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台東区散歩 5月2日
  浅草駅で下車。
  連休の中日をついて独りデートである。今日外出しなかったらずっとヒキコモ リだろうし。目的地は決まっているが、とりあえず昼飯を食わねば。

  『浅草むぎとろ』へ。
  この店は昔から知っていたが、入る機会がなかったのだ。どうしても浅草とい うとどぜうを食べちゃうからね。しかしやはり観光客でごったかえしている。 店のオババに「独りだ」と告げると苦笑される。嫌そうにどこかに内線電話をか ける。
  自転車のスポークを用意してくるべきだった。これが凶器だとわからない上に 、わかりたい上に、連休がヒマでたまらない人は「ここ」の過去日記をどうぞ。

  20分待ちだという。
  しかたがなく、店の裏にある別館「芋と串むぎとろ」へ。新装なったばかりで 、しかもメジャーではないのか、こちらはガラガラ。狭いがとても綺麗な店だ。 隅田川に面する席があり、川の向こう側にはアサヒビールのあのオブジェが望め る。えーと、このオブジェは・・・アレのかたちをしているアレですね。知らな い人は知らなくていいです。黄色いし。

  むぎとろ1470円。
  ヤマイモ(自然薯か?)のすりおろし、麦ご飯、小鉢(キンピラ)、味噌汁、 漬物。むぎとろご飯は非常に旨かった。ついでにランチビール420円。とても落ち ついた雰囲気で、何より空いていたのが嬉しい。酒も飲めるようなので、今度は 若い婦女子を誘って来よう。誘う相手がいれば。


  観光客で混雑する雷門前を通過。
  これでもまだ空いてるほうなんだろうなあ。僕はひたすら目的地の合羽橋(か っぱばし)へ。ここは料理道具の専門店が並ぶというヘンな町だ。公式HPは「ここ」。

  なるほど確かに、プロ仕様の品揃えの店が多い。
  調理器具の店もあれば、寿司屋のネタケース専門の店もあるし、徹底的に椅子 だけ扱っている店もあれば、食品サンプルばかりの店もある。意外に若い人も多 い。人生で1回くらいは行く価値があるだろうかね。微妙かな。

  探しているのは大根オロシのおろし金
  使っていた安物が壊れてしまったのだ。訊けば素材はアルミ、ステンレス、銅 とあるとか。4軒ほどで見たが、大小・種類を取り混ぜて平均して15パターンく らいは扱っているようだ。やっぱりマニアな町なんですね。

  銅製がズバ抜けて高い。
  4号と呼ばれる中くらいのサイズで4,000円くらい。今はプロでもステンレスが 普通だし、銅よりもコスト的にステンレスが良いよとのこと。手入れがラク(銅 は黒ずむからねえ)で、キレの劣化がアルミよりもはるかに遅いというのがその 理由。そうか。2,280円で中ぶりのものを買った。

  もう1つ、ユキヒラ鍋を買おうかと考える。
  今は100円ショップで買ったものを使っているが、だいぶヘタってきているのだ 。値段を見ると1,500円くらいで、デパートなどのそれと大して変わらないように 見える。ゆえに購入は見送り。欲しい、と思ったときにしか買わないのがルール 。


  テクテク歩いて入谷の鬼子母神へ。
  7月初旬の朝顔市で有名な寺だ。ところがずいぶんと狭い境内で、ハッキリ言 ってしょぼい。幼稚園の園庭くらいじゃないか。

  恐れ入谷の鬼子母神。
  というのは川柳だか狂歌だかの一部らしい。本当は鬼子母神の「鬼」は一番上 の点がない。子どもをさらってばかりいる鬼子母神が、もっと偉い神様に自分の 末っ子をさらわれて改心した、というのが由来。そのときに鬼のツノを示す一番 上の点がなくなった、という話。

  こういう瑣末な話題、昔はありがたく読まれることが多かった。
  昔というのは僕が大学生くらい、つまり15年くらい前のことだ。ところがウェ ブという文明の利器の発達のおかげで、この手の話に有難みがなくなった。悲し むべきことである、とは思わない。
  知ろうとすれば手に入るのが可能な情報が増えただけで、知ろうとすることな く不意に「そうだったのか」と手にする情報のあり方に変化はないからだ。もっ とも、「そうだったのか」というオドロキすら感じない人が増えているのも事実 なのだが。


