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省くことの難しさ |
3月16日 |
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ちょっと寝坊で10時前に起床。
朝食は4日に3回くらいはフレンチトーストなんだけど、今はダイエット中に
つきピザトースト。バターはダイエットの敵。
午前中はちょっとした勉強。
宅配便の到着。クレジットカードのポイントを使ってギフトカードをもらった
。ポイントはちゃんと有効期間が決まっていて、だいたいクレジットカードを使
った3年後くらいに無効になる。普通は、そして今までは「自分で買うのはなん
だかな」というモノに引き換えていたけれど(例:ガーデンニングツールセット
w)、今はモノを増やしたくないので金券に換えたわけだ。
1,000ポイントで5,000円分の金券。
1ポイントは1,000円のクレジットカード使用分でゲットできる。つまり0.5%
のディスカウントということになる。ということは5,000に200をかけるから・・
・100万円で5,000円分の金券か。なんだかすごいトクをしたような気分だったけ
ど、こうやって計算するとたいした額じゃないなあ。計算するんじゃなかった。
モノが増えなくて良かったというだけだ。
1回目の昼ごはんはココロをこめて焼ウドン。
食後に手話の練習。1日3回を目標にしているけど、実際は2回半くらいで1
日が終わってしまう。一人でやるしかないのがつらい。実に受験勉強の単語暗記
と同じだ。発音しながら練習するのもソックリ。
手話の話の続き。
最初のほうで覚えたのは自己紹介。「僕の名前は〜です」とやるわけだ。苗字
は漢字で表現して、名前はひらがなで表す。「信原」ならば「信じる」と「原っ
ぱ」という動作を重ねる。もちろん「のぶはら」と読めないだろうから、そこで
どうするか?
正解は「こうわ(口話と書く?)」を一緒に用いる。つまり、実際に発言して
いるように口を動かすのである。口話の話題とひらがなの表現方法についてはま
た後日に(シリーズなのか?)。
時間があり余るので読書。
『国境/太陽』狗飼恭子を読了。
2編の恋愛小説集。『国境』のバックグラウンドに惹かれて買ってみた。
『国境』は村上春樹『国境の南、太陽の西』をモチーフにした小説だ。正確に
は、春樹の小説を原形にしてその(想像上の)サイドストーリーを描くわけだ。
こういうものをカバー小説とかトリビュート小説とか呼ぶらしい。
僕は純粋に春樹の小説を愛しているから、こういう亜流に手をつけるつもりは
なかった。でもまあ、たまには宗旨替えもいいじゃないかと試してみたわけだ。
結論としては、下らない。
春樹の『国境の南〜』の主人公である島本さんを「僕」たる主人公が物語る。
ここで僕(信原)が物語るという言葉を選ぶのは、この作品にはメタ小説として
の仕掛けがあるからだ。そしてその仕掛けこそが著者の狗飼が『国境の南〜』を
補筆し、自分の作品として描きたかった部分なのだろう。パクリということでは
なく、別の作品を再構築したいという意欲的な試みであると思う。その意味では
一定の評価を与えるが、これが本来的な(もし本来的ということに意味がまだあ
ればということだけど)創作として成立しているとも思えない。
なかなか微妙な問題なので日記の短いスペースでは説明しきれない部分がある
から要約しよう。
春樹の『国境の南〜』を読んでいない読者がこの『国境』を楽しめるとは思え
ない、ということだ。
いやもちろん、僕は『国境の南〜』を15回くらい読んでいるからそう言うだけ
である。
つまり『国境の南〜』を読んでいない僕というのは、ありえない仮定に過ぎな
い。だからこういう評価を下すのは間違っているのかもしれない。あくまでここ
にいる僕がこいつは下らないなと思うだけ。
まあそうは言いつつ、もう1つ収録されている『太陽』はそんなにヘボでもな
いので、それなりの作家なのかなあ、と思わなくもないけど(あんまり思わない
けど)。
わかりにくい感想文はこの辺にして、2回目の昼ごはんはココロをこめずに日
本ソバ。
出勤途中の本八幡駅前。カレー屋隣の不二家。
店舗再開に向けて張り紙が出ていた。読まなかったけど。それはともかく、店
の前にとつぜん花の鉢が置かれている。直径50センチくらいのものが3つ。こん
なもん、前はなかっただろ。偽善のにおいがプンプンするぜ。
ところでこの店、事件の前もガラガラだったような気がする。店頭に客がいる
姿を見た記憶がない(さすがにゼロではないと思う)。売れているんだろうか
。街の片隅にあるナゾの和菓子屋さんみたいなものなんだろうか。わからんな。
Cクラスの授業へ。
やはり名詞節・句から入るのは難しいようだ。というのは、名詞節・句という
のは簡単だからだ。簡単だから難しい、このような「一見すると矛盾しているこ
と」をパラドックスと言う。
たぶん読解で最も難しいのは形容詞節・句だろう。
その説明を省きながら簡単な名詞節・句だけ説明するから難しい。教えさせて
いただく立場からすると、教えるポイントを決めるのも絞るのも授業技術として
は難しくない。教えるポイントを省くのがとても難しい。悪い言葉で言えば「ご
まかす」のが難しいのだ。
そのわりに、生徒様の反応は悪からず。
だがしかし、ヒジをついている生徒がいるのでソフトな説教をする。手を使う
指令を出す場所が、脳のどのくらいを占めているか。学術的なことは全く知らな
いので、適当と言えばテキトーな説教ではある。
脳疾患(脳卒中とかああいうやつね)を持つ患者に手の運動をさせる。
簡単なところでは「くるみ」を手のひらの中で回転させるとか、難しいところ
では折り紙を作らせるとか。たぶん、ああいうのは手の機能の強化→脳の機能の
強化(再生)を目指しているんだと思う。だから、いつもヒジをついている生徒
様は成績が悪いのだ、という論法。正確かどうかは怪しいけど、コースは間違っ
ていないと思う。
BBQ数学講師Cと同時に校舎を出る。
あ、彼の由来はここの過去日記で。このサイト「よびわる」も4年目というこ
とで、ついつい新しい読者様の便宜をはかるのを忘れてしまう。気をつけないと
。
夕飯のメインはホウボウの刺身。
いやはや旨いのなんの。一尾698円でけっこう高かったけど、ゲットした金券
のおかげで挑戦することができた。たまには短めに日記を切り上げよう。え、短
くない?
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