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くじくじ日記 5月9日
  10時起床。
  9時に目が覚めて「もう少し寝るか思い切って起きるか」と悩んでいたら極め て興味深い夢を見た。あまりにもおもしろいので1時間にわたって楽しめたのだ けど、その内容は何も覚えていない。夢収集家として残念だ。もっとも、実際に は夢を見ているのは長くても数分だというつまらない正論もある。


  お昼にかけてちょっとした仕事。
  予習と問題研究の中間くらい。暑いのであまり真面目にはやらなかった。

  定例の話題を続けよう。
  5月という段階では、偏差値にはあまり意味がない。あくまで「あまり」では ある。具体的には、まだ単語力が低すぎて平均点を出す試験としての価値が高く ないだろう、ということだ。たとえば、ある長文内容一致問題の正解となる選択 肢。大問8の問1(3)から引用。

>To compel the refugees to return home.

一致根拠となる本文では(43行目)、

>The cuts were imposed to pressure detainees to return to 〜

となっている。
  ちなみに detainees には「拘留者」という語注がついている。たぶん、 compel 、  refugees 、 impose の3つ全てを知らない、そういう生徒様が半分くらいだろう。
  だから上位者をのぞけば、得点するべきなのは、念押しすると今の時期はとい うことだが、長文ではなく短文問題なのである。この手の視点を無視して「偏差 値が50を超えたからCクラスへ」という指導が行われていなければいいのだが。

  よく学力格差が極端になったと言われる。
  上位生が全体のほんの一握りで、中堅から下位には事実上の学力差がほとんど ないとする考え方だ(僕もこれには同意する)。しかし、それをよく聞くなら、 偏差値や模試を利用した指導方法にも配慮するべきだ。自戒もあるし、誰かに向 けて戒めている。今回の模試の場合は、大問5までの正解率が下位〜中堅クラス 生のクラス移動の根拠になるだろう、ということだ。
  さすがに、「誰か」が誰なのかは当事者にはわかるだろうが・・・。


  買い物に出かける。
  すごく暑い。ジーンズの短パンとTシャツ。買い物の目的はスリコギ。ゴマを するときの「スリ」コギである。ところで、この「コギ」というのは何だろう。 「舟を漕ぐ」の漕ぐが名詞化されたのだろうか。そう考えると動作的な説明がつ くような。

  初心者なので100円ショップで充分だろう。
  長さや太さ別に5種類くらいあっておどろく。しかしすり鉢は見当たらない。 需要と供給のバランスを考えると、すり鉢には耐久性がある一方で、スリコギは 壊れやすいのだろうか。しかし、スリコギというのは壊れたりするものなのだろ うか。いつもこういうツマラナイことをくじくじと考えている。次に履歴書を書 くときには趣味欄に

「夢の収集、くじくじ思考」

と書くことにしよう。きっと素敵な就職先が見つかるだろう。
  他に買ったのは22ミリのクギと、おタマを下げるフック。前者は昨日の事情、 後者は料理手順の便宜をはかるため。


  ついでに20分ほどサイクリング。
  昨日「日焼けしてないすか」と訊かれた。たしかに好天気の場合のみ野外をウ ロウロしていたからなあ。紫外線はお肌に悪いっす。知らないラーメン屋で味噌 ラーメン735円。普通。それにしても高いよな。帰宅して読書。

  『ニッポン全国酒紀行』江口まゆみを読了。
  「酔っぱライター」を自称する著者が、日本の様々な酒文化を体験するルポ。 なかなかおもしろい。

  日本にしかない酒の製作過程を見学するもの(ホッピーやホイスなど)、本来 は外国に由来する酒の製作過程を見学するもの(ウイスキーやビールなど)、酒 にかかわる職業を体験するもの(バーテンダーや利き酒師など)、日本古来の酒 の製作に参加するもの(日本酒や泡盛など)の4章にわかれる。
  「あとがき」によれば、漏れたのは梅酒と老酒なのだそうな。類書は他にもあ りそうだが、広く浅くわかりやすく楽しくという意味で、一読の価値はあるかも 、というところ。お酒が好きな人は立ち読みでもどうぞ。


  プールは800メートル。
  市川校のQクラスは人数が増えた。ほとんどがCクラスからアップした組。文 法は「分詞その1」でなかなか面倒。気を使いながら非常に丁寧に進める。

  分詞は、去年まで80分1回で扱っていた。
  「あまりにもムリがある」という意見が続出して、今年度のテキスト改訂で時 間枠倍増、つまり80分2回になった。だからラクになったかというとそうでもな くて、時間があるだけに丁寧すぎる説明になって時間が押してしまった。わりに 反応は良かったような気がする。そう思いたいのだろう。


  長文はありがちな芸術論。
  画家は nature から art を作りだすのだ、という結論。和訳するだけだと「自然か ら芸術」となるが、もちろん言いたいことはそれでは伝わらない。神様と人間の 関係論になる。1分くらいでざっと話す。本当はこのあたり、インチキな余談を モリモリ入れたいところなのだが、最近はその余裕がない。内容に踏み込む前に 、形式的な(精読とか)説明が多くなりすぎているからだ。
  教室にいた生徒様は「ここ」の過去日記の文末に小さなヒントを求めてくださ い。あくまで余談だが。


  帰宅。
  いやはや暑いね。窓を開けてやはり短パン。この季節になってくると、缶ビー ル350ML1本の原則に例外を設けたくなる。ダイエットに早くケリをつけなくて は。

  ヌル燗は『松竹梅 特別純米』。
  この暑さでヌル燗を呑むと、小鼻に汗をかく。どこまで続けられるか。ムリし て続ける意味がないだろうか。くじくじ。

  平均的に美味しい日本酒といえばこういうものかな、という味。
  ちょっと辛くて、透き通った香りがする。香りは透き通らないだろうが、あり がちな甘い香りがしないという意味。下戸(げこ=酒が呑めない人)が目隠しをされて香りを嗅がされて「 これ、何の香り?」と問われれば「日本酒」と即答するようなイメージ。比喩が ヘンかもしれない。
  素直に美味しいということです。くじくじ。

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