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空を飛ぶより楽しいこと 6月21日
  少しだけ昨日の日記の続き。
  郷ひろみの『お嫁サンバ』の歌詞を思い出した。たぶんこんな感じ。

いちにサンバ、にぃにサンバッ、お嫁、お嫁、お嫁サンバ〜

  たぶん今の高校生は知らない唄だと思われるが、「なんじゃそら?」と思うの ではないか。
  僕は当時小学生か中学生くらいだったはず。やっぱり「なんじゃそら?」と思 った記憶がある。バブル景気と呼ばれる局面を迎える直前の日本は、文化的にも 「ちょっとイッテル」局面だったのだ。

  もう1つ、先日の日記について。
  小説家の原田宗典を「宗則」と書いてしまった。訂正してお詫びペコリ。でき るだけ誤字をなくすようにしているけれど、固有名詞はどうしてもミスが出やす い。特に苦情メールなどは来なかったにせよ、信用をなくすもとだ。気をつけよ う。


  7時過ぎに目覚める。
  不思議に眠くないのでエイやっと起床。やることがあるとわかっている朝は誰 でも早くなるものなんだろう。雲がありながらも、そこそこ晴れている。ずいぶ んと晴れが続く。梅雨入り宣言の訂正があってもおかしくないくらい。あわてて 洗濯する。

  9時過ぎに電話をする。
  今日は引越し業者がダンボールを持ってくることなっている。ダンボールを待 ちながら1日を過ごすわけにもいかないので、「アバウトでいいから時間を教え ろ」と問い合わせたわけだ。まだ腰痛はレベル3を下回ったくらい。それでもち ょっとつらいのでウダウダしていたら11時にダンボールが到着。昼食にソーメン を食べてからすぐに整骨院へ。


  スーパーで消臭剤だの歯磨きだの買ってから帰宅。
  荷造りを始める。作業量を知りたいのでCDをかけながら。2枚分聴いたとこ ろで腰が痛くなった。レベル3に戻ってしまったかも。軽作業というのは腰を使 う作業でもある。昼食を取りに出る。

  近くの和食系ファミレスで牛すき定食。
  なかなか旨い。2時前だというのに、ヒマそうなミセスの4人組がのんびりと ランチなんぞしている。だいたい僕と同い年くらいか、ちょっと若いかくらい。 子どもを連れているミセスは1人だけ。

  何もしていないのか?
  挙句にレジで「株主優待割引券」なんぞ使っていやがる。けっ、プチブルめ。 ちったあ働けよ。金をかせぐのは亭主に任せて、てめえはのんびりランチかよ。 なんて意図的に激しい言葉を選んでみる。これ以上おもしろいことを書くとコア な読者は喜ぶけど(産むチャンスですらないのかお前ら、など)、苦情メールが 殺到するからやめておこう(^^)


  帰宅して読書。
  『アフターダーク』村上春樹を読了。
  これは今年の僕の読書テーマである再読だ。11本を数える春樹の長篇の最新作 (2004年)で、僕が読み終えたのはこれで3回目。『世界の終わりとハードボイ ルド・ワンダーランド』をのぞいた9本は全て10回以上読んでいるから、本書は (少なくとも僕にとって)未知の領域にあるものだ。

  ある冬の都会(新宿?渋谷?)の夜に起こったこと。
  夜の12時前から、朝の6時52分までの出来事。1冊でたったの7時間しか時が 進まない。もちろん、特別な何かが起きたり激動が生じて円満解決したり(例: その後、2人はめでたく結ばれました)するはずもない。それぞれに少しずつ歪 んだ登場人物たちが、夜を明かすだけの物語である。

  正直に言えば、よほどコアなハルキスト(村上春樹の熱心な読者)でなければ 面白くともなんともないだろう。
  もちろん本書についてもエッセイ『村上春樹』シリーズで書きたいことはある 。春樹を読んでもらいたいからこそ、『こんな読書』シリーズとは別枠で扱って いるわけだ。しかし、本書ばかりは、薦めたところで「良かった」と言ってくれ る人がいるとも思えない。もし「良かった」という人がいるとすれば、そんな人 は僕に薦められなくたってもう読み終えているだろう。


  僕には面白く感じるところがたくさんある。
  たとえば狂言回しの役割を務めている高橋のセリフだ。高橋は主人公マリの知 人。知人と言っても言葉を交わしたこともない程度。「デニーズ」で時間を潰す マリに偶然再会して、この夜のあいだにマリと多くの会話を交わす。

>「音楽を演奏するのは楽しい?」とマリは質問する。
「うん。音楽を演奏するのは、空を飛ぶことの次に楽しい」
「空を飛んだことはあるの?」
高橋は微笑む。微笑みを浮かべたまま、時間を置く。「いや、空を飛んだことは ない」と彼は言う。「たとえだよ。あくまで」

