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多忙で充実 |
10月13日 |
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予定より30分早く目覚める。
風邪の具合はどうなのかと体温を測る。35.4℃。またトカゲになったのか(ヒ
マどうしようもないここ)と測りなおすと35.8℃。平熱なのかも、と朝風呂に入
る。湯冷めしないように気をつけて行動。
全ての部屋に掃除機をかける。
陰干ししておいたエアコンのフィルターを取り付けて、クリーニング運転をし
ようかとマニュアル( instructions )を読む。晴れている日に数時間とのこと。
今日は曇りで見送り。洗濯機を回し、部屋の整理多々。体調不良時に部屋が汚い
のでは耐えられないし、放置するほど具合が悪いわけでもなし。
朝食に悩む。
モスでハンバーガーの予定を3日前まで立てていたけど、昨日もハンバーガー
食ったしなあ。体調が悪いのに朝から油モノもどうか。家でウドンを食べてから
、授業前と休み時間にパンを食べようと決める。ウドンは腹もちが悪いし、授業
も変則的な時間割だ。いつも細かいことをキチキチと決めている。行き当たりバ
ッタリというのが苦手科目。
念のため、風邪薬を飲む。
売薬はほとんど飲まなかったはず。取り出すと消費期限は「2004年7月」。大
丈夫かよ。僕にとっては相性の良い「早めに×ブロン」の顆粒タイプ。えーい気
合だ、と服用。
結果的に問題はなかった。
あくまで結果論。ずいぶん昔に薬剤師の元教え子に質問したところ、
「どうなっても知らないと覚悟を決めてくださいね、責任は取れません」
と言われた。今までの人生では問題がなかったけれど、いつかはという気もする
。良い子の皆さんは真似しないように。責任は取れません。
新聞を読むと、建築家の黒川紀章さんの訃報。
この人、建築家としては凄かったらしいけど、晩年の政治への思い入れがかな
りみっともなかった。この春には都知事選、夏には参院選へと立候補して、とも
に落選。それ自体はまあ本人の勝手ではあるけれど、
「おい、こんなヨボヨボのじいさんが選挙に出てる場合なのかよ」
と思われたのは事実だろう。死者に失礼だとは思うものの、「晩節を汚す」とい
う表現の見事な例を演じたと思う。
まだ73歳だったということも、前述のような政治活動が最近のことだったとい
うことも含めてなのか、「急死」という報道になっていた。
投票日前夜の選挙活動も体調不良で中止したとか。前総理の例を見るまでもな
く、政治家としてやっていくだけの体力が残っていたのかどうか。本人なりには
GOサインだったのか。実際はどうだったのだろう。晩節の問題は別として、合
掌。
センター攻略講座の2回目。
1コマ目は「監督」ということでラクだったし、2コマ目の解説も70分ほどだ
ったのできつくはなかった。ちょっと嫌な汗のかき方をするな、とは思っていた
。
生徒様の成績は、予想したよりも良くなかった。
この予想というのは、受講する層のレベルのこと。もう少し高い平均点で、そ
れに対応する対策を話すつもりだったのだ。じっさいは「センター以前に英語を
ちゃんとやろうぜ」のレベルだった。2回目でももちろん点数に変化はなかった
ので、いわゆる対策的な話よりも普通の英語の授業寄りにスタンスを変えた。
あまり一般化してはいけない。
が、120〜140点のあたりにいる生徒様こそ、「対策」で点数を能力よりも高く
出す方法があるのかなと思われる。やはり100点を切るくらいだと、普通の、つま
り一般的な模試に出るような問題でつまらないミスをしていることが多く、前述
のように「もっとちゃんとやろうぜ」ということになる。
もちろん、これはこれでいいことである。
実際に時間制限をされて、緊張感を持って問題に当たって、自分の実力位置を
自己採点という点数で把握する。そこから「もっとやらねば」という気持ちにな
って、実際に「もっとやる」。良いことである。全く皮肉ではない。僕がこの講
座で出したい「成果」とは結果的に異なったわけだけど、どんな形であれ生徒様
の能力を上げることができれば、お金を貰った価値がある、つまり生徒様から見
れば受講した価値があることになる。
生徒様は続けて頑張るように。
特に強調構文と設問の関連は、授業で話した通り。強調するだけあって設問に
なりやすい構文である。今からでもゼロ地点から始めたい生徒様は「ここ」のペ
