予備校講師でわるかったな!





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アフター10から楽しむ 3月10日
  9時に起床したものの、おなかの具合が悪く停滞気味。
  幸いなことに多忙期の前はとてもヒマなもの。雑用や「語る」の原稿を片手 間に読書。

  『上品な話し方』塩月弥栄子を読了。
  著者はずいぶん昔に爆発的なベストセラーになった『冠婚葬祭のマナー』( 正式な書名は知らない)という本のシリーズを書いた著名人。
  本書の内容はタイトルそのままである。上品に話すとはどういうことかを抽 象的に示し、具体例も数多く出している。これを読んですぐに上品な話し方が 具現されるものではないけれども、多少の自分への積み上げにはなるかもしれ ない。


  午後遅くなって腹具合は復調。
  泳ぎにいってから校舎へ。「初日」のシリーズは明日まで続く。そしてそれ は大切な期間だ。

  上品なことば使いで(笑)丁寧に進める。
  市進も市川校においては、生徒減も下げ止まり(=下がらずに同じ数値が続 くこと)になったようだ。ここで踏ん張って量的緩和解除→生徒増加スパイラ ル→私の時給激増としなければいけない。これはチャンスなのだ。関係者は笑 わないように注意だ。

  今日のCクラスは予想以上に反応が良い。
  調子にのって、いつもの変態セクハラ系トークで爆笑させてやろうかと思っ たが、上品な私としては自重。ちっ(;一_一)


  もちろん講師室も新しい顔ぶれ。
  市川校は年度ごとに講師の入れ替わりが激しい。しかし、しっかりとBBQ 数学講師Cはいやがる(彼の由来はここの日記を参照)。

C「初日なので(呑みに)行きますか?」
私「行きたいのか?」
C「ってわけでもないですが」
私「そんな誘い方があるものか」
「行きたいわけじゃないですけど」
私「なんだと」
C「いや、先生がよろしければ」
私「素直に行きたいと言ったらどうだ」
C「・・・先生とご一緒させていただければ、と」
私「と、思わないのか?」
C「思います、と」
「その次に何が続く(半ギレ)?」
C「で、先生も行きたいんですよね?」

  実に失礼な奴である。


  某飲み屋「キヨハラ」へ。
  Cと私と講師Wである。まずは村上春樹問題から。

  春樹の生原稿がネットオークションへ流出。
  それを春樹自身が「法的にどうなのか」と某雑誌に寄稿。原稿は80年代半ば のもので、原稿用紙1枚1万円程度の取引とか。

  僕の考えでは法的な違反は明白として、ポイントは「イマドキ生原稿ねえ・ ・・」ということである。
  しかし、春樹は次にノーベル文学賞が日本人に与えられる場合があるなら文 句なしの筆頭候補である。そして、すでにこの時代となっては、PCの普及に より「生原稿」が残る文豪の最後の世代である。まあわからんでもない程度の 高値とも言える(なお、春樹は1988年頃に書いた『ダンス・ダンス・ダンス』 からワープロを使っていて、直前の『ノルウェイの森』までが小説の直筆であ る)。


  飲み会の話題は検見川浜校集客問題から、歴史小説はマニア化しないと読め ないぞ問題、講師室の喫煙コーナーが狭すぎるぞ問題、予備校講師はマンショ ンの高層階を偏愛しているぞ問題、神の死と冷戦の終結は関連するか問題(ウ ソ)、去年の生徒様が報告に来ないぞ問題、嫁は鉄道オタクがベストだがそれ はありえない問題などに多岐にわたる。

  3人ともヒマだった期間が長いせいか、話題の主導権を奪い合う展開でクタ クタになる。
  終電で帰宅。やっぱ、授業をやると元気が出るのだ。
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