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隗より始めよ |
8月18日 |
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横浜タームに入ってから食事の話を書いていない。
朝は某所で食べて、昼は「ホカ弁」。毎日同じようなメニューで、旨くとも何
ともない。「食は人なり」を信条にしている僕としてはつらい時期だ。
肝心の夕食。
スーパーもお盆休みモードでロクな食材がない。昨日買った「サンマの昆布締
め」は異様にまずかった。去年の冷凍サンマを使っているのだろう。はやくウマ
いものが食べたい。
2限は最難関クラス。
最後に津田塾大学の長文空欄補充を演習していただく。8問を4人の生徒様に
分けて答えてもらうと、正解は全8問で5問。えー。
テキストの長文を使って、単語の知識を挙手で確かめてみた。
「この単語の意味がアバウトにわかる人は手を挙げて」と訊くことで、生徒様
のゴイレベルを調べたのだ。その「問題」は3つ。
1、folklore
2、ritual
3、sacred texts
手が上がった、つまりアイマイにでも意味がわかった割合。
1が6割程度、2が9割弱、3が3割程度。まあ、まずまずの単語力である。
しかし、それでいて津田塾ごとき(失礼)の正解率が6割程度である。単語力の
わりに、得点力が低すぎる。
実はこの津田塾の問題は市進予備校Qクラスでも実施したもの。
平均偏差値60のそのクラスでは、あくまで僕がアバウトに手元を覗き込んだだ
けと断っておくが、最も悪くて4問正解である。こう言っては失礼だが、市進Q
クラスの生徒様が folklore だ ritual だ sacred texts だの和訳を知っているとは思
えない。つまり、城南予備校の生徒様は知識力に対して得点力が低すぎる。
これは城南予備校が抱える病の1つである。
上記のIMクラスの件でもあるように、ノートを取ること・復習をすることだ
けが全てになりすぎて、本当の上位レベルの生徒様が育っていない。単語テスト
で覚えている努力が、単語テストのためだけに終わっているということだ。
生徒様のことを責めているのではない。
僕を含めた城南予備校に属する講師やスタッフたちが、真剣に打開策を求めな
ければならない。残念ながら現状では、業界で「城南ってのはバカが通う予備校
だろ?」と悪口を言われていることは否定できない。
これを打破していくことが大切である。
現状それ自体が問題ではない。幸いなことに2学期からは僕の担当するブック
Aというテキストも長文だけになると聞いている。まずは「隗より始めよ」とい
うことだ。あ、「言いだしっぺが責任を取れ」という中国の故事ね。
ここで生徒様にしておくアドバイスは、「ここ」にあります。
午後はEXクラス。
記述式単語問題の現状を知ってもらう演習を入れる。ほぼ全員が玉砕状態。「
MARCHなんて・・・」とバカにするほど頭がいいはずがない(まあ、大学学
部で格差が大きいのもMARCHの本質だが)。
授業後に質問にきた生徒様♀によれば、
「(解答を)言われてみれば知っている単語ばかりでした」
となる。
現状はそれでいい。あなたが「地図」という英単語(正解は map )をスラスラ
書けるように、その単語を日常のレベルに引き下げるくらいやるんだよ、とアド
バイス。現状の実力と合格レベルの距離感をつかんで、つかむだけではなく具体
的にツメていくのが夏の課題だ。
この演習に関する詳細アドバイスはここの日記の文末
にあります。
そして、夏はもうすぐ終わる。
駒沢苫小牧の優勝を多くの人が期待するように(部員をスリッパで殴って正解
だった、なんて書いちゃマズイんだろうな)なるにつれ、確実に夏は終わろうと
している。
僕も明日が終われば小さいながらも夏休み。
やはり、「隗より始めよ」ってことで明日もガンバルっす(@^^)/~~~
追記:1、folklore →「民間伝承」。風邪予防にはビタミンCがいいなどといっ
た、一応は世間で信じられていること。個人的には「都市伝説」と訳しているけ
ど、これは入試で書かないように。
2、ritual →「儀式」。宗教的な儀式のこと。ほぼ同義語は rite 。ceremony だと
卒業式のようなフツーの儀式。
3、sacred texts →「聖典」。神聖なる書物ということで、一般的には「聖書」
と考えていい。
3つともハイレベル志望ならわりに常識的なゴイ。MARCHあたりまでなら、
覚えなくても大丈夫。
追記2:「隗より始めよ」は昔の中国人の隗さんが「要らない役人はリストラせ
よ」と皇帝(だっけ)に申し出て、「まずは役人の1人である俺をリストラせよ
」と上申して辞職。自虐的なギャグみたいだが。
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