予備校講師でわるかったな！

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１日２４００アクセス！

8月29日

  ついに件名を記録した。ご愛読感謝。　今までの記録は今年の２月２５日の１９００くらいだったので、大幅更新だ。

  生徒様の夏休み期間なので、この１ヶ月は「１日平均７００ペース」で来ていた。夏は僕の日程的に更新の数が減るけれど、そのぶん「初訪問者」の人が増えるようだ。そうなると膨大な数のページを読みたくなる（読まないと眠りにくい）可能性もあるので、とりあえずこういう数字になったということか。
  このサイトは「授業内のプリントで宣伝」しかしない方針なので（←今のところ）、このペースで順調に育てば「人気サイトの目安とされる１日１０００アクセス」も見えてきたかもしれない。今年は１日３００以上キープを目標にしてきたので、ありがたい限りである。

  夜はコオロギが鳴く季節へ。
  校舎に着いたら飲んだくれ数学講師Ｂが「マヨネーズを股間にこぼしてしまった、どうしよう」と大騒ぎしている。

「水で延ばせばいいじゃんか」
「（ゴシゴシ）ああ、ジーンズが擦り切れそうなイキオイだ」
「すり切って、ブラさげていけば？　いやーん、Ｂ先生が～ァンとか言って女子生徒が喜ぶかもしれん」
「本当に他人事だと気楽なヒトですね、あんたはッ」
「ドライヤーがあるからさ、乾かせば」
「ああ、そうなのか。なら電車の中で拭けば良かった。いや、電車の中で拭いてたらヘンなおじさんか？」
「すごい独りツッコミだなあ・・・」

  頻パタⅡを終えて講師室に戻ってくると生徒様♀がやってくる。

「なんか先生、あの授業、（先生が）おとなしくないですか？」
「みんな真面目にやってるからいいじゃんか」
「タコ踊りとかしないんですか？」
「そんなことしたことないぞ」
「うっそー」
「だからさ、あの少人数でそういうことすると、生徒様と目がよく合うんだよ。あきれてるヒトも多いから、恥ずかしいじゃないか」
「え～、面白くないしぃ～」
「ええいこのバカ娘、あっちへ行け！」

  大学別ⅡＢ。
  簡単な長文空所補充を演習してもらった。アメリカではキャッシュレス社会が浸透しつつあるという内容だ。小切手を使う話、１００ドル札でお釣りがもらえないことがある話、カードを持っていれば強盗されにくい話など、普通の高校生の日常では考えられないことがテーマであり、設問になっている。
  ここはきっちり断言する。

「あなたたちの日常世界の常識を、解答に使おうとしちゃいけない。もちろん、思ってもいい。でも、あなたの常識が解答の根拠になるはずがない。まして、あなたの身近な常識が大学入試で問われるはずがない」

  たとえ話を入れる。

「日本のお札って４種類あるだろ。発行枚数が一番多いのはどれだと思う？　当てないから心の中で答えてね。・・・正解は、１万円札。信じられないだろ？　それは自分の財布の中を心の中で見たからだ。俺だって、この質問を誰かにされたときは１０００円札だと思ったよ。自分の常識じゃなくて、自分の身の回りの常識は広い世界に通用しないってことなんだよ」

  よく考えると、当然の話。
  僕の財布には数万円しか入っていないけど、国家が抱える金額は何兆円にもなる。そのときに、千円札がメジャーになるはずがない。わかりやすく言えば、君が何かの事情で１００万円を持ち歩くときに千円札が中心になるはずがないのだ。

  こういう世界観の基本を（大げさだけどね）ちゃんと伝えていくこと。これが僕の授業の姿勢であり、このページの存在価値でもあるのだ。ありがとう。

追記：エッセイ１５３「予備校講師との会話その４」をアップしました。この内容の日記でこの内容のエッセイか・・・と思うだろうなあ。

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