  更に歩いて鶯谷へ。
  ウグイスが鳴いちゃう谷ですね。すごい比喩だよね。つまり遊郭の近くと いうことです。上野から北上する電車に乗ると、右手にたくさんのラブホテルが 見えます。とても良い町です。ははは。
  ところで、選挙カーの上に立っている女性を「ウグイス嬢」って言いますよね 。あれは差別にならないんでしょうかね。ははは。

  まだまだ歩いて上野公園を抜ける。
  すごい混雑。実にウンザリする。気候は良すぎて汗をかくくらい。ジーパンと ポロシャツ姿で1時間半くらい歩いています。さらに南下。上野松坂屋でピンク ハウス(のメンズのカールヘルム)に寄ろうとしたら、店舗がなくなっていた。  いま調べてみたら、なんと東京にはカールヘルム扱いの店舗がなくなっている 。困ったなあ。


  もうヤケクソで秋葉原まで歩く。
  アキバと言えばジュニアアイドル専門店でしょう。じゃなくて、やっぱりメイ ドかふぇでしょう。表記は「かふぇ」でいいのか。そんなことはどうでもイイ。 潜入せねば。
  目に付いたのはビルの3階の店。エレベーターを使うところで緊張を強いるシ ステムなのか。ゆるい緊張、これが萌えの本質なのか。いつまでも大学なんかに 潜入している場合かっ。気合だッ!

「ご主人様、お帰りなさいませ〜」

  むう・・・なんという異常空間だ。
  客は多いが、待たされるほどでもない。本当にウェイトレスがメイドの格好を しているのだ。店内の装飾を説明するゴイを僕は持たない。なんか、パステルカ ラーばかりが目に付く。他の客の様子を観察する余裕はない。いや、二人連れの 男子が多いか?

  ここに、萌えを感じることができるかどうか。
  席に案内される。さてさてメニューは。なんと、アイウエオ順ですよ。ちょ、 ちょっと覚えてないけど、「ホ行」はこんな感じ。

・星の願い    650円
・星のユキ    800円
・星に代わってお仕置きよ    950円

  商品の説明はないのか?
  まさか、高度なマニア向けの店に入ってしまったのか。ああ、君、侵入したも うことなかれ。与謝野晶子か。

  むっ。メイド改めウェイトレス、いやメイドが、どっちだ、とにかくオーダー を取りにくるついでに腐女子が水を持ってくる。
  どうするどうする、なにを注文するスル。ここここここで、腐女子メイドに質 問して、こみゅみゅコミュミュミュ、にーケーションするあるか汝? これはや はり、そのなんだ、どこか凝視しなければいけないのかぁぁあ?

  ど、ど、どこを見るべきなんだぁぁ!


  という妄想を楽しみながら秋葉原駅へ。
  いや、ホントに入ってませんから。いくら何でもそんな勇気はないですよ。ち ょっと興味はあるけど(^_^.)

  駅構内がグレードアップしている。
  なんだか、新幹線のコンコースみたいだ。やたらと広い割に、いま流行りの駅 ナカが発達していないのがヘンな感じ。疲れ果てて、総武線に乗り込む。


  帰宅して夕食。
  メインディッシュはアジの干物。魚の干物は、値段と味がほぼ比例する。とり わけアジは日本人が最も多く経験する干物だろう。よほどの味音痴でない限り優 劣はハッキリするだろう。購入当日の財布と相談すると良い。嬉しいことに、安 いからと言ってマズイことはない食材が魚の干物である。

  じゃなくて、大根オロシの話を書くのだった。
  以前使っていたのは穴空き式、つまり下ろされた大根が皿に落ちるシステムだ った。きょう買ったのは穴ナシ式。やはり不便な感じはする。ただし新品という こともあるのか、刃の切れ味は抜群に良い。


  そして試食。
  むむ、やはりキメが細かい。大根そのものの味が違うようにすら感じる。これ ほど道具で味が変わるとは、調理器具あなどれず。下流の民は下流の調理器具を 使っておるが良い。わははははは。

  というのは気のせいで、まあ多少は細かく(つまり味覚的には甘く)下ろせて いるかな、というところ。
  そりゃそうだよね。そこまで厳密に味がわかる人は少ないし、日常の家庭料理 で必要なものでもない。家庭料理なら「穴あき・受け皿・滑り止めゴムストッパ ーつき」のオロシ器がいいだろう。それでは今日はこれで(^.^)/~~~


追記:「メイドカフェ」については、想像または妄想で以上のように書いたんで すけど、こんな感じなのかなあ。

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