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ばかおとっつあん |
6月27日 |
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暑いんだよコラと8時半起床。
梅雨の晴れ間。布団を干すのはどうかな、というくらい。洗濯機が使えるのも
あと数日ということで、熱心に洗濯。いい気分だ。「♪セブン、イレブン、いい
気分」ってのが昔あったな。あったから何だ?
朝はもろもろの雑用。
ちくしょう暑いなあと整骨院へ。いつもお昼前という微妙な時間に通っている
から、「この人、何の仕事しているんだろう・・・質問しにくい・・・」と思わ
れているに違いない。生徒様も僕に対してそう思っているのかも。まあいいや。
この整骨院は冷房がきつい。
全てのサービスはほぼカンペキだ。礼儀正しいし、不愉快な気持ちになったこ
とはない。3分待たされるだけでも
「すいません、少々お待ち下さい!」
と言ってくれる。そこまでやってもらわなくてもいいのだが、「あくまで患者は
カスタマー」という精神は、不自然に見えても不愉快に感じることはないものだ
。治療の腕前は良くも悪くもない程度に思えるが、街の整骨院としては1〜2級
の部類に入れられる。
ところが、寒いのだ。
勇気を出して「すいません、寒いんですが冷房をちょっとユルめて・・・」と
言えるだろうか。エアーコンディションは場を共有する人の共通財産だから、一
人が意見を差し挟むべきものでもない。うう困る。寒い。でも場の雰囲気を乱し
たくない。かと言って寒い。でも先生方は暑い(肉体労働だから)と思っている
のかも。
エアコンの温度設定を見ると22℃。
それはないだろうと思うけれど、やはり上記に戻る。この蒸し暑さで、短パン
・Tシャツ1枚で通っている僕が悪いのかも。このあたりも、生徒様が僕の教室
で思っていることかも。申し訳ない、温度は上げないけど・・・(注:僕の教室
は真夏で24℃、寒いぞ〜)。結局、何も申し出ず。当然だ。
スーパーへ今週最後の買出し。
余計に買うのが楽しい。それがスーパーだ。買う予定がなかったものを「あ、
安いな」として、買うはずがなかったものを「お、珍しいな」として、すでに買
い置きがあるものを「まあ腐るわけじゃないか」として買うこと。しかし今日は
それが楽しめない。常備食のヨーグルトもヤクルトもチーズもビールも必要なぶ
んだけ揃っているから。今夜だけで食べきるには少し少ないくらいの量だけ買う
。微妙でわかりにくい表現。
帰宅してクーラーをつける。
湿度が高くて非常に不愉快な暑さのため。こういう季節に腰痛どころか貧血を
起こすことが多いのだ。病弱なボク。太陽がハッキリ出てきたので布団も干す。
昼ごはんはキムチチャーハン。卵とご飯とキムチを使い切った。冷蔵庫がスカス
カになってきて悲しい。食後読書。
『ただのナマズと思うなよ』椎名誠を読了。
週刊文春連載の「新宿赤マント」というエッセイをまとめたもの。
ざっと半年に1回のペースで単行本化され、その3年後くらいに文庫本化され
る。掲載されているのは4年くらい前の文章ということになる。本書で15冊目く
らいかも。僕は最初の5冊くらいを単行本で、以後は文庫本で買っている。たぶ
んシリーズを買い揃えている中で最長のロングランになっているだろう。
あいもかわらぬ「ばかおとっつあん」の行状記録。
こんなものを読んでも何の価値もないのだが、それでも読ませるのは椎名の魅
力。個人的にちょっと笑えたのは津軽海峡を久しぶりに訪問した話。
>そのそばに立派な石碑があった。大きく「津軽海峡冬景色」と書いてある。石
碑にはそのうたの歌詞が全部彫りこんであった。でもよく見ると一番は小さめで
