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読者が作る物語 |
8月12日 |
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6時半起床。
今朝は涼しい。あくまで昨日に比べれば、くらいだけど。少し雲が出ていたせ
いかも。午前中はクーラーを使わないままに活動できた。
朝食を済ませてから旅行の検討。
「またかよ」と思うかもしれないが、まただよ、である。北海道の南部、函館
とかその近辺を激走したいなと思って、昨日どこかで貰ってきたパンフを検討す
る。電車で行くか、飛行機で帰るか、どこに泊まるか。楽しいなあ。
しかし、ずいぶんと値段が高い。
パック旅行の値段は、時期ごとにだいたい8種類くらいに分かれる。僕が検討
している9月初旬は高いほうから3つ目くらい。2泊3日でレンタカーを借りる
とすれば、7万円くらいになってしまいそう。9月も中旬になれば別だが、初旬
だと北海道はまだハイシーズンの続きなのかも。困ったな、お金ないんだよな。
それでも、つまり多少の無理をしてでも、新しいものを見るのは大切な経験であ
る。
1泊2日で、テツ旅にしようか。
東北方面を時刻表で検討。ほうほう。なかなか面白いプランができそうだ。い
ま手元になるのは月遅れの時刻表なので、本当に決心できたら新しいものを買わ
ないとな。そこで宿をネットで検討。ほうほう。1人でも泊まれて、それほど高
くない宿が見つかった。どうしようかな。宿の予約の心配はあるけれど、もう少
し悩もう。楽しいなあ。
TV将棋を観るのも久しぶりだ。
おやつに焼きソバを食べて、TVを観ながら家事。アイロンかけと裁縫。苦手
な家事の1つである裁縫をするのは、引っ越してから初めてだ。裁縫箱にガムテ
ープが貼ってあったので気がついた。修繕するのは8月4日に着たアロハシャツ。ほら、江戸川の花火大会の日ですよ。覚えてない? ほつれを直し、ボタンを付
け直す。相変わらずヘタクソだけど、経験値が少ないからなあ。これではお婿に
行けないかも。別の意味でも無理かも(-_-;)
午後には暑くなってきた。
昼食はカレーライス。ご飯を炊くのは2回目だっけ。ある程度の期間にわたっ
て「家で昼食を取れる」スケジュールでなければ、ご飯が無駄になってしまうか
らだ。朝飯と夜飯にはご飯を食べないわけね。誰でもわかるか。食後はお楽しみ
の読書。
『態度が悪くてすみません』内田樹を読了。
著者は神戸女学院大学文学部の教授。さまざまなエッセイの寄せ集めで、一貫
性は無いが面白い。
僕がこの著者の本を読み始めたのは2年くらい前のことだ。
フランス現代思想が専門ということもあって(またあるいは僕の無知も手伝っ
て)、「わけのわからんことをブツブツ言うおっさんだな」と思ってきた。また
一方で、「なんか知らないが面白いことを書く人だな」と注目してきた。上記の
ように本書には一貫性が全くないけれど、ブツブツ話しながら文章を書くおかし
なおじさんとしての内田樹としての姿が(結果的に)よく描かれているかもしれ
ない。
大学生の卒業論文で優秀とされるものが以前とは変わってきた、という話。
>読んでいるうちに、いくつかの論文で兆候的な文型が繰り返し現れることに気
がついた。それは「・・・・・・という主張と・・・・・・という主張があるが
、私にはどちらがいいとも言い切れない」というものである。
こういう文を読むと、私はほっとする。
「私にはわからない」という判断留保は知性が主体の内側に切り込んでゆくと
きの起点である。「なぜ、私はこのクリアーカットな議論に心から同意すること
ができないのか?」という自問からしか「まだ誰もことばにしたことのない思考
」にたどりつくことはできないからである。
ああそうなんだよなと思う。
このウェブ上で何かを書くとなると、ある程度まで見切って「これはこういう
ものなのだ」と書かなければならないことが多い。予備校の講師という立場にお
いても、「ちょっとうさんくさいかな」と思いながら「AはBであってCではな