  こういうところが面白い。あくまで僕には。
  春樹の別の小説『ダンス・ダンス・ダンス』で、ユキが主人公の僕を問い詰め るシーンがある。そこでは、空を飛ぶことはセックスの比喩とされている。

「で、どこが面白いんですか?」

  そうだよなあ、そう言われちゃうよなあ。春樹未読の人は本書から入らないよ うに気をつけてください。


  エッセイ書きを1時間。
  非常に苦しかったが、それなりに書けたかも。今月から来月にかけて日記のア ップが一時停止する時期があるはずなので、今月末は読者サービスを兼ねて一挙 3本アップを予定しているため。サービスになってないかもだけど、まあ気持ち ということで。

  再び荷造り。
  CD1枚分。ダンボールは「小」と「大」を30個ずつ受け取った。ところが「 小」が意外に大きくて、本を詰めると重くなり過ぎる。いわゆるミカン箱を2回 りくらい大きくしたような。たぶん、全部を本にしたら運べないだろう。すると 空間に別の軽いものを詰めねばならず・・・、なかなか大変だ。

  今日までCD3枚分、ダンボール17箱
  予想したよりも本が多く、正確にはそれを詰めわける作業が大変だった。まだ モノが片付いたという感覚はないから、全てが終わるまでCD15枚分くらいかも 。楽しみな労働ではある。


  疲れ果てて夕飯。
  昨日のスズキは2サク買ったので、1サク残っていた。そこでその半分を昆布 締めにしておいた。デキは今ひとつ。昨晩のうちに仕込んでおいたから、昆布〆 はもっと短い時間で勝負すべきなのかも。これも研究課題になりそう。

  久しぶりに冷奴(ひややっこ)。
  冷たい豆腐を食べるだけで料理名がつくあたり、便利なもの。今日はミョウガ とカツオブシを薬味に。こんなに単純なレシピでは「一膳」にならないなあ。何 となく忙しく、何となく有意義で、何となく締まりのない日記でした。


  と書き上げてアップしようとしたら、某予備校から問い合わせメール。
  先日提出した原稿に関して。ミスが3つあったということ。慌てて調べなおし て即座にリプライをする。酔っていても関係ない。とにかく1秒でも早くレスを しなければ、仕事でメールを使う意味がないからだ。ミスは常に発生するもので 、いかに早くできれば適切にフォローをするかどうかが勝負になる。

  ちなみに、僕が先日提出したメールは「開封要求」にして送った。
  しかし開封通知はもちろん、そのメールには一切レスはなかった。そういう仕 事をする人が、「以下の点について至急ご返事下さい」とメールしてくる。それ ほどに、予備校講師の例としての僕は弱い立場なのだ。そして僕はそれをわかっ ているから、慌ててリプライするのだ。つらいねえ。


  ついでなので、仕事で使うメールに関して僕の知る範囲の常識を書いておこう 。
  確信はないし明文化されてもいないが、これから社会に出る人とか就職活動を する人には役立つと思う。前述の「1秒でも早くリカバリーのリプライ」は省略 して、3点だけ。

1、改行を増やす

→読み手は時間がないときに読む。読み手が読むときの便宜と、レスをつけると きの便宜を考慮する。どんなに長い本文でも、改行が多いと読むほうはラクであ るからだ。
ウェブ時代において、大切なのはコンテンツではなくスピードである。まるでホ リエモンさんみたいな意見だが。

2、機種依存文字を使わない

→よくあるのは「1」を○で囲んだ「1」(丸数字と呼ぶことが多い)にするミ ス。マックとウインドウズでは文字化けすることすらある。受け取り手の「コピ ー→ペースト」の作業がやりにくくなることも。
「♂」や「♀」などは意外なことに共通記号になっている。しかし、できるだけ 記号を減らすのが鉄則であり、確実。

3、顔文字を使わない

→当たり前だが、今の20代中盤あたりの世代に「顔文字は誰にでも通じる」と思 っているらしい人が散見される。どれほど親しい関係だと自負していても、仕事 では避けないと敵を増やすもと。
メールは、送信者が考える以上に感情を伝えにくい道具なのだ。


  まとめれば、仕事のメールは事務的であればあるほど有効ということ。
  ちなみに、このサイト「よびわる」では2を遵守し、1を段階的に適用し、3 を意図的に利用している。メールとウェブサイトは似ているが全く別のモノだか らだ。常に、そういうことを考えながら書いている。では。


追記:一話一膳「ホタテのバター焼き」をアップしました。

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