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秘境としての埼玉県 |
2月11日 |
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6時に目覚める。
特にやるべきことはないし、まだ6時間しか寝てないけどまあいいやと起床。
春は近くなったようで、この時間でもすでに空は明るくなっている。気分が悪い
はずもなく朝風呂。のんびりするなあ。
7時過ぎから読書。
しかしあっさり疲れてソファで昼寝。ヒマが多すぎて過労になっていると思わ
れる。今日は33連休の11日目。
2時前に埼玉県某所。
池袋から東武東上線だか西武池袋線だかに乗った。僕はJR専門テツ修行やり
直しの身なのでこのへんはわからないのだ。池袋駅を出るとすぐに埼玉県。時間
が止まってんじゃねーかという車窓。昭和30年代よ今まさにここに。『東×タワ
ー オカンとボクと、時々、となりのオジサン』みたいな景色だ。オジサンじゃ
まずいか(^^ゞ
沼袋だか成増だかという駅で降りる。
駅名の記憶もない。駅名標には豊島区だか板橋区だか練馬区だかと書いてあっ
たような気がするが、たぶんすでに埼玉県だと思われる。駅前にあるコンビニの
名前すら知らないもの(山崎デイリース×アですらなかったような)。ここは長
瀞か狭山かって感じ。峡谷でもお茶でも勝手に作ってろっての(-_-)
ここまで読んでいる埼玉県民がいたら申し訳ない。
でもですよ、埼玉県民がこう言われたらどうします?
「千葉県の船橋から東武野田線で15分くらいの六実駅。あるいは、千葉の柏から
でも東武野田線で15分くらいでもやっぱり六実駅に着くよ。あっ、快速は止まら
ないから」
意味がわかりますか?
「野田線」なのにどこにも「野田」という駅名が出てこないのだ。千葉県民に
とっての埼玉ってそんな感じ。だいたい、東武東上線には「東上」なんていう駅
があるのか(あったりして)? お互い様ということで許しておくんなさいまし
。
某予備校某講師の新居へ。
徒歩10分。まじで遠いっつの。いまどき商店街があって、スーパーもない。人
さらいか辻強盗でも出てくるんじゃないか・・・と思いながら歩いたら到着した
。いやほんと、埼玉って秘境なんだな。ということを家主に告げたら、
「あの、ここはまだ東京なんですけど」
と言われてしまった。ウソつくな(;一_一)
男4人で寄せ鍋の宴。
僕の手土産は日本酒「〆張鶴」。手土産は訪問先のためにわざわざ買っていく
ことが重要だ。値段は関係ない。手土産とは相手に心を届かせるためのものであ
るからだ。そうだろう君たちと僕以外の2人の客に話題をふってみる。
「あ、俺、誰かにもらったワインとチョコレートです。おれ、ワイン飲まないん
で余ってたから」
「え、ぼく、自転車だから手ぶらで来ました。遠かったです。帰りが寒いかもし
れないから心配です」
非常識というのは大人にも浸透しているのだなと「〆張鶴」の封を切る。
「あの、自分の手土産を自分で開封するんですか?」
うるさい。
2合ほど飲んで、ワインにうつったあたりで僕は泥酔。
どうみても呑みすぎるペースではなかったから食いすぎたのか。1時間ほどぶ
っ倒れる。まあもちろん、眠ったりはせず会話には参加していたが。
ホストは中国茶を入れてくれる。
なんと25グラム5000円(!!!)という超高級茶。どのくらい高価なのかイメ
ージできない人は即座にコンビニなどで値段を確かめるべし(お茶は100グラム
単位で値段が設定されることが多い)。
ちゃんとした茶器を使い「聞茶」をする。飲むための器によそう前に別の器に
入れて、香りを嗅ぐ(この行為にも名称があったが忘れた)。台湾から取り寄せ
たという一品。こんな酔っ払いに出してもらって申し訳ないのう。とバカ話をし
ていたら、僕は茶碗をドチャっと引っくり返してしまう。
「おいッ! このお茶がいくらしたと思っているんだぁぁ」
「えーと。25グラム5000円、かな」
いやはや、申し訳なかった。
この時点では酔いがほとんど覚めていたんだけど。ちなみに、コンビニで売っ
ているお茶だと100グラム200円くらいからあったと思う。計算してみてください
。25倍じゃないからね。
早めの夜に辞去。
埼玉の夜は寒い。千葉県より5度くらい低いと思う。ここから池袋に出て、え
えと新宿に埼京線で行くか東京に丸の内線で行くか飯田橋に有楽町線で行くか山
手線で秋葉原へ行くか。いやはや埼玉は遠い。ここは本当に日本なのか・・・と
練馬区または板橋区または豊島区は埼玉県であることを確認した1日。冗談なの
で埼玉県民は怒らないように。
あれ。怒るのは練馬区(ほか)民なのか?!
追記:エッセイ240「三つ子の魂百まで」をアップしました。
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