予備校講師でわるかったな!





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10時間で完結 10月26日
  8時に目覚めたら快晴。
  よしよしと洗濯物を干す。まだ時間が早いので布団は干さない。良き休日がス タートする。

  デキル人間は午前中に勝負をつける。
  脳の働きが良い午前中に全力を傾注し、午後はそのイキオイで、夜は惰性でこ なす。僕はよく知らないが、できるサラリーマンなどは当然の鉄則にしているこ とだろう。

  受験勉強も同じ。
  始業前に学校に着いて単語の暗記と1日の勉強スケジュールを確認する。理系 であるならば、とりあえず「今日は3時間目の政経が睡眠時間だ」と決めておく とか。

  ところで例の「多くの高校で履修漏れが出て大騒ぎ」の件について。
  あんなもの、たぶんどこの高校でも同じようなものではないか。実は昨日の日 記の「お知らせコーナー」にもチラリと書いたのだが、昨夜の時点では全国で3 高校だけだった。ところが今日の朝刊では全国各地津々浦々で「事実」が露見( ろけん=バレルこと)してしまった。

  適当なところで見逃してあげるのもいいのではないか。
  なんて書いてはマズイけど、受験まで3ヶ月の時期になって理系の受験生が政 経とか1日2時間も受けさせられたらツライよねえ。いやいや別に、寝ていいぞ と言っているわけじゃないけどね(^_^;)


  日記にもどりデキル予備校講師の僕の朝だ。
  8時半に洗濯物を干し終え、カンタンな掃除も終えた。やおら朝食を取り独り デートでもするかなというブリリアントな朝8時40分。ふふふ、さすがオレ。


  目覚めたら、お昼前(-_-)
  読者の期待を裏切ることなく2度寝したようだ。


  4時間弱で夢を6つ見た。
  いい夢もあった。8年前の卒業生♀に抱きしめられたのだ。きゃッ。

  困るのは名前が思い出せないことと、♀の容姿が当時のままということ。
  脳内の記憶の箱には受け取った情報が全て蓄積され、しかしそれを取り出すこ とが出来なくなっていると聞く。そのあたりの「記憶アップデート」ということ なのだろうか。現実に8年前の卒業生♀が現れたら26歳だから、固体識別できる はずもないのだろうなあ。それにしてもウブい夢よの。


  1時過ぎからPCに向かう。
  書き溜めたエッセイの整理。アップを待つ完成版は常に10個以上ストックされ ているが、完成しないバージョンは50個ではきかないほど残っている。どこまで 書いたのかどこから書けないのか自分でもわからなくなっている。小分けの分類 ファイルなぞ作っていたら2時。

  スーパーに行って戻ったら3時。
  プールで1150M泳ぐ。2週続けて1キロ超えしたのは非常に珍しい。まだまだ 泳げる感じだったがキリがない。帰宅して4時過ぎ。洗濯物はよく乾いた。
  朝7時に起きていたらこの時点でまだ午前中だったのだが。そういえば昨晩は 夜更かしをしたのだった。本を読んだり生徒様の提出物を添削したり。たとえば 、とある自由英作文。例によって勝手に引用。


>設問「メールと手紙とどっちが好きか? 50語以内で書け」

Sending an email is more convenient than writing a personal letter by hand, but I prefer the latter. That is because I think that the person receiving my letter can understand my condition and feeling more clearly.

  細かい間違いはたくさんある。
  しかし全体的な印象は「満点」である。シンプルな英語で、シンプルに書くと いう自由英作文の鉄則を守っている。

  こういう例は非常に珍しい。
  赤本の英作を添削するというのは授業料以外のサービスなので消極的にお断り しているが、まあやむをえず添削してあげることもある。しかし答案を拝見する とウンザリすることが多い。英語の間違いはいいのだが、「そもそも何を言いた いのかよくわからない」答案が多いからだ。

  この答案のいいところは、何よりも「イイタイコト」が明確であることだ。
  ムリな単語は使われていないし、受験の英語で使う普通の構文を普通に使って いる。もちろん実際の入試の採点基準は知らないし知りようもないのだが、一般 的に「外国人が外国語で文章を書いた」という地点から見れば満点でいいと思う 。ほんらい、自由英作文というのはそういうおおらかさがあっていいと思う。


  4時半から読書。
  『感情の法則』を読了。
  ひたすら後ろ向きなエッセイながら、今までのところ文系エッセイの今年度ナ ンバー1だろう。著者は本名目黒孝二・ペンネーム藤代三郎の名でも知られる北 上次郎。

  あるミステリ(または翻訳小説)を紹介しながら、そこで著者が自分の人生の 中に起こったことを思い出す。考えるというよりも思い出すばかりで、著者の視 点はひたすら過去に向く。
  自分に子どもがたまたまいることから想起して、わが子の将来を案じるのが女 親で、幼いときは可愛かったと考えるのが男親だという。もちろんわが子が今も 可愛く、家族を愛していることは絶対に否定できないとしながらも、わが子が 「最も親しい他人である」とすら認める。しかしその意見にも揺らぎがある。

>しかし困ったことに、五十歳も間近になってくると、すべてがどうでもいいと いうひびきが強まってくる。美しいものは過去にしかない、という思いが強まっ てくる。昨日より一昨日が、去年より一昨年が、十年前より二十年前のほうが、 断然美しい。これから、子が成長して、親と子の面白い関係がいろいろ生まれて くるのだろうと思ってはいても、過ぎ去った日の美しい風景は二度とかえらない という思いがある。まったく困ったものである。

  本書に収められた40本のエッセイは全てこんな調子である。
  ミステリを紹介することが目的ではなく、そこを起点として我が人生をクヨク ヨと振り返る。暗いといえば暗い。でも、こういう「後ろ向きな暗さ」に共感と まではいかなくても感動を覚える年齢に僕もなってきたのかもしれない。


  5時過ぎにオヤツは塩ラーメン。
  PCの作業などをしてから8時前に夕食。サンマ刺、黒ソイの煮付け(旨かっ た)、ゴーヤーとミョウガの酢の物、湯豆腐など。

  この日記を書いている今は夜10時。
  起きてからまだ10時間しか経っていない。まあその割にはイロイロと人生が進 んだような気もする。しかしもっと早起きしろって気もする。


追記:エッセイ222「家探しの詳細 その1」をアップしました。連載がまた増 えるのか(-_-;)
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