予備校講師でわるかったな!





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4日間で1020キロ激走 8月24日
  5時起床。
  朝食は最も早くしてもらって7時の予定。いくら朝風呂に入っても時間が潰れ ないよ。じゃあこんなに早起きしなければいいんだが、カモメの鳴く声に起こさ れたのだ。

  そもそも、昨晩の夕飯を終えたのが7時半で寝たのが9時過ぎ。
  宿周辺の文明は自動販売機だけなので(本当)、寝るしか方法がなかったのだ 。


  7時40分に宿を出る。
  9時に「寒立馬(かんだちめ)」で有名な尻屋崎に到着。大雨。横殴り。

  ガンガンと下北半島を南下。
  2時間ほどで半島を脱出して三沢の「道の駅」で昼飯はとろろそば500円。うまくも まずくもなし。


  近くの寺山修司記念館へ。
  小説家、劇作家、詩人など、多才な人であったことは知っているが、イマイチ 何がどういいのか良くわからない。自筆原稿などもたくさんあって、タマラナイ 人にはたまらないのであろう。

  一路南へ。
  青森県を抜けて岩手県の久慈へ。久慈駅の見物。いやあ、いいなあ。やっぱり 観光と言えば駅舎見学だよね。おっと暴走。


  雨は降ったり止んだり。
  ときに太陽が照りつける。山の中を走る。目的もなく、ひたすら道路を塗りつ ぶす。帰りの新幹線の時間を気にしながら。

  新幹線が出る1時間50分前に車を返却。
  駅ビル内の書店で間に合わせの本を2冊買って、駅近くの居酒屋で時間を潰す 。生ビール1杯、熱燗2合。

  弁当とビールを買って車内へ。
  だんだんと暗くなってくる景色を見ながら食べ終えて眠る。2人掛けの窓際。 隣には東京まで誰も座ってこなかった。おかげでよく眠る。盛岡から大宮までの 記憶がない。


  東京駅。
  とても暑い。青森もけっこう暑かったけど、こうして戻ってくると東京の暑さ がよくわかる。

  電車を乗り継いで帰る。
  3日分の朝刊を取り出し、部屋の空気を入れかえる。旅は終わった。いつもの 日常が帰ってくる。僕も帰ってくる。


  旅の終わりは、いつも悲しい。
  帰ってきたことが嬉しいのに、なんだか悲しい。


追記:エッセイ213「予備校講師との会話その5」をアップしました。
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