ージからスタートしてください。もう間に合わないではなく、まだ間に合わせる
、の気持ちで・・・。
2時過ぎに解放されたので1度帰宅する。
シャワーを浴びて室内着に着替えると気分は変わる。もう10年くらい前、こういう一日が普通の年度があった。午前中にある予備校で授業を終え
て、1度帰宅してから別の予備校へ出直す。忙しいし疲れるしではあったけれど
、気分を立て直してから「本日2回目」の授業へ向かうのは、楽しいことでもあ
った。
やや高級系スーパーで買ってきたおこわ弁当が昼食。
軽く夕食の下ごしらえをして、クリーニング屋さんへ往復して(セール中で2
割引だったのだよ)、紅茶でも飲んで一服つければもう出勤時間。忙しいという
のは悪いことではない。
Lクラス。
某大学(偏差値50くらいかな)の短文問題を15問演習してもらって、3つずつ
5人に指名して答え合わせをしながら解説。結果は15問で4問正解。むーん。最
初の8問が連続不正解で、さすがにここでキレる。
「いいかお前ら。まともに考えて、一般受験での大学進学は、ない。今からでも
学校の先生に頼み込んで、何とか推薦の枠をもらってこい」
もちろん演技としてキレているわけだけど、しかし何とかならんかね。
間違える選択肢の質がひどい、というのも演技をした理由。何しろ指名して答
えてもらった選択肢を黒板に書き留めているから(丸つけの方法を暗に指導して
いる:ちゃんとマルとバツをつけること)、どういう間違いをしているかがよく
わかる。たとえばこんな感じ。
・ have never see
・ she had going
こういう選択肢、ふつーは最初に消さないか?
あんまりキレてもまた「ヤル気を失くす」とか苦情が来るので、丁寧に柔らか
く具体的にどこがどうおかしいか説明する。ハブぷらす過去分詞ぃ!
授業を受けるのは、受験勉強ではない。
受験勉強のキッカケである。全体に占める割合は、1割にも満たないだろう。
80分の授業を受けたら、720分の勉強をすることで、80分で学んだことが身につく
。それを何とかわからせよう、何とかつかませようとしているし、それもあって
こういう日記を書いているけれど、なかなか難しいようだ。僕の修行が足りない
。
「そのわりには、メシの話題が多すぎないか?」
いいからッ(-_-メ)
本八幡の駅前で、昔の生徒様に呼び止められる。
英会話の仕事をしているKさんは、もう24歳だとのこと。その変わった苗字に
は記憶があったけれど、顔の記憶はなかった。当時は生徒数が多かったこともあ
るし、質問や相談に来るタイプの生徒ではなかったのだろう。
授業に感化されて英語に興味を持ち、イギリスに留学(?)までしたそうだ。
それで英語を職業にするレベルまで進むのだから、大したものだ。予備校の授
業で扱う英語は、まあ少なくとも僕の授業の場合は英語ではないから(ゲームで
は?)、あくまで彼女のキッカケ作りの役に立てたというところだろう。
予備校が、そこに通う生徒様にとっての人生の踏み台になるとすれば、それは
とても良いことだ。
自虐というわけではないにせよ、予備校というのは勉強と学問のすき間に挟ま
る、いわばニッチな場所である。それでも、意図的にではなく、結果的に誰かの
人生を作ることの機会なり余計なおせっかいになりになるとすれば、やはり嬉し
いことだ。教えるというのは、教わる人に多くの可能性を見せることなのかもし
れない。予備校講師は教師ではないので、知ったことではないとも言えるけれど
。
夕飯。
メインは4日前に赤味噌で漬け込んだ豚肉。トンカツ用の分厚い肉を漬けたの
は初めて。発酵促進になるかと思って、ラップでカッキリと包
んでおいた。しっかり洗って、きちんと拭いて、筋を切って、弱火で焼く。豚肉
だし、時間が経っているからね。完成してから、まな板で切り分ける。茹でたモ
ヤシとともに食卓へ。
・・・うまい。
久しぶりの「かいしんのいちげき」である。食べた瞬間に味噌の味がしない。
独身男性に出せば、どういう焼き方をしたのか、ソースは何なのか、不思議に思
うはずの味である。肉の味がするのに、どこかに懐かしい味がする。何度か試し
てみないといけない。家庭料理は、何度も、気軽に、同じ味を提供できることが
大切であるからだ。
「風邪はどうなったんですか?」
忙しい一日で、考える暇もなかったな。
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