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これってイケズ? 8月19日


  7時起床。
  今日もクーラーなしで眠れた。もっと眠れたけれど、昼寝すればいいやと起き る。朝食はチーズトースト。明日からはまた1限スタートなので、家で朝食を取 れない。1枚余ったパンをどうするか。捨てるか食べるか、カビるのが先かも。

  8時過ぎにいつものようにPCを触る。
  珍しく掲示板に投稿をもらったので返事。ついでにメールをチェックすると、 今日も誰からも来ていない。今月はトータルで5通くらいしか貰ってないんじゃ ないか。人気あるなあ俺。メールアドレスの変更を伝えたのが30人くらいしかい ないからというのもあるだろうし、一連の「友だちを減らす発言」が功を奏した のかも。きっと誰からも惜しまれずに死ねるだろう。あんまりたくさんの人に惜 しまれるのも迷惑だろうから、いいことだ。

  今日から再び暑くなった。
  昨日は久しぶりに真夏日ではなかったようだけど、涼しいのは1日だけで、今 日から復活という感じ。それでもまだ午前中はクーラーを使わなくて済むくらい 。


  午前中にケーブルテレビ(CATV)の人がやってきた。
  例によって何だかよくわからない調整だか確認だかである。新居のTV環境は CATV経由とのこと。電波で飛んでくるわけではないらしい。よくわからんが 、たぶんそういう説明だった。しかも、このシステムだとTV本体に「CATV パススルー変換方式」というのが必要になるとか。2011年の地上デジタル放送開 始まではには準備しなければいけないそうだ。

  TV本体は「地デジ対応」である。
  それなのにCATVを経由するせいで、TVだけでは使えなくなってしまうん だそうな。対応は3つあって、

1、CATVに加入する
2、「CATVパススルー変換方式」が内臓されているHDD(何?)チューナ ーを買う
3、別添えのアンテナを買う

んだそうな。また金を取るのかよ。

  そうか「地デジ対応」なんだ、と思ってTVを買ったのだ。
  だからそれで2011年問題もクリアできるつもりだったのだ。しかしこうしてC ATVなんていうどうでもいい(少なくとも僕にとって)方式を媒介に使うこと で、余計な手間と金がかかる。

  さらに、CATVだとNTTの電話が利用できるという。
  しかも初期工事費は別として安くなるんだそうな。CATVで電話を使うのは 2つの方法があるとか。

1、そういう工事をする(有料)
2、CATVに加入する(無料)

  なんなんだよ。2はさっきの1と同じだ。月に4,000円くらいの別料金を払えば 、いろいろなCATVの番組が観られるとか。僕はほとんどTVを観ないし、ス カパー(←何?)みたいなものにも全く興味がないから、全て却下。TVごとき に、1年で5万円も払うなんてブルジョワだけだろ。


  ところで、何のためにこんな複雑なシステムを作るんだろう?
  NTTの電話をCATVで使えるなら、NTTの回線なんか必要ないじゃない か。CATVではネットも使えるけれど、このマンションは別に光ファイバーが 導入されている。どこまで細分化する必要があるんだよ。

  こんなんだったら、普通のTVもCATVもネットも電話も使えるオールイン ワンのシステムを確立したほうがいいじゃんか。
  領収書だ申し込み用紙だインフラだ工事だ点検だって、どれだけ無駄遣いにな ってるんだろう。あとからあとからシステムを加えないで、普通のTVもCAT Vも同じシステムにしたほうが環境負荷が軽くてすむじゃないか。80年代的資本 主義なんて、新しすぎるとちゃいます?


