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牛タンと日常営業行為 9月21日
  7時半に起きる。
  雑用とドラマ鑑賞などこなし、8時過ぎに就寝。まだ4時間半しか寝てないのだ、今日は休日なのだ。

  11時前に起床。
  寝すぎた。しかしスッキリして昼食。ホウボウのアラで味噌汁を作ってから、近所の弁当屋へ。この店は揚げ物中心のうえに量が多いので利用頻度は1年に1回くらいか。唐揚げ弁当は旨かったが、案の定量が多すぎた。定量、ではなく「あんのじょう」

  食後は読書。

  『サワコの和』阿川佐和子を読了。
  日本文化に関するエッセイ。なかなかの良書で高校生にオススメ。

  難しすぎる日本文化論ではない。「着物」や「しつけ」や「占い」 といった、 フツーに暮らす日本人の近くにあるのかないのかよくわからない日本文化を軽い 口調で語る。

  阿川佐和子の文章は、必要のない修辞を使わないのが特徴。
  その意味では本を読みなれた読者には物足りなさを与えるが、あま り文字や本 を読まない人が理解しやすいアプローチを持っている。立ち読みして「ほう?」 と思ったくらいが、その人にとって買いどき。電車の中で10分だけ時間があいた ら読む、みたいな「微妙な軽さ」を書籍に求める人にはいい本である。


  さらに小説など読んでいると眠り猿が来訪。
  やりたいことがたくさんあるんだけど。今月は何かと用事が押していて疲れているのか、あるいは飲みすぎで肝臓が疲れているのか、眠り猿の言いなり。2時間近く寝たのか。まだ眠いが根性で起きる。少しは人生を前に進めないと。


  恒例の英作文採点から。

設問:「オリンピック観戦に」

  この「オリンピック」が意外に間違えまくり。
  正解は the Olympic Games である。これはアメリカ合衆国 the United States と同様に、様々なゲーム(州)に形容詞をかけて the で束ねる、という表現である。正誤問題でも頻出するし、英作文でも「書けなければいけない珍しい固有名詞」の1つ。
  市進生の人は、1学期第9回の「イディオムのデパート」を参照すること。いつも授業で自画自賛しているが、あの「イディオムのデパート」にはとんでもない情報量がつまっているのだぞ。


  都心へ。
  某所で待ち合わせてタクシーで牛タン屋。6時前に入店。
  2ヶ月ぶりの「しめじ会」(ヒマな人はここのエッセイ参照)。いつもより頻度が高いが、スケジュールがあったということだ。夜に仕事のある僕なので、いつも会長T君に無理を聞いてもらうことになる。

  今日のお題は「若者向き現代小説における性の扱われ方」。
  なんだそれは。事前打ち合わせが不十分で、指定テキストなし。会長T君の「最近の若い者は、セックスを軽く見すぎているのではないか」という糾弾。オレに言われても困るんだが。


  牛タンは旨かった。
  特に「ゆでタン」。仕込が丁寧で柔らかくて、塩コショウとワサビだけで食べる。多少高いが(3枚で1100円)、これだけのものはなかなか食えない。

  人気店なので2時間で追い出され、店をかえる。
  バーと居酒屋の中間のような店へ。ここはT君の行きつけ。彼の上司のボトルをかすめとって飲む。僕の意見は「最近の若い人にとっては、セックスなんて日常営業行為だから、そんなもんよ」。特に結論は得られない。もっとも、2人ともそんなものを求めているわけではない。


  健康診断明けのT君の酒量は少ない。
  対策のために2日ほど絶食していて、かつ結果はかんばしくなさそうとのこと。普通に食べればいいじゃん、というのは僕の意見。体質には個人差がある。

  僕はやや酔った。
  生ビール2杯、日本酒3合弱、焼酎ボトル3割くらいか。たいした量ではないが、たまに東京に出ると気疲れもある。アツめの議論もしたから、ちょうどよいというよりちょっと酔ったくらい。たまには悪くない。


  帰宅するとポストに郵便。
  ポストに納豆とか若い女子とか入っていたらヘンだが。後者は、まあ、日常営業行為に・・・いやいや。実際は地味に市進の「来年度伺い」。

  マヌケな休日はほとんどが睡眠だった。
  でも、小さなお出かけで大きなリラックスが得られた。こういう木曜日が続けばいいんだけど。たまには日常営業行為のネタでも書いて高校生を笑わせられればいいんだけど、まあそれはない。ないのか、俺!
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