予備校講師でわるかったな!





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士農工商を越えて 5月19日
  7時起床。
  人生の様々なことを片付けながら将棋の名人戦を観戦。先週と異なり(ヒマな ひとはここを参照)差し手が進む。2日目の最初の1時間で6手も進むとは、感 動の限り。名人も挑戦者も、視聴者のことを考えてくれたのか。


  午前中はコリコリと「語る」を書きつぐ。
  11時になってモヤシそばを作る。モヤシって、どうしてこんなに日持ちが悪い んだろう? ヒマなのでヒゲ根をむしってみたり。
  仙台赤味噌(だったと思う)のラーメンということで、モヤシとの相性はイマ イチ。やはり辛いラーメンにはネギが似合うということか。今日も考察のレベル が低いと思わなくもないが。続いて読書。

  『放送禁止歌』森達也を読了。
  タイトルと同名のTV番組を作った著者が、放送禁止歌というシステムについ て語る。何といいますか、すごい内容だよな。
  要約すれば「放送禁止歌というシステムは、差別意識ってものを棚上げにして しまうだけだから、きちんと考えなきゃいけないだろ」ということになるか。

  本書で語られる差別対象の中心は、ズバリ部落差別である。
  と言われても関東圏に住む人には実感がないですよね。僕も同じです。「くさ いものにはフタをしろ」という風潮があるのは事実であり、「まあその辺は触れ ないでおこうや」「そうやなあ」くらいで放送禁止にされる歌が多いということ 。
  部落差別の内情や、著者とデーブスペクターによる「放送禁止歌における日米 の事情の違い」など、興味深い本である。差別に関しては僕もイロイロと書きた いことがあるけど、今のところまとまっていない。ということで「あとがき」か らの引用で今日の感想文は終わりにします。

>差別意識を持つからこそ、差別を憎むことができるのだ。


  ところで、今朝掲示板に「しかし、ホームレスってのは大昔からいたんですね 。知らなかった」と書いたけど、よく考えると当たり前だな。
  漂泊の民サンカあたりが有名でしょうか。彼らも差別という抑圧と戦っていた はずだ。今はもういなくなったのかもしれない。


  早い午後に整体。
  秋田県の連続(?)小学生殺害に老師は怒っている。即座に捕まえて死刑にし ろというのが老師の意見。そのわりには

「死んだら何もかもがおしまい。だから、生きているうちに楽しまなきゃダメだ よね〜」

と、老師の結論はいつも同じ。何事にも前向きな人というのは整体師に向いてい るのか、あるいはその逆か。


  授業後は飲み会。
  BBQ数学講師C、僕、某科目講師W、数学講師Yで「黒ゆでたまご」にて。

  Y以外はほぼ同世代。Yだけは20歳くらい年上。
  C以外はほぼアル中。Cだけはコーラあたり。

Y「年上だからといって『先生』と呼ぶな」
C「結婚したのは先輩Nに申し訳なかった」
W「やはりパズルが人生最大の楽しみです」
N「家を買うなら嫁もおまけにつけるべき」

などと全員が勝手なことを叫びまくる。

  年齢をのぞけば同僚というのが予備校講師の良さ。
  同じ科目同士のライバルでも、飲みに行けば楽しめる同僚。我々に安定はない が、自由は与えられている。そんな基本を確認する雨の金曜日。
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