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ミューズの宿主 |
4月16日 |
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未練がましい男がしがみついてくる夢だった。
「しがみついてくる」のは表記としての比喩ではなく、本当に僕の肉体にしが
みついて立ち去ろうとする僕を阻むのである。あまりにもしつこいので平手打ち
を3発ほど食らわし、それでも諦めないので「ざっけんじゃねー!」と叫んだと
ころで目が覚めた。6時半。
どうせ夢なら女子にしてくれないか。
こずえ「たけしさん、行かないで」
たけし「ええい、離せ、行かなければならんのだ」
こずえ「わたしを貰ってくれるって言ったじゃないッ!」
たけし「言ってない。俺は行かねばならんのだ、こずえ君、きみには悪いが」
こずえ「ひどいッ! わたしを捨てるつもりなのね」
たけし「そんなことは言ってない(思ってるが)」
こずえ「響子さんと一緒になるつもりなのね・・・」
たけし「違うッ! おれはあおいと・・・」
とか。
日記なのだが昨晩の話題からスタート。
『めぞん一刻(全15巻)』高橋留美子を読了。
淡く切ない名作ラブコメ漫画。僕は決してマンガに詳しくないが、手塚治虫の
『ブラックジャック』と日本漫画史の双璧をなすレベルではないか(大げさかな
あ)。但し、1980年代前半の物語なので現代の若者にとって面白いかどうかはわ
からない。もう20年も前なんですねえ。僕よりも5〜10歳くらい年上の世代は涙
が止まらない漫画だと思われる。
詳しい感想文は後日のエッセイに譲る。
およそ150話のこの漫画、一晩に2話のペースで読み継いだ。知人から借り受
けたのが1月のことだから、実際には1話強のペースだったかもしれない。あま
りにもじれったくて、あまりにもウブイ恋物語。副主人公の五代君が僕より8歳
くらい、主人公の響子さんが13歳くらい年上で、僕自身との時代的・世代的な共
通点は見つからなかった。
時代を超えられるかどうかギリギリの恋愛漫画。
もし現代でも村山由佳の「おいコー」(感想文日記はここなど)に共感できる
人がいれば、漫画喫茶などでぜひ試してもらいたい。つまらない現代の小説より
は面白い現代の漫画のほうがタメになるという極論もある。14巻までは切なくて
笑い困惑し、最終巻では読み終えようとするのがつらい漫画だった。泣きました
よ、久しぶりに。
7時半から予習。
昨日と違ってやたらとヤル気がある。数日前に「5月までのぶんは8割終了」
と書いたけどカンチガイだった。見通しが8割立ったというだけで、実質は6割
ちょっとだったので慌てる。2時間半みっちりやったら腹が減った。パスタでご
まかす。
朝から曇り空で、昼から雨の予報。
降り出す前にとスーパー→整骨院とこなす。ちょうど整骨院に向かう時に雨に
なり、出るときに本降りになった。今週は天気がずっと良くないみたいだ。かな
り寒い。
帰宅してヒミツの花園を2時間弱。
すごく集中できた。しかし集中とは言っても、前回の食事をして3時間後には
「次の飯は何にするかな」と考えだしている。1回に食べる量が少ないとはいえ
、1日4食主義。そのうえ食事というのは用意に時間がかかるものだから、いつ
も「どうしよう?」と念頭に置いておく必要がある。
たとえば、ご飯を炊くとなると「20分水につけおき→40分で炊く」というプロ
セスが必要になる。つまり実際に食べる1時間ちょっと前から準備をしなければ
ならず、もちろんのことながらその1時間前はまだ空腹ではない。ここで1句。
空腹は 飯のないとき やってくる
あにはからんや 水につけおき
どんどん読者が減るぞおい。
だいたい、「あにはからんや」って漢文じゃないのか。意味も忘れちゃったし
(-_-;)
ご飯を炊いてカレー(銀座カリー辛口)。
レトルト続きで味気ないのでトッピングを作る。常備菜としてラッキョウはあ
るが、福神漬はないからだ(福神漬というのはカレー以外の何と一緒に食べるも
のなのか?)。ニンニクと玉ねぎを極薄切りにしてカラ炒り。少し茶色くなった
かなというあたりで火を止めて数分放置するといい。デザートはイチゴ。
マジで寒いな。
しまいかけていたストーブを取り出し、ホットマットをソファ上に置いて横に
なり、こうなれば昼寝・・・じゃなくて読書。今日は活動的なので。
『不健全な精神だって健全な肉体に宿りたいのだ』菅野彰を読了。
30歳前後の独身女性エッセイストによる自虐お笑い系エッセイ。「結婚への道
」や「不健全〜(書名と同じ)」など3つのシリーズ連載を集めたもの。
自虐系の笑いはまずまずだが、文章の整理が下手なのか読みにくい。
ネタに入る前に著者本人が笑っている感じが伝わってくるのもイマイチ。自虐
ネタは僕自身が書く日記やエッセイと同系統になる。僕も「情報の整理が下手だ
な」とか「俺が先に笑っちゃってるな」と思うことがある。そういう自分の文章
のヘタクソぶりにイライラすることがある。そういう意味で、自分の拙さの投影
を見ているようで楽しめなかったのだろう。まあ、アマとプロでは位置づけが違
うことは事実なのだが。
この作家はプロになってから日が浅いのかもしれない。とりあえず笑える文章
で面白いのは事実だから、次にこの著者の本を見つけたら立ち読みくらいはして
みよう、という程度。
4時。
ハッと着想してエッセイを1本書く。書けるときは奔流のように文章が押し寄
せてくる気がする。毎日の日記がそうであるように、思考を文章に変換するとき
にキーボードがなかったらとても追いつかない。特に「ノッテイル」ときはそう
だ。昔の文豪は全て手書きで文章をものしていた。あれはどうやって調整したん
だろう。アマチュアの僕ですら、200文字くらいのイメージが一瞬に沸き立つこ
とがある。ちなみにこの段落は前の文まで174文字ね。
そういえば、冒頭の「めぞん」のレビューにも「ミューズが舞い降りたかのよ
うな」という表現があったなあ(ミューズは広義に芸術を司る女神のこと)。こ
れもだいぶレベルが違うけど。
続いて昼寝を30分ほど。
8時から夕食。昨日の残り飯をアレンジして、メインはアジの刺身。全体的に
普通の食事であるにせよ、今日は一日よく動いたから気分は良い。働いてはいな
いんだけど。では今日はこれにて失敬つかまつる。
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