二番の「ごらんあれが竜飛岬北のはずれとー」というのがでっかく全文彫りこん
である。その気持ちはわかるぞ。
まん中にやや異質なかんじの赤いボタンがあるので押してみたら、いきなり石
碑のどこからか「津軽海峡冬景色」がでっかい音で聞こえてきたので一瞬逃げ出
しそうになった。(中略)思わず最後まで聞いてしまった。
あるエッセイで(ヒマここ:別窓)僕が書いたのと全く同じ話である。
もちろん同じ場所に言っているのだから当たり前だが、おとっつあんバカなこ
とやってるなあ、俺も同じようなバカおとっつあんだったんだなあ・・・という
感慨あり。かかっていたのが二番か三番かという違いがあるけれど(日替わりだ
ったりして)、そんなことはどうでもいいね。
ところで椎名誠の文章の上手さは、ほどよく「ひらがな」を混ぜることにあり
ますね。おヒマな人は立ち読みでも。
ついでにサイトの作業少し。
クーラーって快適だなあ。明日から本格化する荷造りの下準備。「おお、この
ミリンはまだ開封していないじゃないか」とかそんなこと。引越しの前後数日に
出入りする業者と最後の確認。電話開通の確認。どこまでやるべきことがあるの
か。
荷物は一人分で、作業するのも一人。
しかしもちろん荷物は2人でも同量のものが多い(君の家の浴室に個人別タラ
イはあるだろうか?)。ケータイはともかく、電話だって水道だって冷蔵庫だっ
て家族で共用しているだろう。何もかもを一人でやる義務というのが辛いはず。
調味料の瓶の数だって、家族が何人いてもそんなに変わらないだろう。あー疲れ
る。
こわごわとプールへ。
腰痛は大丈夫だろうか。いや、駄目。300メートル泳いで300メートル歩いて終
了。泳げるが、やや痛みを感じる。引越しさえなければと何度思ったことか、何
度日記に書いたことか。夕飯の仕込みだけ済ませて市川校へ。2回目の昼食の余
裕がなく吉野家。牛丼がほとんど解禁になっている。
定例試験の結果が戻ってきた。
第1回(4月)と第2回(6月)の偏差値の持つ意味の違いなどを話す。同じ
模試の違う回の偏差値は、等しい価値を持つとは限らないというあたり。生徒様
は単純に「偏差値が上がった下がった」という感想を持つばかりであるのは当た
り前。善後策を語る前に、偏差値が上がる下がるというのはどういう意味合いを
持つのか、そのあたりを説明する。
企業秘密なのでここには詳しく書かない。
授業中、しびれるほど腰痛が悪化。
蒸し暑いのが第1の原因で、第2はさっき書いたから省略。長文は精読シリー
ズである1学期も最終盤を迎え、文法は関係詞に入ってきて山場の1つ。何とな
くテレテレっとした授業でも誤魔化せる項目でもあるが、そういうことができる
ほどOh ! らかな血液型でもない。ちなみに、血液型を信じているわけではないので
ヨロシク。しかし腰いたいなあ。
よろよろしつつ帰宅。
最後の晩餐(ばんさん)になる。死ぬのではなく、今の家で作って食べるのが
最後ということ。オクラとヤマイモはすり下ろして全て食べる。モヤシも全て炒
める。冷凍食品も全て食べきった。青ネギとブナシメジが残っているから、明日
以降の昼食はソバで決まりになりそう。
メインは初めてのボタンえびの刺身。
そもそも売っていることが少ない食材で、今が旬なのかどうかも知らない。飲
み屋とかすし屋ではよく食べるような気がするけど。もちろん皮(カラ?)を外
して食べる。モチモチして旨い。なかなか面倒ではあるし、高価でもあるがこれ
は逸品。手間のかかり方は少ないが、最後としては全く悪くない。
何もかもが終わりに近くなった。
心配は全てこの腰痛である。酒を呑むと痛みが紛れるのも事実だが、呑みなが
ら荷造りも引越しもできないだろう。ばかおとっつあんで申し訳ない。
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