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足を止めてはいけない |
11月24日 |
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10時半まで熟睡。
素早く着替えて市川市は下総中山駅へ。
楽しみにしていた市川市東山魁夷記念館に行くのだ。
下総中山は静かな町だ。
完全なベッドタウンといいたいところだが、現実は土着民(これって差別用語
かな?)が地に足をつけて暮らす町だ。時間が流れていないような気配もある。
ちなみに「時間が流れていない」を英語では Time stands still. という。形容詞
still の意味を受験生は確認するように。
お昼ごはんは焼肉屋さんでランチ。
まさにお昼時なのに他に客がいない。ヘンなの。特にまずいわけでもなく、や
はり外食の習慣がない町なのだ(いい意味で言ってるのでネイティブは激怒しな
いように)。
張り紙に「当店のキムチは国内産です」とある。そう言われてみればソレ系の
騒動もあったな。焼き肉屋さんは受難が続いている。
重要文化財の五重の塔がある法華経寺を散策。
「黒門」と呼ばれる正門をくぐると、草むらで2匹のネコが昼寝
している。日差しはあたたかい。写真を撮っても逃げない。あくびをしている。
参道には商店が4つくらいある。
たぶん、30年くらいは同じものを売っているんだろう。「中山名物きぬかつ
ぎ」も売られている。「きぬかつぎ」とはサトイモの別称である。
大改修の終わった本堂では、ガテン系のお兄さんたちまでお参りしている。
お賽銭を入れる箱の隣ではおばあさんが座り込んで何かを祈っている。なかな
か不思議な光景だ。
上記のHPの道順では面白くないので、若宮商店街の方まで足を伸ばす。
中山競馬場へ続くこの道は何回も歩いたことがある。工場が見えるパン屋さん
の角を左に曲がり、静かな住宅街を抜けていく。
こんなこと言われても地元民(これは大丈夫だよな?)しかわからないか。す
まんのう。
駅から歩いた「のべ時間」は30分くらいか、記念館に到着。詳細はエッセイ
で(文末にリンクがあります)。
まだ2時過ぎなのに中学生の帰宅時間らしい。
行き所のない性欲の間をすり抜けるように歩いて駅前に戻る。
表通りから少しはずれたところにゲームセンターがある。
ゲームそのものはともかく、僕が生まれたことからあるような古い店。いまど
き、床がデコボコというのもすごい。客は4人ほど。
駅前通りに戻る。
何かの店先に巨大なオウムが飼われている。でかい。体長70センチくらい。
老夫婦が感心して眺めている。僕はビックリしながら通り過ぎる。ペットショッ
プのたぐいではなくて、お茶かコーヒーか、そういうものを売っている店らしい
。何だろう?
靴を買いに行くつもりだったけど、何となくそのまま帰路につく。
今日は食材を使い切るつもりなので買い物の必要はない。明るさが消えていき
、寒さが出てくる晩秋の午後。コーヒーを淹れてエッセイを書く。今日、僕が見
たものについて。
日が暮れてからプールで泳ぐ。
泳ぎながら考える。限られた食材で作る夕飯をどうしようか。僕は今日、何を
手に入れたのだろう。何を見たのだろう?
追記:エッセイ167「『市川市東山魁夷記念館』訪問記」をアップしました。
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