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イブだから負け惜しみ 12月24日   さすがに疲れがたまってきた。   平常時は ３日連続８０分３コマ 休日 ８０分３コマ ８０分４コマ 休日 で働いている。ところが昨日まで ４日連続１００分３コマ ７日連続１００分４コマ 休日なし である。７日間を単位にすると 平常：１２８０分 現状：２８００分 になる。おお、２倍以上の労働量ではないか。過労死したらどうしよう？！ などという計算をやったのは「生徒様演習中の監督時間」である。真面目にや ってんのか、おれ。   でも監督中ってほんとヒマなんだよね。あんまり生徒様のことをジロジロ見て いるのもヘンな誤解をされるかもしれないし。どんな誤解だ？   疲れているわりに早起きして行動。   やらなきゃいけない時がある。疲れても体が動けば行動あるのみ。コーヒーを 淹れて予習。どうやら２６日からの２年生の準備もメドが立ったようだ。   通勤途中は言うまでもなくカップルが目に付く。   かなりの偏見だとは思うけど、クリスマスイブにカップルを見ると、 そうか、お前らはこれからシャンパンで乾杯か。君の瞳に乾杯ってか。そしてケ ーキか。『ケーキがあるからイブなのよ』ってか。ビミョーなほのめかしのあとで、 予定調和の食後のお楽しみまでついてくるのか。ああエリコ今宵も君とってか。 お前らだけ楽しければそれでいいのか。アチェ州の被災者はどうでもいいのか。 俺の幸せは祈ってくれないのか。 と感じてしまう。本当はもっと詳しい妄想を（たぶんこの１０倍程度になる）す るのだが、読者がヒクのを（今さら）恐れて略す。   教室に行っても、やはりイブというのは出席率が悪い。   もちろんほとんどの生徒様は普通に出席するのだが、学習態度や学習能力に若 干の障害があるように見える生徒様は欠席する。受験勉強なんてのは苦行にしか 思えない程度の人種だから、それはそれでやりやすいとも言える。   妄想・雑念を遠く離れて必死に授業をしたので４コマもあっという間だ。   授業後の講師室でも「生徒様の引け」が早い。これは当然だし、そうあるべき だと思う。現実に高校生がイブの夜に「うっふん」とやってるとか、ホームパー ティーに参加するとは思えないけど、気分的に勉強の場所からは離れたいだろう し。   生徒様♀がやってきて、「えー、せんせいこれからどっか行くんですかぁ？」 などとぬかしやがる。   根拠を聞けばスーツを着ているからとのこと。 「んなもん、かんけーねー。俺は一人でタラバガニで盛り上がるのだ」 「カニいーなあー」 「良くないッ！　そういう問題じゃないッ！」 ひどい八つ当たりだよな、どー見ても。   真剣な寒さの中で帰宅して、素早くカニに没頭する。   暖めたダイニングでビールを飲めば、イブがどうのこうのという邪念も振り払 える。つまらない女とイベントにもたれかかった夜を過ごすより、カニとビール と椎名誠のエッセイのほうが楽しい。   ってまあ、負け惜しみくらいは言っておきたいわけですな(-。-)y-゜゜゜ 追記：エッセイ１７３「悪夢と戦う１」をアップしました。    これまでの日記はコチラ