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将棋界の一番長い日 |
3月3日 |
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昨晩は夜更かしだったので10時半に起床。
件名は将棋である・・・ってそれはわかるか。
将棋の名人戦は、順位戦と呼ばれるリーグ戦の勝者と現名人のあいだで行わ
れる。
「順位戦」というのはA級からC級2組まで5つのリーグがあり、最上位の
A級で最も成績の良かった棋士が名人位に挑戦する。A級は棋士10人で総当り
。1年間戦って成績下位の2人がB級1組に降級する。
「将棋界の一番長い日」はA級リーグの最終日のことである。
1人が名人挑戦という栄誉を手にする一方で、2人が降級する。挑戦者だけ
でなく、降級者にも興味が集まる大事な一日なのだ。
この日だけはNHK衛星第2テレビで実況生中継がある。
本来は午前中に2時間弱、夕方に2時間、深夜に2時間半の予定だったが、
国会中継が入ることになり12時15分〜13時、17時〜18時、22時〜25時半に変更
になった。国会中継に将棋中継は負けたわけである。
渡辺明竜王は、そのブログでこう書いている。
>「国会中継の時間ですが、将棋中継を続けます」ぐらいにしたいものです
そんなわけねーよな、いくら何でも。気持ちは同じだけどね(笑)。
お昼過ぎの中継は昼休みを映している。
特別対局室には佐藤棋聖だけ残って将棋雑誌を読んでいる。何も昼メシ時に
読まなくてもいいような気がするんだけど。しかし、このような棋士の日常
の姿を見られるのは非常に珍しくて楽しい。
スキをついて『はじめてわかる国語』を読了。
著者の清水義範は日本語に関するエッセイや小説をたくさん書いている人で
ある。文章にクセがあるので、賛否はわかれる作家だろう。
本書は「国語」というアイマイな科目の特性や、漢字をどこまで使うべきか
など、日本語にまつわる問題を気楽な文章で取り上げている。単純にお笑いエ
ッセイとして読んでも心の中に何かが残る感じ。詳しくは後日。
アレコレと雑用を済ませて、5時にTVの前に座る。
参議院の質疑をまだやっている。あ。テロップが・・・。
>将棋中継の時間ですが、国会中継を続けます。
はやく将棋やれよぉぉおぉお!
5時11分、国会終了。よしよし(^^)
名人挑戦のチャンスがあるのは羽生四冠(対森下九段)と谷川九段(対郷田
九段)。どちらも7勝1敗。お、この時間の解説は先に出た渡辺竜王。やっぱ
魔太郎に似ているなあ。
この「長い日」の面白さは降級者も同時に決まること。
羽生が挑戦をかけている相手の森下九段は「勝てば残留」。同じ立場の谷川
の相手である郷田は残留を決めているが、来期の順位を少しでも上げなければ
いけない。
というのは、降級にからむ成績の場合、順位が下の人が「負け数が
同じでも降級」というルールになっている。順位1つの差で来期に泣くことに
なるかもしれない。これが順位戦の厳しさであり、面白さである。
5時半過ぎに家を出て実家に帰る。
呑むだけ呑んでトンボ帰り。10時過ぎに再びTVの前へ。5局全てが終局
していない。TVは解説も慌しく、緊張感が漂うところまではまだ行かない。
対局の持ち時間はそれぞれ6時間。
朝の10時スタートで、休みは12時から1時間と6時から1時間。お互いが
全てを使いきったとして、終局は深夜12時。持ち時間が切れても1手1分で
指せるので、TV中継が全局の最後までフォローできるかどうか。
今は10時50分。
キリがないので、今日の日記はここまで。長い一日はまだまだ終わらない。
追記:エッセイ186「 addiction 」をアップしました。 |
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