各ページのご案内はコチラ
Copyright (c) 2004
takeshi nobuhara All Rights Reserved.
|
|
|
転居祝いの考察 |
7月14日 |
|
7時半起床。
本格的な雨。明日あたりに台風が来るらしい。朝食にコーヒーを淹れて、注い
だカップに牛乳を入れる。
「にゅる、どぼっ」
あれあれ。
まさか牛乳が腐っているのか? 賞味期限を見ると2日先。牛乳に限らず賞味
期限は「開封前」の状態が基準。カップをかき回すとやはり粉状になっていて溶
けない。牛乳を別のコップにあけて匂いを嗅いでみると普通。なんなんだろう。
冷蔵庫の上段に入れておいたために固まったのかな。そもそも、牛乳は温度次第
で凝固するものなんだろうか。恐いのでそのコーヒーは捨てる。梅雨時だから注
意したほうがいいだろう。
午前中は予習。
お昼前に雨の中を外出。まずは近所のラーメン屋を開拓。カウンターだけの店
。出前をやっているようで、店員はおっさん1人とお兄さん1人とおばさん1人
。メニューは
ラーメン
タンメン
ワンタン
(以下ご想像の通り)
というところ。名店系からは遠く離れて、地元客だけで勝負というところか。
ラーメンとギョウザを頼んだ。
ラーメンにはシナチク・ネギ・シナチク(メンマと呼ばないと差別か?)・茹
でホウレンソウ。昭和50年代だなあ。味もそのままに昭和を具現している。旨く
もまずくもない。困ったときには使えるが、使いたくはない感じ。今後、この店
は「昭和具現ラーメン店」と呼ぶことにする。
昨日とは別のスポーツクラブに見学へ。
この雨の中ご苦労なことだよオレ。今度はスタッフの対応が非常に良かった。
風呂の中を覗けなかったのと、プールのコースが少ないのが欠点。ソフト面(受
付の対応)は圧倒的にこっちが良い。しかしハード面は昨日のほうが良い。これ
で
「やっぱりソフトが大事だよ」
という結論になればもっともらしいが、客というのはそういうモンでもない。ハ
ードとソフトの両方が揃えばベストであるのは当然で、たいていはどちらかに不
備があるもの。そこでどこをどう妥協(またはプラス評価)するかで客の流れ方
が決まる。本当に悩む。
もちろん、今日もスポーツクラブのことだけを書いているのではない。
帰宅して読書。
『聞きたい言葉』村山由佳を読了。
「おいコー」として知られる「おいしいコーヒーのいれかた」シリーズの9作
目。このシリーズは第6作『遠い背中』あたりから1年に1冊のペース(毎年7
月)で発行されている。僕は文庫派なので、最新作からは2年遅れで読んでいる
ことになる。前作の『優しい秘密』も昨夏に読み、7月7日に読み終えている。
ちなみに、今のくだりはその06年7月7日の日記(ヒマここ)を自己盗作した
もの。これこそ自作自演?!
大学2年生のショーリ君と5歳年上の美女かれんさんとの恋物語。
すでに9作目であり、恋人関係になって2年近くたつというのに、あいもかわ
らずエッチをしないのである。文庫の宣伝文句すら、
>ショーリとかれんのスローラブ
みたいになっていた。スローフードでもスローライフでもなくてスローラブかい
っ。早くヤレよお前ら。
それはともかく、本当に良い小説のシリーズである。
たとえば、表現がわかりやすい。著者の技術力の高さは当然として、若い読者
に訴求する文章である。忘れることの難しさについて。
>でも、たとえばとうてい抱えきれないと思えるようなつらさにも、悲しみにも
、あるいは驚きや違和感にも、人はいずれ慣れていく。貝が身の内に含んだ小石
を真珠へと変えていくように、ころりとした痛みは時間とともに少しずつなじみ
、丸く包まれて、やがてはもともと体の一部であったかのように意識されなくな
っていくのだ。
順応する――ということ。およそ人に与えられた能力のうちで、一番すぐれた
力はそれなんじゃないかと僕は思う。
つまり、人は何かを忘れることがどうしてもできない、と言っているのである
。
またその一方で、つらい思い出を包み込むという人の心の自浄作用についても
語っているわけだ。
小説としては長すぎる「あとがき」も良い。
ノベルス版の出版当時と文庫版出版当時の「あとがき」がいつも併記されてい
る。青少年に語りかけるようなわかりやすい言葉で、その小説が書かれた背景や
意図が丁寧に書かれている。あくまで「あとがき」ではあるけれど、この小説は
虚構であり、虚構の中で語られていることには世界のこういう真実があるのだ、
それを(本来的にどうかは別として)説明してくれる。1つのエッセイとしても
読む価値のある文章だ。
というわけで、今年も「恋に興味のある、もしなくても興味を持てるようにな
るだろう、全ての青少年」に本書を薦めます。
ちなみに、この次の『夢のあとさき』で第1部は完結(ということは?!)し
、現在発売されたばかりの『蜂蜜色の瞳』から第2部に突入しています。2年遅
れで文庫版と付き合っていく予定。まぁ、30男が読む種類の小説でもないのだが
。
帰宅してコツコツ予習、略してコツ予。
略さなくてもいいか。マンションの隣人にアイサツに行くが不在。隣人さんも
転居してから1週間くらいなので、そろそろ落ち着いた週末かねと思っていたの
だが。早いところ挨拶をしておきたい。
と思っていたら玄関チャイム。
ああ逆に来られてしまったかと思ったら、5軒くらい隣の住人様から。うわー
律儀な人なんだなあ。しかも贈り物(やはりタオルと思われw)まで貰っちゃっ
たよ、オレ、そんな遠くの分まで用意してなかったよ。こういうのって、後日に
でも何か持っていくべきなんだろうな。
大きく省略して、今は夜の8時。
これからお出かけである。呑みに行くのである。なんと、わが予備校の講師た
ちが転居祝いをしてくれるというのである(このクソ雨の中を!)。しかも事前
情報によると、贈り物まで用意しているという。何だろう。
僕は休みでつまり授業がなくて暇していて、彼らはこんな夜中の集合だという
から授業があったのだろう。
ということは、負け組系貧乏講師に恵んでくれるのだろう。先日に限らず書い
ているように、贈り物というのは選んだ時間と手間が最大の好意である。連中に
それほどのデリカシーがあるだろうか。たぶんないだろう。あるわけないよな、
予備校講師だもんな。
まさか、宮崎あおいのカレンダーじゃないだろうな。
それなら持ってるんだよ。それとも写真集か? それは確かに自分では買わないなあ。
でもまあ、我が将来の嫁あおいはそっち系はアレだもんなあ、そそらないなあ。
他に奴らが何か思いつくだろうか。無理だよなあ。花瓶とかキュウリの種とかだ
ったら暴れるからな。
そうか、金だな。
生現金だろう。ズク1つ。ズクとは1万円札を10枚束ねたもの。集ってくれる
のは3人だと聞いている。ってことは
ズク1×3人=30万円
となるな。
ずいぶん少ないな。もっと寄こせよ。ローンの足しにもなんねーよ(-_-;)
とまあ冗談めかして書いているが(35%くらい本気だが)、どうなることか。
どうせ泥酔すると思うのでお出かけ前に日記をアップしていきます。贈り物の
正体は明日の日記に。この日記、本人たちに読まれたらマズイなあ。とわかって
いて書くのだが。台風の備えを忘れずに。では行ってきます!
|
|