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ネガとポジ |
5月17日 |
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8時半起床。
都営バスの行き先を見ないで乗ったら埼玉県和光市に着いたのが5時40分。6
時30分からの千葉県の授業には遅刻です。ついでに手話教室も無断欠席してしま
い、先生に怒られました。なんで行き先を見なかったんだろう・・・とションボ
リしていたら目が覚めた。
夢の面白さの1つは二重の構造だ。
同じ時間軸の中にいながら、違う場所に存在できる。授業に遅刻するネタが多
いことは前にも書いたが、それにしても和光市とは。どこだよ。なお、フロイト
の夢判断だのスピリチュアルだの、アレ系には何の興味もないことを断っておく
。
将棋の名人戦をTVで観ながら朝食。
レーズン入りバターロール。パンに入る果物の代表選手にレーズンが選ばれた
理由を知りたい。オレンジはたまにあるか。ケーキ系になればイチゴとかキウイ
とかいろいろある。しかしパンだとほとんどない。スイカ、ムリだ。不思議だ。
外は激しい雨。
午前中はエッセイ書き。
不安定な空が一段落して雨が止んだ。所用でちょっと外出。今夜は実家に戻る
ので持参する料理の食材など購入。ほかにも転居関係のアレとか(省略)。
転居の話題が続く。
今日すませたのはプール会員退会届けの提出と、今借りているマンションの賃
貸契約解除の連絡とその他書類書き(面倒すぎるのでこれも省略)。賃貸契約は
1ヶ月前までに告知のルールなので今やらなくてもいいけれど。
不動産屋さんが近くにあるので、すぐに契約解除の書類を持ってきてくれた。
しかし、返信用の封筒はヘンなところで折り曲げてある。のりしろがナナメに
、本体もナナメに折ってある。A型なので非常に腹が立つ。不動産屋というのは
、どこでもこういう対応をする。契約を結ぶときはヘコヘコするのだが、解除す
るときはいつも横暴になる。
職業に貴賎はないというが、本当かね。
全ての不動産屋がそうだと言っているのではない。真面目でまともな人も多い
だろう。今まで2件の契約解除をして、2件とも同じような横暴な対応だったと
いうこと。あるいは僕だけがいつも貧乏くじを引いているのかもしれない。プリ
プリするのはここでやめてメシを作ろう。ぷりぷり。
昼食は焼きそば。
ついでに実家に持参するための焼豚作り。煮る時間がかかるので作って持って
いこうという作戦。レシピは忘れたので適当に作る。すでにコツは抑えたのでマ
ズイことはないだろう。タッパーに入れて冷蔵。しかし、この日記はどこまで主
夫じみているのか。
食後は読書。
『そのときは彼によろしく』市川拓司を読了。
まもなく映画化されるこの作品は、『いま、会いにゆきます』で有名な著者の
長篇小説。
ネタバレのないようにあらすじ。
アクアプラント店を経営する主人公・智史の前に、美しい女性・鈴音がとつぜ
ん現れる。智史には良き思い出がある。絵の上手な佑司と、歯列矯正器を光らせ
る花梨と過ごした14歳の日々だ。物語は、その3人の美しい友情のありさまから
始まる。さて、美しい女性・鈴音は・・・。
普通の小説であろうなと思いながら読み進めていく。
本の帯をみると「ファンタジー」とあるので、「どこがファンタジーなんだ?
」といぶかしみながら進んでいく。およそ65%くらいまで読んだところで「あ、
やっぱりファンタジーなのか」と気がつく。
ストーリーというより、エンディングだけで感想を書けば「なんじゃこらくだ
らねえ」の一言。
言い換えれば「ファンタジー性」をのぞけば全体的には面白い小説だ。結末が
気に入らないだけと言ってもよい。しかし、この手の結末が現代の小説の流行で
あり、また同時にこういう結末でないと売れないというのも事実なんだろう。ど
んな名作でも読まれなければ意味がないのだし。
ただし、ストーリーは面白い。
僕が個人的に「読後感がなあ・・・」と思っただけ。あまり小説を読まない人
には良い小説だと思うし、オススメできる。
サイトの作業を少々、プールは900M。
体重65.2キロ。実家に戻る。雷を伴う不安定な空気は消えて青空。明日から夏
の空気に入れ替わるのかもしれない。この数日はだんだんと湿度も上がってきて
いるような感じ。
焼豚はマズマズの仕上がりだった。
実家持参だからとフンパツしてヒレ肉を使ったのはかえって野趣を欠いたかも
。肩ロースがベストで、次善がモモ肉と見る。ビール少々、ワイン普通に、梅酒
の焼酎割り少々を呑んで帰宅。
実家に戻る頻度はもう少し減らしたほうがいいかも。
両親の健康状態も万全とは言えず、それ以外の事情もあって(これも省略)気
になるので帰るようにしている。それだけ僕がヒマだということもある。また一
方で、それなり老齢だけにかえって息子の帰宅をうざったく感じて欲しくもある
。
もっとも、これは独身者である僕のヒガミかもしれない。
先日、福島県で母親を殺害して首を切断した息子が逮捕という事件があった。
猟奇性とか被疑者の変態性には興味がないが(どっちも認めるが)、血縁者に対
する人間関係の作り方が破綻した一例ではないかと思っている。
いかなる事情があろうとも血縁者はお互いを愛すべきである。
そこには一点の曇りもない。しかし愛すべきであるからこそ愛憎半ばという奴
で、憎しみの感情を育てる必要もある(親も子どもも、だ)。その背反性をどこ
まで自分の中で消化できたかが「成熟する」ことのしるしだろう。子どもに消化
できない時期があるのは当然で、そこを子どもがうまくしのぐように持っていく
のが親の務めであるのも当然だ。
子どもも親も、成熟できなかった。
そこに前記の猟奇性とか変態性が加味されて、異常な事件が起こった。それだ
けのことだ。子どもは誰でも親を精神的に殺すことで大人になるのだ。今の僕の
ように愛憎半ばしているようでは、まだ子どもは子供(こども)のままだ。もち
ろんこれは僕の個人的な意見であって普遍性はない。
そして、肉体の死を親に与えたことに関してのみ、もっと言えば斬首という方
法を用いたことに関してのみ、あの事件の異常性は検証される必要がある。
語弊があるかもしれないが、それだけの事件である。むしろ、被疑者の子ども
が精神異常だったというレッテルを貼ることができれば話は簡単になる。「わけ
のわからんものはキ×ガイ」という安易なレッテルだ。この続きも長く書けるし
書きたいが、日記とズレ過ぎるのでここまで。
帰宅して更にワイン。
時間をかけてこの日記を書く。人生のネガティブな側面だけ拾い集めて書いて
みた。今年度になってから常に実験を繰り返している。明日はどうなるだろうね
?
追記:一話一膳「アスパラの豚ロース巻」をアップしました。
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