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マーラーとコバケン 1月26日
前記:センター英語(筆記)解説速報アップ中です。

  きみたちはマーラーを知っているか。

  きみたちは小林研一郎を知っているか。

  きみたちは日本フィルを知っているか。

  きみたちはサントリーホールを知っているか。

  どうなんだ、答えてみたまえッ!


「先生はよくご存知なんですか?」

  え。名前、だけは(^^ゞ

  ということでクラシックのコンサートに行ってきました。
  後日にエッセイにしたいと思っているので今日の日記は軽くいきます。


  サントリーホールの最寄り駅は溜池山王。
  千葉県ネイティブにとっては、まず最初にこの駅に着くまでが大変なのね。そ もそも「溜池山王」って駅の名前なのかってこと。バス停じゃないのか。地下鉄 は専門外なもんで。

  しかもサントリーホールの場所の説明もすごい。
  「全日空ホテルの裏、アークヒルズのそば」だってさ。ははは、どっちも知ら ねっつの。六本木ヒルズなら知ってるけどね(たぶん六本木)。

  しかし無事に到着。
  40分前。7時開演ということで腹が空くからサントリーホール前のパン屋で食 べる。「サブウェイ」とか「スープストック」とか、そういう都会系の店もある けど、そこは千葉県民として「アンデルセン」を選択。パンは普通だったけどコ ーヒーがやたらと旨い。冬の夜のテラスで飲むのも良し。都会は違うなぁ。


  連れと落ち合って入場。
  ほぼ満席。コバケンという指揮者・総監督は日本フィル引退が決まっていると いうこともあるらしい。観客層は「除く下流系」というところ。そのへんでウン チョス座りする奴とか、ケツからパンツ見えてる奴とかはいない。だからといっ て上流社会の社交場みたいな雰囲気はない。

  連れはわりにシリアスなクラシックのファン。
  クラシックを真剣に聴いてから20年ほどだという。僕はクラシック歴1年くら いで、コンサートは初めて。周りの空気が読めず、念のためにスーツ着用という ほど。


  マーラーは素晴しかった。
  世界観を根底から覆すとまで言えば大げさだろうか。生きるということの意味 が何なのか、音楽とは何か、芸術とは何か、自分とは何か。いま我々は、そして 僕はどこに行こうとしているのか、どこに行くべきなのか、神はどこに導いてくれようとしているのか。

  というのは完璧にウソ。
  マーラーは初めてクラシックコンサートも初めて小林研一郎も日本フィルも初 めてということで、自分の立ち位置がつかめなかった。判断材料がなければ判断 できるはずもない。音楽のスケール、指揮者のスケール、ホールのスケール、オケのスケ ール、それに対する自分の相対的な存在を把握できなかった。まるで、その、 えーっと・・・まあいいや。


  9時前に終わる。
  ちょっと飲んでいこうということになる。下調べしたのはオシャレな飲み屋だ ったが見つからず。ついてはオヤジ系焼き鳥屋さんに落ち着く。デコラ張りのテ ーブルにぐらつく椅子。座面が緑色のドーナツ型で、4脚(鉄製で色は黒)の椅 子。この説明でわかる高校生はいないと思われるけど。

  しかしここがなかなか旨い。
  オヤジ系飲み屋にふさわしい安さと早さ。それでいて焼き鳥も牛モツ煮もポテ トサラダも絶品。落ち着かないことが落ち着き。

  そして話題はクラシック。
  連れは「しめじ会」の会長T君である(ヒマな人はここのエッセイを参照)。 交響曲はどれから入るべきか、ベトベンかモツアルトかドボルザクかブラムスか と教えてもらう。何しろT君はマーラーの交響曲を1番から9番まで聴いたこと があるという中級レベルのマニア(世間的にはオタク)。知識と経験の凄みを知 る。


  1時間半で熱燗1人3合。
  酔いを感じるヒマもなく帰宅。マーラーよりもコバケンよりも、クラシックの 力を痛感した夜更け。やはり、こういう経験をたくさん積まなければと思った夜 更け。でも、やっぱマーラーは初心者にはムリがあるかもね(^^)/~~~
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