  お昼ごはんは恒例焼ウドン。
  これもまた明日からは外食生活なので、楽しいような悲しいような。やっと午 後になってやっとクーラーをつけてやっと読書。

  『イケズの構造』入江敦彦を読了。
  京都固有の文化「イケズ」を語る面白エッセイ。ツボに入る人には爆笑。

  本書でもその冒頭で取り上げているように、京都のイケズの代表例は「ぶぶ漬 け伝説」。
  よそさん(=非京都人)が京都人の家を訪れて「あらあら、もうこんな時間ど すぇ。ぶぶ漬けでも食べていっておくれやす」と言われた場合、「いつまで長居 するんだよ、ボケ。さっさと帰れや」と思われているという都市伝説だ。

  本書では、イケズというのはよそさん(だいたい、この言葉が人を小ばかにし ていると僕は思うけど、「さん」についても解説がある)をいじめるための道具 ではなく、洗練された言葉遊びにして社会的規範だとしている。
  まあ頭では理解できる話題である。その理解だけで十分という人は第1章の「 イケズってなに?」の10ページほどを立ち読みすれば足りる。もっとどっぷりと 説明を聴きたいという、ほんまにお忙しいよそさんは最後まで読んでおくれやす 。イケズになってますか?


  さて、僕が笑ったのは以下の箇所である。
  本書のコシマキにもある「京都でコーヒーを勧められた場合、次のどれがイケ ズではないか?」を解説するくだり。4つの選択肢のうち2つめは

「そない急かんでもコーヒーなど一杯あがっておいきやす」

である。僕の予想は「こんなんイケズに決まってるじゃん」で結果的には正解だ ったが、その解説がふるっている。

>B(信原注:上のセリフ)も挨拶の一種なのですが、これは京都人の悪癖でもあり ますね。あなたは絶対に「いや嬉しいわあ。そやけど、そんなん結構です」と遠 慮しなければならないのですが、いっぺんくらいでは許してもらえません。「な んでですのん。よろしやん」「コーヒーお嫌いやったら紅茶にしまひょか」「も う淹れかけてまっさかい、な」と執拗です。しかしどんなに執拗でも断り続けな ければならぬ蟻地獄のような、これは風習なのです。京都人ですらいい加減鬱陶 しいと思っています。が、やめられない。「これはぶぶづけで言うてるのんとち ゃいまっせ」とまで迫られても固辞が原則。当然ながらコーヒーの出る幕はナシ 。

  うっとうしいならやめろよ、お前ら京都人(@_@;)
  しかしそれでも、相手の体面を絶対に損なわずにしかし自分の真意を伝えると いうイケズだけは捨てない、それが京都人の生きかた。もはや伝統芸能の世界で あり、継承すべき無形文化財であり、よそさんである我々が真似することなんて 必要がないのだ。かなりヘンな本だけど、なかなかの良書だろうね。あぁ、こわ 。


  2時過ぎあたり、ソファで落ちる。
  目が覚めたら3時半という中規模な昼寝。暑さからくる疲れがたまっているん だろうなあ。しっかりと外は暑くなっている。今日は外出する用事もないので、 ヒキコモってエッセイ書き。なんとなくダルイ感じがしてのらず。ずいぶん昔に 書いたものをお蔵だしすることになった。夏も終わりが近くなったことだし、だ んだんと通常のアップペース(1週間に1本)に近くなってくるだろう。

  そのほかHPの作業など。
  早い時間に夕食。ジャガイモの炒め物など地味メシ。日本酒は埼玉県の「寒梅  特別純米」。これといった特徴がないと思うのは、暑さや疲れで味覚がレベル ダウンしているからだろう。ヌル燗での再評価をする季節が待ち遠しい。

  さて、明日から最後の10日間に入る。
  残りは35コマ。オプション系の講座ばかりなので、ギリギリと締め上げるよう な授業をするつもり。現役生の場合、夏が終わると受験に使う時間の70%くらい が過ぎたことになる。残りの30%をどう使うか、その指針を示す方向にもってい きたい。

  まだまだ時間はありまっせぇ、残っているぶんだけは確実どすぇ。


追記:エッセイ268「最近はこんな読書24」をアップしました。

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