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良き肴、酒、友。 |
2月28日 |
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目標があると頑張れる。
3時に寝たものの8時半に起床。「もうすぐ雨ですからヨロシク」と雲が言
っている。
予習をしながらTVで『はなまるマーケット』を観る。
トークのコーナー「はなまるカフェ」の今日のゲストはオリビア・ニュート
ン・ジョンである。懐かしいなオイ。
オリビアさんは1980年前後に人気のあった(今でもあるのか?)ポップ歌手
である。
僕は82年頃つまり12歳の頃に洋楽をよく聴いていたから、その当時では「ち
ょっと昔のヒット歌手」として彼女のことを知っていたのだ。『フィジカル』
(という曲です)なんか本当に20年ぶり以上だぜ、よく覚えてるよね。しかし
まあ、このページでそんな古い話をしてもしょうがないなあ。
『しのびよるネオ階級社会』を読了。
以前にエッセイで紹介した『下流社会』と同じ系列になる。内容の深さは『下
流』に劣る。しかし、エッセイ的な意味での面白さ(毒舌がよろしい)はこっ
ちが勝るか。詳しくは後日に譲るとして、その一部から。小学生の憧れの職業
にサッカー選手が入ってくることに関して。
>Jリーグの二部でも下位にいるようなクラブの選手だと、貰えるお金が月額
5万円などというケースがある、と知ったら、(子どもは)なんと思うだろう
か。
月額5万円では食べていける道理がないので、そうした選手たちは、試合や
練習の合間にガソリンスタンドなどでアルバイトをしている。これでは、プロ
のサッカー選手というより、サッカーが上手なフリーターと言った方が実態に
近いだろう。
ちょっとおっさん、それみんな気づいてるんだからズバリ言うなよな(^_^;)
やはりテキストが手元にあると気持ちが入る。
予習それ自体も楽しいし、授業を展開していく未来予想図もステキだ。そし
て何より、生活に張り合いが出る。本も読みたい家事もやりたい泳ぎたいと忙
しく午後を過ごす。
夕方になって第3回「しめじ会」(ヒマな人はここのエッセイを参照)のた
めに都心へ。
会長T君が指定し、下僕Nが予約した店はジンギスカン。理由を聞いてみる
と、
「若い婦女子に人気だと言うではないか」
とのこと。なんじゃそりゃ。
羊肉は臭いことで知られるが、不思議なほど臭みがない。
特に塩ロースが旨い。ミディアムレアで食べるのが店のオススメ。脂身が鉄
板の上ではじけて、「まだ生かな、怖いな」というあたりで少々の辛味をつけ
たネギとレモン汁で食べる。ジンギスカンは野菜も肉の脂でしなだれたところ
を食べる。そしてビール(北海道限定のサッポロクラシック)をグビり。た、
た、たまらん。
それでいて話題はモーツアルト。
「今後のしめじ会は3回に2回は事前にテーマを決めて討論しよう」という会長の
提案による。彼はクラシックを聴いて15年、所有CDは300枚以上という通
(つう=あるモノゴトに詳しい人)なので、僕がイロイロと初心者らしい質問
をするわけだ。
2時間で店を出て、締めにウイスキーを軽く呑みに行く。
ここでは教育・進学問題について議論。T君には5歳と3歳になるとする娘
が2人いる。お受験はさせないものの、長期的な視野で中学以上の学歴を私立
にするか公立にするか考えているという。
もちろん僕は僕なりに(一応の)専門家としての持論があるし、彼には親としての立場
がある。問題点を洗い出し、現状と理想を踏まえながら意見を闘わせる。どち
らかと言えば僕が現実派で彼は理想派。
2軒目は1時間半足らずでお開き。
僕は明日も休みだが、T君はもちろん朝から仕事だ。今から帰宅しても5時
間も眠れないだろう。
この10年近く同じパターンを繰り返しているので申し訳ないが、職業の安
定度を高めるには引き換えにするものがあるのだ。僕が多くの危険を手に入れ
て自由を満喫するなら、彼は多くの不自由を手に入れながら自由になる時間を
探している。言うまでもなく彼はそれをわかっていて「しめじ会」を開催して
いる。
T君と別れ、帰宅の途につく。
駅のホームで電車を待つ人たちの7割くらいは、ケータイとにらめっこをし
ている。さまざまな人との付き合い方がある。
僕はつり革につかまって本を広げる。3分でも時間があれば知識と知恵を吸
収したい。そして思う。今日はいい一日だったな。たくさんのことをこなして
、良き友人と良き会話を楽しんだ。
最寄駅で降りたら、雨が降り始めた。 |
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