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茶道部女子をいかんせん |
3月22日 |
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7時半起床。
『ぴあのピア』を久しぶりに観る。今日も我が未来の嫁あおいの声が可愛いな
あ。週5回放映のこの番組、今月はえんえんとベートーヴェンを扱っている。今
月この番組を観たのはたぶん今日で3回目くらい。そのたびに「ベートーヴェン
は恋をしてこの曲を作り・・・結局は失恋し・・・」とやっているような気がす
る。
9時前から昨夜の読書の感想文書き。以下の通り。
『声が生まれる』竹内敏晴を読了。
著者は子どものころから耳が不自由で、16歳ごろに右耳の聴力だけを回復し、
40代(?)で話す能力も獲得した。その実録。
ちょうど僕が手話の勉強を始めたばかりということもあって読んでみた。
正直なところ、よくわからない。著者の文章や主張がわからないということで
はなくて、ことばがなかった地点からことばを獲得するという過程がイメージで
きなかった。
人が世界とつながるとき、ことばは欠かせないものなんだろうか。
思考が存在してからそれをことばで表現しているのか、ことばが先にあって意
味が生まれて思考ができるのか、これはよくある現象学の話題なんだろうか(注
:「現象学」なのかどうかは知らない。現代文の先生に訊いてください)。
たとえば僕がこうして読んだ本の感想文を書くとき、僕は言葉を使っている。
「たとえば」と入力するときに、手に「キーボードを叩け」という伝達が行く
前に、僕の脳には「たとえば」という概念がことばのかたちをすでに取っている
のかいないのか?
どうもよくわからない。
本書ではそのあたりをことばを用いて説明しようとしているのだけど、例によ
って僕に類書読解の経験がないせいなのか、僕自身にことばで世界を分節してい
るかどうかの自覚がないせいか、どうしても理解できない部分が多かった。
しかし、何となくではあるが「あ、これってそういうことか」(指示語の意味
が不明だけどw)と思ったのは以下のくだり。
『春が来た』という童謡に出てくる「はる」とはどういう意味を持つことばな
のか。
>もともと「はる」なんてものはないのだ。ただ雪がふったり花が咲いたりじめ
じめ雨が続くかと思うとカッと暑くなり・・・(中略)のくり返しが世界に起こ
っている。そのある部分を「は」というぱっと開くような音と「る」っていうひ
きこもるような感じの音ととりあわせて発音してみたら「あ、ぴったりだ」。つ
まりこれが名前を付けるってこと。名前を付けたから「はる」という季節が生ま
れたので、春があるから名付けたわけじゃない。
あまり読みやすい本ではないので薦める気はないけれど、「む?」と思った人
は立ち読みでもしてください。たぶん良書だと思うけど、やっぱりよくわからな
かったな。
ちょっと外出。
今日の日記は長くなりそうなのでこの話はまた後日。帰宅途中で弁当を昼食に
買う。タケノコご飯弁当。まずまず。特別なこともないままに夜は千葉県某所へ
。某予備校講師Rと呑む約束。
怪しい感じの焼肉屋さんへ。
今回の会合はR氏が「21世紀新戦略会議」(別名ワイダン飲み会)と名付け、僕は「40代直前! 嫁はどうする検討委員会(仮称)」と名付けた。では実際の会話。
R 「ほう、ならば部活動の顧問ですね」
僕「やりたかないですけどねぇ」
R 「部活によるでしょう」
僕「いまどき女子テニスの時代でもないっすよ」
R 「ラクロスです」
僕「あー、あれ。網もってるやつ」
R 「信原さん、ルール知ってます?」
僕「知るわけないじゃん」
R氏による詳細説明(内容略)。
僕「ま、ハンドボールみたいなもんですかね」
R 「ルールなんかどうでもいいでしょ」
僕「大切なのは」
R 「僕が言ったことにしないでくださいね」
僕「何がですか?」
R 「どうせ今日の日記のネタになるんですよね?」
僕「そりゃそうだけど、仮名だし」
R氏、もったいぶって煙草を消す。
R 「やはりユニフォームですね」
僕「ってか、見たことないんですけど」
R 「知らないんですか?!」
僕「だって見たことないから」
厳重に中略。
僕「もちろん、女子だけですよね?」
R 「そんなん知りませんよ」
僕「男子がミニスカート、困るんですが」
R 「じゃあこうしましょう」
僕「あの、なんかデジャブ(現象)なんですが」
R 「僕なら文化部がいいですね」
僕「どこに話が飛ぶんですか?」
R 「いいからッ!」
僕「それも前に聞いたんですが」
R 「茶道部はどうでしょう?」
僕「なんでですか」
R 「日記に書きにくい話になりますが、それでもいいんですか?」
僕「まさか、ミ××××××(条例に基づき削除)」
R 「だから駄目かなって訊いたじゃないですか」
僕「じゃあ店を変えましょう」
徒歩5分ほどでバーへ。
僕「ここはバーですから」
R 「なんですか」
僕「ヘンな話はやめてくださいね」
R 「そうか、日記のネタに困っているんですね。じゃあこうしましょう」
僕「話題を変えましょうよ。たとえば、『よびわる』の未来についてとか」
R 「長いセリフは禁止でしたっけ」
僕「そうです、できれば20文字以内で」
R 「エッセイは大学潜入家のシリーズが最高です」
僕「あの、今まで2つしかないんですけど」
R 「あれこそ高校生が知りたいことです」
僕「そうかなあ、250くらい書いて2つですよ」
R 「だから何ですか」
僕「かなり手を抜いて書いてるんですけど」
以下詳細省略。
R 「これじゃあ日記のネタとしてイマイチですにぃ」
僕「だからって」
R 「じゃあこうしましょう」
僕 「もう3回目です」
R 「読者はマンネリなんか気にしません」
僕「そういうもんですか、それで?」
R 「さっきの話題ですけど」
僕「まさか、ラクロス?」
R 「もうこのあとは駄目ですよね?」
僕「内容にもよりますが」
R 「ではですね、茶道部の女子が」
僕「ちょっと待ってください。ラクロスの話ですよね? 今日はあおいの話はし
ていないですから、そっちに持っていきましょうよ。マンネリでも読者は満足し
ているって言いましたよね。お願いしますよ」
3杯目のモスコ・ミュールというカクテルが来た。
R 「セリフが長いのは駄目だって言ってませんでした?」
僕「内容が良ければいいんです。まあいいや、続けてください」
R 「茶道部には男子がいませんよね?」
僕「さあどうですかね」
R 「つまり女子だけです」
僕「そりゃ仮定がそうなら、そうなりますね、帰納的または演繹的に」
R 「帰納と演繹って逆の意味ですよ」
僕「きのうとかえんえきとか、難しい言葉は読者にはきついから、どっちでもい
いんですよ」
R 「読者は先を急いでいるってことですね?」
僕「難しいところは読まないのがウェブってもんです。早く本題に入りましょう
よ。読者もジレてますから」
R 「そうですか。ラクロスのユニフォームは超ミ×××××なんです。そのユニ
フォームをですね、茶道部の女子がですね、×××××××××××××××××着てですね、そこで信原さんはケッコウなお手前で・・・と」
僕「あなたね(-_-;)」
R 「長すぎましたか?」
僕「内容が問題だって言っただろうがよぉぉぉ!」
今日も無意味に女子読者を減らしてしまった。
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