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好きな女の名前 6月27日
  9時半起床。
  6時間以上も眠れたせいもあるし、晴れているせいもあって気分が良い目覚め 。起きたときにはシャワーが必須という季節になってしまった。バスタオル、乾 かないんですけど。


  HPの作業を1時間ほどやってからスーパーへ。
  お日様が出てきたので布団と洗濯物を干して愛車にまたがる。悪い気分のはず がない。

  スーパーの魚売り場。
  その売り場には魚をさばくオジサンと魚を売りさばくオバサンがいる。さばく オジサンはいつもほとんど同じ人で、売りさばく(ややこしいな)オバサンはお 兄さんのこともある。

  この1ヶ月くらい気になっているのは、どうやらオバサンに顔を覚えられてし まった様子であること。
  もともと自意識過剰な性格ということもあるにせよ、あんまり気分が良くない 。もっとも、まっ昼間に魚をサバいてもらうお兄さん(僕のこと)なんてあんま りいないだろうから、しかたがないんだけど。今日はコチという魚とホヤという 貝を買う。


  帰宅して昼ごはん→読書と進む。

  『居酒屋道楽』太田和彦を読了。
  居酒屋オタクの著者が、あっちこっちの居酒屋に行って飲んだくれる、という 面白系エッセイ。この著者には似たような書物がいくつかあるが、本書は上級者 向けとのこと。どのへんが上級でどのへんが初心なのかよくわからんが。

  旅先で通向けとおぼしき銘酒居酒屋に入る。
  そこには酒のメニューがなく、主人が「ふだん飲んでいる酒を教えてくれれば こちらで選ぶ」と言う。

>最近みんな名前で酒飲むようになっちゃって本当の酒を知らないんですよ

  腕(というのかね?)に覚えのある著者は立腹気味。

>神亀槽しぼりかめ口。神亀有機無農薬山田錦純米吟醸小鳥のさえずり、もよか ったが、あえてこれをとるな

  なかなかアツイおっさんである。
  主人は小馬鹿にしたような返事をして、神亀に似た酒を出す。著者が銘柄を質 問すると、

>うちは銘柄言わないんですよ。名前で飲まれたくないですから

  この辺で著者キレ気味。
  二口飲んで席を立つ。

>較べる訳ではないがワインで銘柄言わなかったらどうなる。この蔵のこの味を いろいろ憶えてゆくのが酒の愉しみじゃないか。好きな女の名前知らずにいられ るか。

  This is it !
  いい本である。好きな女の名前は知りたいもんだ。


  午後は勉強を少々。
  昨年度からの「ゆとり世代」用の入試がどんな感じなのか少しずつわかってき た。もっとも、ここではその話題には移らない。本当に大切なことは授業のため に取っておくからだ。

  なんて書かれると読者様も欲求不満に感じるだろう(確信犯)。
  大まかに言えば、あるライン以下の大学で入試問題の崩壊が始まっているとい うこと。もう、マジメに教えるのが馬鹿らしいくらい。単語の意味だけ言って、 文法ルールを先にプリントで与えて、

「ほううら、同じでしょう? ボクのプリントってスゴイでしょう?」

とかやってればいい程度。いやホントに。自分の名前が漢字で書ければ受かりそ う。
  もっとも、生徒様の志望レベルというものを拝見するとそうもいかない。そこ がすごく難しい。全員が××大学みたいなところを志望してくれればいいんだけ ど。名指ししたら刺される(または放火される、あるいは生き埋めにされる)か らやめとこう(^_^;)


  プールは650Mで切り上げて、焼ソバ食って千葉校へ。
  今月の僕のタイムカードは「信原健二」となっている。人様の名前を間違える とは無礼千万な話ではあるが、間違いはあるもの、それは構わない。

  しかし、手書きで「健志」を「健二」とするのはどういうミスなんだろうか。
  「健志」を「ケンジだな」と読み取って「健二」と表記したのだろうか。ワー プロだったらありそうだけど。まさか「たけし」と正確に読んで「健二」となっ たわけではないだろうが、最近の学力低下って想像のつかないレベルまで来てい るからなあ。こういうネタを膨らませると1本のエッセイになるはずだ。


  急ぎ帰宅してコチをさばく。
  薄作り。これが何というか、実に

This is it !

という感じ。
  モゴモゴした食感がポン酢しょう油にあう。薄味を楽しむなら生醤油(キジョ ウユ)かもしれないが、青ネギや大葉にあわせて夏らしく食べるのもいい。

  極めてビールを美味しく呑めた。平凡だけど、いい一日だった。
  夏のコチ、覚えておこう。


追記:エッセイ206「項羽よ、劉邦よ!」をアップしました。

追記:諸事情により日記の一部を削除しました。
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