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おわりのトロロ 6月8日
  9時半起床。
  ひさびさによく眠れた。うすぐもり、のちほとんど晴れ、のち夕方くもり。ほ とんど昨日と同じ天気。梅雨入りが近いはず。確実に湿度が上がっている。この 時期でなければ「晴れ」と書ける天気なのに、湿気が薄く雲を作っているという イメージ。洗濯をしておく。


  今日もコリコリ原稿仕事。
  午前中に30分、午後に2時間、これでトータル810分。横になっている文字をタ テにして、ワープロで入力する作業。平たく言えば和訳を作っているわけだ。「 和訳なんてまあ、だいたいのニュアンスが伝わればいいじゃん」というのが本音 だが、これは翻訳でもなければ趣味でもない。1語と1字をつき合わせながら進 める。非常に肩が凝る。手を抜くと確実にあとでマズイことになるからなあ。
  暑いので半袖と短パン。


  予習がそうであるように、アタマを使う作業をするときは音楽をかける。
  ただし歌詞のないものに限る。ことばが僕のアタマというか思考の中に割り込 んでくるからだ。歌詞がないとリズムやメロディーだけが耳に入ってくるので、 リズムが取れるような気がする。思考には静的なものと動的なものがある。予習 を含めた仕事は、どちらかと言えば動的なものだと思う。だから音楽がそばにあ るほうが良い。

  よく「ながら勉強は良くない」とする人がいる。
  そうだろうか? それはまあ、漫画を読みながらとかTVを観ながらというの は良くないけれど、ある種の音楽は思考の伴奏となる。条件はハッキリしている 。仕事なり勉強なりに没頭して、音楽が聞こえていることを意識しなくなること だ。耳に入っているはずだけど注意は向かない状態ということになる。そうなら ないという人は、結局のところ仕事なり勉強に集中できないのだから、「ながら 勉強」はやめたほうがいいだろう。やめたって集中できなければ同じではある。


  今日はバッハのチェロ曲を聴いていた。
  1ヶ月くらい前に「チェロって、ヴァイリンとどう違うんだ?」ということを 書いたら、卒業生♀からメールを頂いた。彼女はチェリストだったということ。

>ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスの順に大きさが大きくなって いきます。
チェロはヴァイオリンの音域まで音が出る、非常に音域の幅が広い楽器なんです よ!!

  なるほど。
  ところで「ヴィオラ曲」とか「コントラバス曲」というのはあるのだろうか。 この話からすると「ヴィオラ曲」は可能な気がしなくもない。

  ところでバッハ。
  音楽の父と呼ばれる偉人なのだが、困ることがある。どの曲がどの曲なのかわ からないのだ。無伴奏チェロの1、3、5番が入っているCD。まあ確かにちょ っと違うのはわかるにせよ、「基本的に、同じ曲じゃないのか?」という疑念は 晴れない。モーツァルトのピアノソナタ全17曲は、その20%以上が識別できるよ うになってきている。わりにメロディアスな曲が多い作曲家だからだ(たぶん) 。
  するってぇと、バッハはそうではないのか。それとも僕が慣れていないだけな のか。そのうちわかるだろう。まあ、1年はかかるかな。


  スーパーで買った鳥炊き込みご飯弁当が昼食。
  プールは混雑していて750メートルで脱出。2回目の昼食は和歌山ラーメン(具 は茹でモヤシと自作塩漬け豚肉)。やっと仕事だよと校舎へ。一昨日の「単語は どうやって覚えるか的説教」の続き。ヒマでたまらない人は「ここ」の過去日記 を先にどうぞ。

  黒板に以下のように書いた。

>「つ」「けり」「む」「まし」
1、意味
2、接続(上に何形が来るか)
3、活用(未然形や已然形など)

  これを指差しながら、実際に発話してみる。

>つ、1、意味、完了。2、接続、んー、連用形。3、活用。て、て、つ、つる 、つれ、てよ

  生徒様はボーゼンとしている(理系なんだろう)。

>む、1、意味、意志と推量。2、接続、えーと、意志も推量もまだやってない んだから未然形。3、活用。マル、マル、む、む、め、マル。

  説教のポイントはシンプルだ(上記の活用などは正しいかどうかは知らないの で、受験生は自分で確認すること。責任は持てません、持ちません)。
  発音しているから、今でも覚えているのだ。書く・読むといった作業は、定着 する補助手段としては有効だが、発音する(話す)という作業の有効性・永続性 にははるかに及ばない。「まだやってないんだから未然形」などと言うのは、丸 暗記をしてから「後からついてきた」リクツであって、リクツが先にあって暗記 ができるのではない、ということを示したわけだ。

  一般に、教える立場の人は「リクツが先」という話題が好きだ。
  しかし、教わる立場にいる人、つまり偏差値70以下程度の人にとっては、「暗 記が先」という部分が間違いなくある。教える立場の人が「リクツが先」を連呼 するのは、「覚えるなんてことは学習者が自分でやるでしょ」と教わる人を信用 しているか、「どうせやるわけないだろ」と心の中でバカにしているかどちらか である(悪いことではない、講義の時間は有限なのだ)。
  このあたりの、「教える立場の人の事情」をきちんと自覚して、暗記という根 暗で下らなくて退屈で疲れる作業を実行できる人だけが、「リクツが先」という 話題にうなずくべきなのである。イヤな大人の話には、小さいながらも確かな真 実がある。だろう。
  「だろう」か、俺(-_-;)


  某講師と同じ電車で帰宅。
  生徒様の数が増えないねえ、いやいやウイングネットは好調らしいですよ、あ れってどういう基準で講師が選ばれてるの、いやそれはおそらく・・・なんてい う会話をしながら。いずれにしても、業界的にいい話は全く出てこない。この状 況はどこまで続くのだろう。あと10年くらいすると・・・長い話になるので今日 はやめておく。大事なところを書かないで読者をジラしたりして。ジラすのは若 い女子に限るのだが・・・って、毎日オバカな話ですまんのう。


  帰宅して夕飯。
  イカ刺し、ゴーヤーの酢の物、茄子の油焼き(ショウガを添える)など定番ど ころ。久しぶりにトロロ汁も作る。夏だからね。

  奥さん。
  トロロ汁、美味しく作れてますか?
  ご主人に、「ちっ」とか言われてないすか?

  『トロロ汁1人前』3行レシピ。

1、ヤマイモ5センチを下ろす。
2、1にだし汁大さじ1・しょう油小さじ半分を加え、混ぜる。
3、2にワケギ・ワサビ各少量を加えて召し上がれ。

  ポイントは2のだし汁を加えること(粉末利用で問題ナシ)と、混ぜるという より「よく練る」こと。ここを手抜いてはいけない。
  おろし金は大根用でいいが、もしあればそれよりも少しだけ目が細かいものを 使う。3は微量で構わないが、彩りを考えると必須アイテムかも。ビールに、酒 に、ご飯にあう。味を濃くすればソバやそうめんのつけ汁にもあう。

  下ろしてから時間がたつと「茶色くなってイヤ」という向き(奥様にはよくあ る悩みだ)もあるだろう。
  茶色くなるのは酸化作用だろう。ということは、レモンなどかんきつ類の汁を ちょっと加えると良い。未確認だが、たぶんそれでよかったはず。これは今後も 研究していくが、嫁がいないので・・・。

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