん指名した理由を本人にブチキレしながら説明する。並べ替え問題の
解答を記号で書いていたのだ。偏差値は関係ない。そういう学習習慣が問題なのだ。
あなたはそういうことをしているから、このクラスで偏差値が下から×番目
になるんだ・・・。
突然キレているのではない。きちんと伏線をたくさん用意して、必要がある
ときだけキレるのだ。高い賃金をもらっている僕が、根拠と責任感のない行動
を取るはずがない。それだけは何とかわかって欲しいんだけどね。
正解:その直後にある名詞に関係代名詞節が続くことを予告するもの。通例「
関代予告の that 」。機能としては先行詞の前にある the と同じだが、注意を読
み手に喚起するための手段。 that を見れば「その、ってどの?」と考えるのが
英文読解だから、関代予告だと認識できないはずはない。ハイレベルでは基礎
すぎる項目の1つ。
追記:エッセイ143「ミリオンダラー・ベイビー」をアップしました。ほぼ
ネタバレはありません。 |
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