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食による回復 11月29日
  目覚めてみれば不快感はない。
  朝の8時。洗濯物を干してから体温を測ると35.6℃。わしはトカゲか(-_-;)

  念のために2度寝。
  「遠くから飲みに来たのだから俺の交通費を払え」と暴論をかます人を叱り付 ける夢を超えて、10時すぎに起床。なんとなくボンヤリしているが、ほとんど回 復しているだろう。授業が始まるまでにスッキリできればいい。徐々にリハビリ という気分で(急激なリハビリはありえないが)家事など。軽く読書。 


  『「人間嫌い」の言い分』長山靖生を読了。
  同じ著者の本が面白かったので読んでみた1冊(ヒマな人はここのエッセイを 参照)。なかなか面白い。

  「人間嫌い」である著者は、人間嫌いの対になる人々を「つるみ系」と名付け ている。このネーミングからしても、いかに著者が人間嫌いかわかるというもの 。つれづれなるままに「人間嫌いの言い分」を叫び続ける。
  もちろん僕もまごうことなき人間嫌いなので共感できたが、「つるみ系」の人 が読んだら怒りだすんじゃないか。

>本来、人間には誰でもつるみ系の要素と人間嫌いの要素があるものだが、大多 数の人々は世間に合わせることで楽をする道を選んでいる。しかし、心の中にあ る人間嫌いの要素が、ときどきうずく。だからこそ、周囲の思惑に関係なく、自 分の意見を平気で口にする「人間嫌い」を、つるみ系の人々は恐れ、攻撃するの かもしれない。

  念押ししておくと、ムチャクチャな本である。
  新書にする価値はなく、気楽な暴言系エッセイである。余談が豊富で、それだ けに本質から逸脱している部分も多く(そこもまたこの著者の面白さの1つであ ろう)、決して良書とは言えない。ただ、こういう偏見に満ちたオッサンが僕は 好きだ、というだけのこと。「読んでみたらムカついた」等の苦情を持ってこな いようによろしく!


  天気もいいことだしと外に出てみる。
  夏物の1部をクリーニング業務店舗に出してからトンカツ料理店で海鮮フライ 弁当を買ってくる。「屋」と書けば差別になるのか・・・といつも考えるけど、 「業務店舗」とまで来るとバカみたいだなあ。海鮮フライはエビ・ホタテ・カキ 。なかなか旨い。

  布団もよく干せたことだしと市川校へ。
  10日ほど前の定例試験の結果が戻ってきている。非常に悪くて卒倒しそうにな る。まあそりゃそうなるだろう。ああいう(こことかこことかこことかここの日 記など:全て「定例後に復習をしていない」ネタですのでヒマ人以外は読まない こと)勉強をしているんだから・・・。


  終わったことをグジグジ言ってもしょうがないので(多少は言ったけどw)、 今後について毒舌気味にアドバイス。
  話し忘れたこととしては、この時期に偏差値50を切るということは基礎工事が グラついているということだろう。一昨日の日記と矛盾するようだが、1学期か ら夏にかけて扱った文法項目別の勉強に欠落があれば、いくら問題演習をしたと ころで実力はつくまい。当たった外れたのゲームは無意味な歓喜と失望をもたら すだけだ。

  たとえば第5文型で考えてみよう。
  まず動詞の語法という考え方がある。とうぜん他動詞と自動詞という考え方が ある。他動詞と言えば受動態の問題が発生し、受動態と言えば過去分詞だから分 詞の問題がうまれる。分詞の問題と言えば第5文型なので、どこか1つが抜けれ ば第5文型の補語に過去分詞を入れる問題は得点できないことになる。
  どこか1箇所に欠落があることで、問題はいつまでも解決しない。
  その欠落した1箇所を自力で探し続け(そして改善策を講じ)なければ、全て の勉強はムダなのである。いくら必死で授業を受けても、その生徒様なりの問題 点の発見を講師が論じることは(完璧には)デキナイのだ。

  悪いことは言わないから、偏差値50前後でフラフラしている生徒様は「対策が どうの」とホザかないで、1学期のテキストに愚直に戻るべきではないか、と提 案申し上げる次第である。赤本を3年分やり終えれば、そのあたりの「自分の問 題点」は見えてくるはずだと思うが。ホントに。


  授業後に生徒様♂の相談。
  体の一部を使った表現のような「これっきり」の語彙問題と、語句整序問題が 苦手だとのこと。後者については「ここ」を参照。偏差値60前後で安定している 生徒様には非常に有効な名著と言える。
  語彙問題に関してはどうにもならない部分もある。 beat around the bush (= 物事の核心になかなか触れない)のような、口語表現に近いものを出すのは×× ××大学にやや多いかな・・・とアドバイス。


  夕飯は「しのぎ」メニュー。
  新鮮な食材はないままに工夫することだ。常備菜はキムチ・ラッキョウ・納豆 ・キュウリとキャベツの浅漬け・能登土産のホタルイカ沖漬け・大根オロシ。こ れらはどれも2口くらい(納豆を除く)。昨日の残り物は豚肉と長ネギ合え・ス モークサーモン。これらは3口程度。夕飯がメインの食事である僕としては厳し いところ。

  炙り長ネギの梅肉合え。
  梅としょう油とゴマとゴマ油(←ポイント)で味をつける。仕上げにオカカを かける。これは村上春樹の小説に出てくるメニュー。これはこれで一品。

  ジャガイモで簡易オムレツ。
  千切りにして多め(←ポイント)のオリーブオイルで炒め、強めの塩コショウ で味付け。仕上げに卵を投入し、スクランブルエッグ状にしたところで完成。こ れは似たような料理を『クッキングパパ』で読んだ記憶がある。お子様にはオカ ズ、大人にはビールのオツマミになる。


  少ない手持ち材料で工夫すること。
  料理には人生の小さなヒントがあると確信している。おそらく、風邪は癒えた と思われる。それでは。
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