い」とロールプレイング上で断言しなければならないことのほうが多い。しかし
ながら、心の奥のほうでは「AはBかもCかもしれんし、まあ断言しようもない
んだけど、本当はDなんじゃないかなと発言したいけど、それもどうかと思うし
クジクジ」としている僕自身の姿を意識していることがある。
ことばにしたいけれど自分にはできないことを知っている自分がもどかしい、
という瞬間は少なくとも僕にはたくさんある。
またあるいは、「本が私を読む」という表現について。
>だから、「私が本を読む」というのはいささか自己中心的な表現だと私は思う
。
本が私を選び、本が私を呼び寄せ、本が私を読める主体へと構築する。
引用部分に「だから」を選んだのはもちろん意図的なこと。
この下りを読んで「むーん?」と思った人は立ち読みなぞいかがですかね。特
に139ページから始まる翻訳に関する話(オリジナルにない文章を内田が勝手にね
つ造していたという話題)は爆笑もの。また、同じ著者の他の本は「ヒマここ」
。
市進予備校本部から電話。
あさってからの出講確認。前のタームまでは、その次のタームの確認を書面で
やっていたからどうなるのかな、と思っていた。その書面には「これを読みまし
た」とサインをさせられる。書面は実際の授業が始まる4日くらい前に渡される
から、書面より電話のほうが確実だと思うのは僕の勝手な思い込みかしら。
遅い午後は久しぶりにヒミツの花園。
これも転居してから初めて。足りない系の脳みそを少しは鍛えてあげないとね
。2時間くらい没頭すればもう夕方だ。今日までは完全に休暇モードで行こうと
決めていたにしても、実に何もやってないな。これでいいのかな(いいに決まっ
ている)。なんだか日記が短いな。
あ、模試の話の続きを書くのだった。
3つのポイントがあって、昨日までで1つ目のポイントは説明済みってトコで
したね。ところで、床屋さんって書くと普通だけど、トコ屋さんって書くとエッ
チですね。「床が上手な体操選手」だとなるほどと思うけど、カンチガイして「
トコが上手な体操選手」って読むと違う意味になりますね。ちなみに、床屋さん
ってのは髪の「床」を扱う店という意味らしいですね。もう1つ推測されている
語源があってそれは・・・高校生が読んでいるからパスしますね。
実に関係のない余談でごめんなさい。
次に、合否判定をアテにしないこと。
たしかに偏差値は自分の力の大まかな目安になるけれど、合否判定というのは
きわめてアバウトなものである。世の中にはたくさんの大学があり、まして今は
受験機会が複数ある大学・学部が多いため、
「万が一この模試の母集団で、あなたの今回の結果で、そこの大学の合否可能性
を予想したら(まあそんなことにあんまり意味はないけど)、この程度じゃない
ですかねえ」
くらいのもの、と考えておくべきだろう。模試も入試もその1回限りの数値で能
力を判断するゲームである。つまり参考成績ってトコですかね。しつこいな。
夕食前に風呂に入る。
受験生の諸君、ちゃんと「夏は1日1回熱い風呂」の原則を守っていますか?
え、聞いてない。1学期の最終講のプリントに書いたじゃん。1学期は信原じ
ゃなかった? ああそう。このHPにも書いたじゃん。ウザイから読んでない? ああそう。冷房漬けになった冷えた体を、寝る前にいちど温めな
いと翌日に疲れが残るよ。毎朝起きたときに、「だるいな」と思うのはそのせい
では?
夕食のメインはゴーヤのチャンプルー。
普通は缶入りのスパムで作る炒め物。玉ねぎやニンジンを加え、仕上げに卵を
入れるのが本格的なものですのでお試しください。今日は鶏ひき肉が余っていた
ので、卵も加えずに手軽に作る。他には昨日の残りのキンメダイの煮付けを茹で
たインゲンとともに、などなど。
休暇の日々も明日まで。
今日と同じペースを維持しながら、あさってにむけて調整する1日になるだろ
う。ところでこの日記、いつから物語になったんだっけ?
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